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2024/06/01 21:55:43 (Rq1amqEA)
ここ数年、この季節になるとこの通りを訪れる。
遠い昔、愛しい元妻とよくデートした通りで、夫婦最後の日、元妻を見送った通りでもある。
この街で出会い、元妻と恋に落ち、そして愛を育んだ。
俺27歳、元妻24歳で結婚、暫くは夫婦水入らずでと、安全日以外の中出しを控えた。
元妻のふくよかな身体はどこまでも柔らかく、至高の肉布団を堪能した。
気品溢れる端麗な容姿が美しい淑女の清楚な容姿からは想像もつかない痴態を披露し、無垢な柔肌を紅潮させて喘いだ。
秘穴から甘い蜜が垂れ、シーツを濡らした。

色めき立つ元妻の女体、腰を入れれば秘穴を抉るイチモツに恍惚の夢を恵んだ。
しっとりと、ねっとりと、湿り気を絶やさない秘裂、人妻となった若き元妻は肉欲に囚われ、俺はその艶香に噎せ返った。
夜ごと繰り広げられた隠微な交わり、それは愛の名のもとに交わされた神聖な儀式、愛してた、元妻を心から愛してた。
だからこそ、元妻を俺の不幸に巻き込んではいけなかった。
俺は、元妻を開放した。

リーマンショック…俺は30歳で無職になった。
元妻は自分が頑張ると言ってくれたが、まだ子供がいない27歳の元妻の将来を考えたら、別れて新しい人生を見つけたほうがいい。
何日も話し合い、義父母とも話し合い、別れることになった。
俺も元妻も涙に暮れた。
そして、泣くだけ泣いたら前を向いた。
全て清算して、よくデートした通りのプラタナスの街路樹の木陰で別れた。

「あなた、これからどうするの?」
「田舎に帰るよ…もう、会えないと思う。幸せにしてあげられなくて、ごめんよ。さよなら…」
「さよなら。元気でね。」
プラタナスの木陰を歩いて去り行く元妻の背中を見えなくなるまで見送った。
俺は、東北新幹線に乗り、故郷を目指した。
そこで、新しい仕事に就いた。
たいして年収は高くなかったが、あの頃、仕事にありつけるだけで十分だった。
独りで生きていけるだけで十分だった。

ボロアパートの隣は五十路のおばちゃんで、茶飲み友達になった。
身の上話を聞いてくれて、
「そうかい。あんたも辛い人生送ってるんだねえ…あたしも同じさ…」
おばちゃんもバツイチで苦労してた。
茶飲み友達がいつしか酒を酌み交わすようになり、酔いはおばちゃんを艶めかしくさせ、昭和女の色香を蘇らせた。

香り立つ五十路女の色気に俺の淫気は奮い立ち、温かい肉の抱擁を堪能した。
三十路の男と五十路の女が、舌を絡ませ唾液を交換しながら、長らく使われていなかった秘穴にイチモツを迎え入れた。
垂れかけてはいるが、揉みしだけば掌から零れ落ちるほどの豊かな乳房、再び蘇らせた女を喘がせながら、情事に没頭し、夢中でまぐわう淫奔な交わり。
五十路熟女の妖艶な女肉にズッポリ浸りきった。
年を重ねても漂わす色香は、若い女にはない吸い尽くすような女肌、イチモツをを囚われ、熟女の艶めかしさに呪縛され、突姦を繰り返した。

そして、二度と子を宿すことのない閉経した女壷に、子種汁を注いだ。
毎晩、抱き合い、舌を絡ませ、ボロアパートの外にまでその嬌声を響かせた。
淋しいもの同士が寄り添い、肩を寄せ合い、身体を重ねた。
愛があったのかなかったのかは、その時はわからなかったが、お互いに求め会った。
いつしか、夫婦のように過ごすようになっていた。
だが、そんな暮らしも2年で終わった。
東北の町を襲った、東日本大震災…俺もおばちゃんも職場で被災、ボロアパートに帰ると、無残に傾いていた。

避難所暮らしの中、おばちゃんを訪ねてきた男がいた。
「母さん…俺のところに来いよ。もう、いいだろ。」
おばちゃんは俺を見た。
俺は黙って頷いた。
見つめ合い、心でさよならした無言の別れ…
おばちゃんの姿が見えなくなった時、一筋の涙が零れた。
失ってみて初めて気づいた、おばちゃんへの愛だった。

そんな時、元妻からのメールが一斉に届いた。
通信障害で滞っていたのが一気に流れたのだろう、俺の安否を気遣っていた。
「俺は無事だよ。ありがとう。俺なんか忘れていいから、自分の幸せを大切にしろよ。」
と送り返して、それに返事はなかった。
俺は、再び無職、そして住処を失った。
そんな中、長い避難所暮らしで仲良くなった四十路女と、仮設住宅へ移った。
女はパートに出て、俺は震災復興需要で建設系で働いた。

女とは普通に寝た。
お互いを貪り、仮設住宅に淫らな声を響かせた。
生活が基盤に乗ると、お互い、将来を見始めた。
女は、頻繁に誰かと連絡を取っていたが、ある日、
「悪いね。私、ここを出てく。昔色々あった男がいてね。呼んでくれたんだ。短い間だったけど、あんたと暮らして幸せだったよ。来週、出てくよ…」
「良かったじゃないか。こんなところ、いつまでもいちゃいけないな。俺も、アテを探すよ。」
故郷の実家に頼ることも考えたが、離婚して以来連絡をしてないから、敷居が高かった。

女と暮らしたのは2年半、俺は、34歳でまた一人になった。
俺は、仕事を辞めて、上京した。
途中、元妻と暮らした街を車窓から眺め、東京駅に着いた。
復興で世話になった建設会社が、東京五輪で人手不足になりつつあった東京の建設会社を紹介してくれた。
そこに世話になり、そこの事務員と再婚した。
俺36歳、妻は31歳だった。
一女を儲け、平凡だが幸せな日々を送る中、ふと、元妻と暮らした街が恋しくなり、東京からそう遠くない懐かしい街に行ってみた。

10年ぶりに歩いた、プラタナスの街路樹に、幸せだったあの頃の思い出が蘇った。
季節も丁度元妻を見送った頃、切なさがこみ上げた。
元妻は幸せだろうか…確かめてみたかったが、幸せに暮らしているであろう元妻の前に、10年前に別れた元夫が現れるのは、良いことではなかった。
その日から俺は、この季節になると、プラタナスを眺めにこの街を訪れるようになった。
今年44歳になった俺は、相変わらずプラタナスを眺めにやってきた。
「もう、14年になるのか…」

「もしかして、あなた…」
ハッと我に返ると、そこには41歳の元妻が立っていた。
「お前…」
「あなた、戻ってきたの?」
「いや、今は東京にいる。今日は、用事があってきたから、懐かしいなと思ってこの通りを歩いてみたんだ。」
お互い、左薬指に光るリングを見て、微笑んだ。

そのリングが光る方の手で、握手をした。
「お互い、新しい幸せに生きてるようだな。安心した。立ち寄ってみて良かったよ。」
「ふふふ…まさかあなたに会えるなんて…」
「お前の元気そうな姿を見られただけで、十分だ。どれ、俺、行くわ。」
「元気でね。」
さよならは14年前に言ったから、もう言わなかった。
今度は、プラタナスの木陰で元妻に見送られながら、駅に向かって歩いた。
角を曲がるとき振り向いて、手を振りながら元妻の姿を目に焼き付けた。

帰りの電車に揺られながら元妻を思った。
まだ愛してた。
愛しかった。
元妻の俺を見る目を見て、元妻も同じ気持ちだったとわかった。
だから、来年からはプラタナスを見に行くのは止そうと決めた。
あの街に行くのは、今年で最後にした。
元妻の新しい幸せに水を差さないように…
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2
投稿者:いた   aquaclub
2024/06/01 23:40:37    (7nkXPRvp)
真剣に読み入ってしまいました。
いいお話ですね。
3
2024/06/02 07:58:46    (53zEp1/G)
生きていさえすれば幸せは何度でもやってくる。真面目に働く元夫さんだからこそ
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投稿者:(無名)
2024/06/02 17:40:10    (uaYQLNfH)
>あの街に行くのは、今年で最後にした。
>元妻の新しい幸せに水を差さないように…

凄いなあ。
俺には、二度と会わない決意はできないと思う。
スレ主はエライよ。
5
投稿者:(無名)
2024/06/02 18:26:10    (uIn1Eyk2)
二度と合わない方が、お互いの幸せを保てるということを、元奥さんも感じていることでしょうね。
愛しあってはいけない元夫婦って、切ないですね。
6
投稿者:(無名)
2024/06/05 20:01:49    (UrRu.HJc)
もう、元の夫婦だとか、男女を意識する年齢じゃなくなったら、もう一度訪れてみるといいよ。
還暦になった元奥さんとなら、笑顔で話し尾ができるんじゃないかな。
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投稿者:(無名)
2024/06/08 16:30:21    (w8AA2upa)
別れて23年の元妻と再開したら、懐かしい旧友と会ったような気分でしたよ。
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投稿者:(無名)
2024/06/08 16:30:27    (w8AA2upa)
別れて23年の元妻と再開したら、懐かしい旧友と会ったような気分でしたよ。
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