2015/02/18 13:56:12
(22.cjc9r)
一人暮らしとは勝手が違うことに、最初は戸惑うこともあったが、概ね順風満帆と言える結婚生活。
セックスの方も、概ね順調だ。
ただいくつか、妻に拒否された事案があった。
あれは昨年初秋、お互いの休みに、ドライブ兼ねて、ある温泉場に日帰りで行った帰りだ。
人気があまりない県道から、林道みたいな脇道にわざと入った。
俺は最初から狙っていた。
カーセックス。
人なんか通りそうもない、鬱蒼とした道。
俺は妻に襲いかかった。
いつもなら、いや~んとか言いながらも、襲われてしまう妻なのだが、ことを進めようとするにつれて、妻の抵抗が本気っぽくなってきて、様子の異変に気づいた。
「もしかして本気で嫌がってる?」
「うん。ごめん」
理由を聞いた。
当たり前だが、誰が通るとは限らない、こんなとこでしなくても、家でゆっくりすればいいという理由。
あともう一つあった。
以前付き合ってた男性にも同じようにされ、気づくと林業関係かなんかの人に、見られていた経験があった妻。
「だからお願い。こんなとこで、裸なんか晒したくない」
でも俺は、もうちょっと押してみたくなった。
「一度でいいからしてみたいんだ」
以前付き合ってた男性としたことを告白したためか、妻は嫌と言えなくなったようだ。
「一度だけ、でも誰か来そうな様子になったらすぐやめて」
「わかった」
妻はスカートから下着だけを脱ぎ、すぐはけるようにするためか、しっかりそれを手に持ったまま、下半身のみ晒した。
上は絶対脱ぎたくないと拒んだ。
狭い車内でシートを倒し、妻の性器を舐め、潤わせたとこで俺もズボンを脱ぎ、体を重ねた。
妻は辺りの様子をキョロキョロするばかりで、いつものノリが全くない。
感じると締め付けるのに、それもない。
「まだ?まだ?」
よがり声などなく、声を出すのはそればっかり。
車内に降り注ぐ初秋の太陽だけがいつもと雰囲気が違うだけ。
「早くしてよ、もう」
妻の機嫌が明らかに悪い。
やっとこ終わった。
妻は車内のティッシュで性器を拭う。
ぱぱっと下着を履く。
スカートを直す。
ちょっと虚しさを感じた。
「アナタも早く、ズボンはいて」
後ろの席に置いたズボンを俺に渡した。
妻の横顔に、笑顔はなかった。
「一回きりだからね?」
念を押された。
「わかった。無理やり、なんかすまないことしたな」
そう言うと妻が言った。