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2011/03/07 15:33:21 (nRhJ38kJ)
腐れ縁のような長い付き合いを経て、妻の麻美(あさみ)と結婚したのは五年前。

勿論、大切な妻でありパートナーではあるが、
高校時代からお互いを知り尽くした関係は、
新婚当初から夫婦というより、すでに家族という感覚になっていた。

それはつまり、妻に対しての性的な興味の減退を意味し、
夫婦の営みの減少に繋がっていく。

決して女性として魅力が無いとは思わない。
飛び抜けた美人ではないが、
世の女性の平均レベルではあると思う。
長く接客業をしていた事もあり、
身嗜みや立ち居振る舞いには気を使っているし、
33歳という年齢相応のファッションセンスも備えてはいる。

ただどうしても、結婚してからの営みはその回数を減らしていった。

私自身の性欲が減退したというわけでも無く、
アダルトサイトなどは頻繁に覗いていた。

そんな中で、私はそれまで知らなかった世界に踏み込む事になる。

「寝取られ」

言葉自体は初めて聞くものでは無かった。

ただ、私が抱いていたイメージとは少し違った。

例えば単身赴任で妻と離れるうち、
間男に妻を奪われる…
そんなイメージ。

それも無くはないが、私が知った寝取られというのは、
夫婦了解の行為や、妻は未承諾でも旦那が自分で仕組んだもの…
プレイとしての寝取られであった。

沢山の体験談を読んだ。

始めは純粋に興奮し、次第に話の中の女性を妻と重ねて興奮するようになる。

実際に妻を他人に抱かせたらどんなだろう?

嫉妬でおかしくなってしまうかも…

単純に考えて、妻を他人に抱かれるなんて嫌じゃないか…

友人や同僚、上司など、色々なパターンを妄想してみた。

異常なくらい、興奮した。

妄想の中で、妻は色々な男に抱かれる。

私しか知らないはずの妻の裸体。
小振りな乳房。
少し濃いめの陰毛。
全て晒しながら抱かれる。

妄想だけで抑えるのは限界があった。

妻になんと話せば良いのか…

説得の仕方すらわからない。

性に関して言えば、好奇心や冒険心が強いとは言えない妻。
保守的…
良く言えば身持ちは堅い女。

そんな妻を説得できる自信は無かった。

ある日、試しに言ってみた。
「麻美さ、俺以外の男とエッチしたいと思う?」

「思わない。」

予想通りの返答だった。

ただ、話を繋げる事に成功した。

「なんでそんな事聞くの?」

「いや…」

「そんなの嫉妬するでしょ?普通。」

「そりゃそうなんだけど…実はさ…」

私はあるがままを話してみた。

良くも悪くも、長い間供に過ごしてきた結果の、
信頼関係というのか…
それは何を言っても揺るぎは無かった。

妻は少し真剣な表情で聞いていた。

「言ってる事はなんとなく理解できた。
アツ(私の呼び名)がそういう願望を持ってるのもわかった…
けど、何とも言えないよ。とりあえず、話だけ聞いたって事で…ね。」

どちらかと言えば、拒否に近いようなニュアンスの言葉が返ってくる。

当然の反応ではあった。

それから少しだけ変わった事。

妻との営みが増えた。

それは、私が求めての結果であった。

その度に、妻を抱きながら妄想をした。

そんなある日。

サイトの掲示板から、一人の男と知り合う。

「黒田」と名乗る男。

まるで友人のように、頻繁にメールを交わすようになった。

その時点では、事実なのか作り話なのかわからなかったが、
黒田さんは沢山の寝取り体験談を話してくれた。

時には動画や画像を添えてもくれた。

勿論、それを100%信じていたわけではないが。

ただ、私は黒田さんに興味を抱き、その世界に引き込まれていたように思う。

メールのやり取りは、電話での会話に発展し、
ついには直接会うにまで至った。
2008年秋の事。

電車で二時間。

住まいの離れた状況では、そうそう頻繁には会えないが、
その後さらに二回程会う事に。

三回目に会った日、黒田さんは一組のカップルを連れて来た。

41歳の夫、39歳の妻という夫婦。

そのまま場所を移動し、私は妄想と文章でしか知らなかった、
「寝取られ」というプレイを目の当たりにした。

奥さんは私と旦那さんが見ている前で、
黒田さんに抱かれていた。
それは恋人とも夫婦とも違う交わり方。

雄と雌…
もっと言えば、支配者と従属する者…

そんな印象を受けた。

そんな奥さんを見つめる旦那さんの表情は、
言い知れぬ恍惚としたものの反面、
強い嫉妬も抱いているような、
混沌としたものだった。

奥さんは、旦那さんを意識しているのか、
歯を食いしばるようにしながら、
声を殺そうとする。

他人のセックスを見る事自体、
初めての経験ではあった。

この日の体験は、私を寝取られと、そして黒田さんという存在の虜にした。

私は決意を強くし、黒田さんの敷いた道筋を突き進む事になる。

毎日妄想をした。

浮かんで来るのは、黒田さんに抱かれるあの奥さんと、
それを見つめる旦那さん。
その配役は、妻と私に変わっていく。

妻を騙す方法も無いわけでは無かった。

黒田さんは、経験からいくつものパターンと、妻を誘い込む方法を話してくれた。

それでも、長い間連れ添っている妻を、
騙す事はできずにいた。

時間を重ね、必死に説得を試みる。

やがて妻を黒田さんに会わせるところまでこじつけた。

当然、通常の意味での会うという事。

食事をし、沢山の話をする時間を作った。

社交性のある妻は、黒田さんとの会話を純粋に楽しみ、
受け入れていた。

黒田さんも、まるで普通の友人のように妻と接した。

半年の間に四回、そんな時間を持った。

四回目の日、黒田さんは初めて妻の身体に触れた。

決してセックスのためでは無く、
黒田さんは妻にマッサージを施しただけだった。

シャツ越しの背中、腕…

パンスト越しの内腿…

それでも、妻が私以外の男に身体を触れさせた瞬間であり、
黒田さんが妻に一歩踏み込んだ瞬間でもあった。

私はその様子を見ているだけで興奮したのを覚えている。

帰宅する車の中、
「正直、あれだけでも興奮したよ。」
私はそう妻に言った。

「マッサージしてもらっただけじゃん…」
外を見つめたまま、妻は少し笑ってそう答えた。

「気持ち良かった?」

「何が?」

「何がって…マッサージがだよ。」

「あっ…あぁ、気持ち良かったよ。」

妻はずっと後になって、その日、マッサージで触れられただけで、
濡らしていた事を告白した。

つづく
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2
投稿者:かつあき ◆vPfc5O9SRw   hatabu Mail
2011/03/08 02:14:17    (tgr0qhtk)
はじめまして。

東京在住の41歳の既婚者です。

自分もある夜夢で妻が見知らぬ人に抱かれている夢をみてはじめて「寝とら
れ」願望があることに気付きました。

よろしければ続きとともに色々お話をさせていただければと思います。
3
投稿者:エッチ
2011/03/08 20:54:52    (ywPa6gFQ)
読んでいてドキドキしてきました。続きが読みたいです。続きをお待ちしてます。
4
投稿者:ワンダフル ◆zJ/ZNRig3Q
2011/03/09 14:03:31    (4Md3FbZK)
楽しく読ませてもらってます!続きをお願いします。興奮してます。
5
投稿者:たかさん
2011/03/12 20:14:41    (8CAv0Tiu)
初めまして。
ワクワクしながら読ませていただきました。
私も僅かながらに願望があり、実現に発展は考えていませんが、アダルトDVDで妄想して興奮している口です。この話の続きを楽しみにしています。
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