ナンネットID のアカウントをお持ちですか? ログイン ログイン
ナンネットID
 
1
2025/01/07 04:47:31 (SYaSWi4L)
会社の飲み会
さゆりさん34歳で2人の子持ち
綺麗な人だとは思う。
ケバいけど。
「ねえ、吉澤さん?この後2人で飲み直さない?」
俺は、すぐさま
「さゆりさん、旦那さんいるでしょ?やめなよ」と席を立った。
さゆりさんはつまんなそうな顔をして、すぐ別の男社員に取り入っていた。

どんなに美人でも面倒臭いのはゴメンだ。
特にこのさゆりさんには良い噂がない。
"君子危うきに近寄るべからず"
別に女を見つける為に会社の飲み会に来た訳じゃない。
1次会で帰った。

翌日、会社ではさゆりさんと昨日、俺の後にさゆりさんと仲良くしてた男性社員が仲良さそうにしていた。
(あーあ、つまらん事にならなきゃいいけど)
俺には、関係ない。

思った通り。1週間も経つとさゆりさんとその男性社員との仲が誰が見ても親密に見えてきた。
(あーあ。俺は知らんぞ)

社員旅行
場所も気に入らなかったし、さゆりさんとその男性社員も行くと聞いて、俺は不参加にした。
"くわばら、くわばら"
俺と仲のいい同期の社員からLINEが来る。
「吉澤、さゆりさんヤバいw」
「さゆりさん、どうかしたの?」
「例の男とホテル抜け出したw」
「あーあ、知らん顔しとけ」
「勿論。関わりたくないからな俺も」
(社員旅行明けは修羅場にならなきゃ良いけど)

社員旅行明け
「あれ?さゆりさん、今日来てないんだ?」
いつもさゆりさんと仲良く話しをしている女子社員に聞いてみる。
「なんか風邪?みたいで、今日、おやすみらしいですよ?」と笑っていた。
「ああ、なるほど。触らぬ神に祟りなしだな」と俺も笑った。


つくづく思う。
不倫?浮気?
どこがいいんだか。


事件が起きたのは、さゆりさんが社内不倫を始めたらしい時から半年程だった。
件の男性社員もさゆりさんも5日も音信不通で無断欠勤が続いた時だった。
会社にさゆりさんの旦那は乗り込んでくるは、男性社員も浮ついて居たのだろう、デカイミスがあって、そっちも大変な事になり始めていた。
(あーあー。クビじゃ済まないだろうな)
(旦那さんも旦那さんだな。会社まで乗り込むか?普通?)
部長はカンカン。
取引先もカンカン。
さゆりさんの旦那さんもカンカン。
皆、カンカン。

結局、さゆりさんと男性社員はそのまま行方知れずになった。

「吉澤?そういえばさ、俺、さゆりさん見たよ?」
仲のいい同僚が話しかけて来た。
「もういいよ。あの二人には関わりたくない」
「まぁ、聞けって。さゆりさん、デリヘルに居たよ」
「はぁあ!?」
「俺さ、一昨日から出張だっただろ?隣の上越行ってさ、夜、退屈だったからデリ呼んだんだわ。そしたら来たのはさゆりさんだったよ。俺も嫌だからチェンジしたけどさ笑」
「なにやってんだか、あの人は」
結局、その話しから旦那さんにバレてさゆりさんは正式に離婚された。
男性社員の方はと言うと、無職でさゆりさんに溺れているらしい。

まぁ、なるべくして堕ちた2人だった。
(あーやだやだ。浮気や不倫なんかに付き合わされたらたまったもんじゃない)


そうだ、最近、嫁さんに何も買って帰ってないから、たまには外食に誘おう。
もうそろそろ、子供がいてもいいかもな。
「今日、たまには出てこない?一緒に外食して、手を繋いで一緒に帰りたい」
嫁さんにLINEする。
「どうしたの?熱でもある?笑」
「あるかもな?どうする?17:30には駅に行けるけど」
「ワァ───ヽ(*゚∀゚*)ノ───イ 行くっ!」
普段、顔文字なんて使わない嫁さん。
(可愛いな)
イタ飯屋さんに行ってピザを仲良く半分こずつして食べた。
久しぶりに嫁さんとデート。
「ねえ?今日、どうしたの?急に」
「いやさ、そういえば最近、外で飯とか行ってなかったなーって思ってさ。それに、いつも家事ありがとうね。やっぱり俺の嫁さんは可愛い。大好きだよ」
「なになに?どうしたのよ」
でも嫁さん、嬉しそうだ。
「なぁ、たまにはさ、行ってみない?」
と、俺はラブホを指さした。
「えっ!?」と振り向き、俺の指先の建物を確認した嫁さんは、ちょっと照れてモジモジした。
(やっぱり、可愛いなぁ)
それ以上は聞かず、お会計をして、お店を出た所で嫁さんと手を繋いだ。
嫁さんの顔を見る。
付き合い始めの頃に戻ったようだった。
家でするセックスの何倍も良かった。
嫁さんも同じだったみたいで
「今日はありがとう。久々に嬉しかった。」嫁さんは気分上々のようだ。
俺も最高の気持ちだった。

翌日、朝起きると嫁さんがいつもよりちょっと、綺麗になってた。
いや、普段も綺麗なんだけどね。
「今日も綺麗だね」
「そう?ふふふ、ありがとう」
「じゃあ、行ってくるね。今日は家でご飯食べたい。昨日のピザも美味しかったけど、やっぱり俺は可愛い嫁さんの作る飯が一番好きだ。」
こうして、愛妻に見送られ、家を出た。
いつもの様に電車にのり、いつもの駅でおりる。
そして会社に向かう。
社に着くと騒がしかった。

どうやら、さゆりさんが来ているらしいと聞いた。
なんでも荷物を取りに来させられたのだとか。
チラッと見えた姿は痩せこけて、服もみすぼらしかった。
(美人も見る影ないな・・・)
一通り業務をこなし、帰宅する。
玄関に女性物の靴か2足。
(誰か、嫁さんの友達でも来ているのだろう)くらいに思い。
「ただいまー」
するとリビングから嫁さんの声。
「あーおかえりなさいー」
と玄関まで出迎えてくれた。
「誰かきてるの?お友達?」
すると嫁さんはちょっと嫌な顔をして
「なんかーさゆりさん?とか言ってて、同じ会社の方みたいよ?知ってる?さゆりさん」
!?!?何故、家に???
リビングに行くとまるで別人のような痩せこけたさゆりさんがソファにちょこんと座っている。
「さゆりさんじゃないですか?どうしたんですか?なんの御用ですか?」
するとさゆりさんは、申し訳無さそうに顔を上げて、こう言ってきた。
「あのぉー不躾なお願いなんですが・・・」と始まった。
「お金ならないですよ?」と決めつけて返す。
「そ、そうですよね・・・すいませんでした。お邪魔しました」
少し後ろで嫁さんが心配そうに見ている。
さゆりさんは力なく立ち上がり、もう一度頭を下げて出ていこうとする所、嫁さんが「ちょっと待って」とさゆりさんを引き止めた。
「食べるもは?」と嫁さんがさゆりさんに聞く。
「一昨日から何も・・・」
俺は、それ見た事かと
「だから言ったじゃないですか、旦那さんが居た時に辞めておけば良かったんですよ」さゆりさんは、尚も力を落とした。
嫁さんも「あなた!」とさゆりさんを気遣っていた。
そこで、さゆりさんの一部始終を嫁さんに説明した。
嫁さんも浮気や不倫が嫌いだ。
「さゆりさんでしたっけ?明日、朝に取りに来てください。今夜の残りで良ければ、今回だけ、お渡ししますから」
さゆりさんは頭を下げて出ていった。

翌日、さゆりさんは現れなかった。
その翌日も。
それ以来、さゆりさんを見た人はいない。

不倫
結末。
さゆりさんには何も残らなかった。
残ったものと言ったら、多分、後悔だけだろう。
多分、子供達にも当分は合わせて貰えないだろうなと思った。
レスの削除依頼は、レス番号をクリックして下さい
2
投稿者:(無名)
2025/01/07 07:17:26    (biKKYmXz)
素晴らしい投稿ですね!
3
投稿者:(無名)
2025/01/07 12:50:15    (o4Ps4Fa/)
こんな顛末もあるんだろうな
人の世、間違っていない公式・定理なんてないからな
レス投稿フォーム
名前
トリップ[]
E-mail
※任意
本文

投稿文に自動改行は行われません、適宜改行を行ってください。 # タグ使用不可
「sage」
※投稿を上げない
動画掲示板
画像で見せたい女
その他の新着投稿
人気の話題・ネタ
ナンネット人気カテゴリ
information

ご支援ありがとうございます。ナンネットはプレミアム会員様のご支援に支えられております。