2019/01/26 07:05:51
(jEb.YJq.)
▲意外な訪問者
それから美幸からの、徹底的なる無視攻撃が始まりました。
機嫌よく帰ったあの時の美幸を最後に、とうとう連絡をしても完全無視される状態となってしまったのです。
だが・・・そんな状態に変化をもたらしたのは、予想にもしなかった人物からの僕へのメールでした。
「美幸と別れたって聞いたよ」
それは、この話の冒頭で少し出てきた、僕に対し美幸を紹介した、元同僚の妻という人物でした。
元同僚とは、今は会社を退社して久しいですが、同じ車の整備会社で勤めていた事があります。年齢も近く、彼はガラスコーティングの担当をやっていましたが、一緒に飲みに行ったりする仲でもありました。
何度か元同僚の家で(趣味の個人的な)車の整備等をしている際に見かけた事があった程度と、そして紹介の時の飲みの場でしか面識がない方でしたが、美人ではあるけれど、ちょっとヤンキーっぽい雰囲気がある女性でした。美幸と同級生なので年齢は美幸と同じです。
僕は「そうね。美幸から聞いた?」と返事をしました。すると「うん。驚いてる。こんなに早くに離婚になるとは・・」と唖然としている様子でした。
それから美幸と離婚まで発展した経緯などをメールで話しているうちに、内容がメールで伝えきれる程簡単な領域ではなかったという事もあり、「よかったら直接話さない?いちおう紹介した側なんで双方の主張を知っておきたいというか。。おせっかいでなければ・・」と直接会う事になったのです。
そして数日後、家を引き払おうと家財道具を売り飛ばした後の宝塚の借家で会う事になりました。
予定で言えば、月末までに大家に退去の申告をし、翌月末までに退去、その間に会社の近くに目ぼしい物件を見つけていたので、新しい場所へは整備工場の後輩数名をアルバイトで引っ越し作業員として働いてもらい、引っ越しをする予定でした。
宝塚の借家の中は、テーブル、椅子、ソファー等の大型家具は既になく、玄関入ったところの和室の部屋に、搬入しやすいように段ボール箱が10個程度重ねられている状態でした。他は僕が引っ越しまでの間に最低限使う、小型テレビ、布団、小さなテーブル、冷蔵庫、レンジくらいのものが置いてあるだけでした。
そんな家に、休日の日に元同僚の妻、名前は本名をすこしもじって、「加奈子さん」とでもしておきますか。その加奈子さんがヤンキー風に車内がぬいぐるみで溢れた軽自動車にのって現れたのでした。
休日の10時頃だったでしょうか。ボオーーー という改造したマフラーの低い音が借家の前で停車したので、(きたな。)とすぐにわかりました。僕はすぐに玄関を出て、「オーライ、オーライ」と車を車庫にとめる誘導をし、ガチャとドアから出てきた加奈子さんに、「わざわざごめんね」と挨拶しました。
すると、「よいしょ~」とスーパーのビニール袋をもって運転席から出てきた加奈子さんは、服装がやっぱりヤンキー系、白のモコモコした片方の肩(ピンクのブラ線)がだらーんと見えたセーターに、デニムのミニスカート、黒のレザーブーツでした。
そして降りるや否や、デニムスカートからピンクのパンチラを見せ、「見えた?www」と笑いながら降りてくるのでした。
「いあ、見てませんでしたw」とそんな返事をし、とにかく外は寒いので家の中に入ってもらいました。
そしてスーパーのビニール袋から出てきたのは、大量の菓子とビールに焼酎、「ちょっと、なんで酒wwww」というと「いあいあ、今から飲まないとやってられない話をする予定でしょうよ」と言ってきたのです。
「車で来てるんじゃwww」というと、「代行もあるし、別に電車で帰ってもそう遠くないから大丈夫だって。その時は車庫1日借りる事なるけど」
この時、美幸との離婚騒動で精神的にまいっていた僕にとって、この底抜けに明るい加奈子さんのノリというか、雰囲気に癒される僕がいました。
加奈子さんは家に入るなり、「うわー、、まじ引っ越しするつもりだし。。なんもないやん・・w」と唖然としていました。そして家の中でも最も生活館がある1階の和室で、段ボール箱の山を背景に、小さなテーブルを持ち出し、そこで僕たちは酒を酌み交わす事となったのです。
加奈子さんは「よし、今から事情聴取ねw 全部吐いてすっきりしちゃおうw」と、そんなノリでし
た。
▲離婚の真相
そして離婚に至った経緯と、そして今の現状、ほとんど読者の皆さんにお伝えした経緯をそのまま加奈子さんにも伝えました。加奈子さんも美幸側から聞いていたところもあったと思います。「なるほどー」と終始、納得している様子でした。
そして加奈子さんの最後の一言、「ってことは、あの時の合コンが後を引いてるってことだわなぁ・・・」と。
僕「は?なにその合コンって・・・?」
加奈子「え?知らないというか、、え、本当に知らないというか、聞いてない?!」
と真剣に狼狽しだす加奈子さんがいました。
僕「聞いてない。なにそれ、その合コンって・・・?」
すると真相を語りだす加奈子さんがいました。そして加奈子さんから聞いた話を時系列で裏付けると、以下のような事実が見えてきたのです。
それは、僕たちが離婚をする少し前の話、メンバーが足りないから参加してほしい。と加奈子さんは美幸を合コンに誘ったそうです。そして美幸はその合コンである人物と知り合ったそうでした。その人物は医療関係の従事者ではあるらしいのですが、まず一つ目の嘘として「美幸と同じ病院で勤める同僚」ではないとの事。
そしてその医療関係の男とひそかに連絡を取り合っていたらしく、(きっと今の結婚生活の不満等も聞いてもらっていたのでしょう)おそらく、美幸はその包容力のある相手の男に惹かれていったんだと思います。
そして僕との離婚を決意し、ここで二つ目の嘘として、離婚前に実家に帰っており、休日しか帰ってこなかったあのタイミング、あれはこの男の家に泊りに行っていたそうです。
そしてわざとらしい離婚劇。この離婚で何もモメる事なく離婚の話が進んだのは、それは美幸からすれば、さっさと僕と離婚して、新しい男のとことに転がり込みたかったからなのでしょう。
美幸が言っていた、「同じ病院で勤める同僚」「あくまで彼氏的な人」「離婚して間もないから付き合うとかは遠慮している」等というのは、すべて嘘であり、実はもともと、浮気してたんですよ。
一気に被害者になった僕でした。まぁ被害者といっても、こんなうだつの上がらない男には当然の結果なのだと気持ちの整理もついていたので今更なにもありませんが。
この時はそんな風に思っていました。
ただ、一つだけ納得できないのは、「もし美幸の浮気を知っていたら」僕だって、美幸の前で、あんな女々しい態度はとらなかったと思います。もっと強気に出れたと思うのです。
風邪の時を筆頭に、なぜ被害者である僕が、女々しく心のどこかでこんな浮気女を引きとめるような、マネをしなければならなかったのか。
そして、今こうして読者の皆様に話した内容を、そのまま加奈子さんにもぶつけていました。加奈子さんは、最初に美幸を紹介したのも加奈子、合コンに誘って離婚の原因を作ったのも加奈子、という事で責任を感じていると言っていました。
気が付けば、缶ビール350mlが6本 焼酎の神の河も半分近く減るくらい時間が経過していたのです。
▲ 酔いからか、悪の発想へ
こんな話を加奈子と話している内に、だんだんと僕もヤケッパチになってきていました。美幸と今後、会う事も話す事もない。そして、この加奈子とも今度、会う用事もなければ何もないだろう。
それに加奈子の旦那である元同僚とは、元同僚が仕事を辞めてから一切、なんの連絡もとっていない。
(なら、この責任を加奈子が感じてくれているというなら、加奈子に責任をとってもらうのもありか)
こうして改めて言葉にすれば、そうそう邪悪な発想ですが、当時はただ単に酔っぱらっていて、エロさ溢れる加奈子さんとHな事してみてーw 程度の者でしたがw
そして僕は言いました。「まぁ責任のありかうんぬん、、っていうのはさておきとして。。改めて事実を知るとつらいものがありますね」と。
すると加奈子は「うん、めっちゃ責任感じるわ。私もつらい」と答えたのです。
そしてヤケッパチ状態だった僕は、思いのほか「平然と」このセリフを吐くことが出来ました。
僕「じゃ、その責任を感じてるなら、ある事をご依頼したいんだけど?w」
加奈子「なになに?私にできる事?」
僕「まぁそうね」
加奈子「より戻すための工作をするとか?」
僕「いや、それよりは簡単かな。でも難しくもあるw」
加奈子「なになにwww 言って?w」
僕「では申し上げようw 半分、冗談だと思って聞いてくれたらいいw」
加奈子「うん」
僕「まだ十分、やり直せる環境であった、いあ、そこまで泥沼化していなかった僕たち夫婦の片方に(美幸)事もあろうに、見知らぬ男と一緒に酒を飲むという合コンなる行事に誘い出し、そして美幸が道を外そうとしていたにも関わらず、それを制止したり歯止めする事もなかった加奈子さん。」
加奈子「それいわれるとつらい・・・w」
僕「そして美幸は結局、その見知らぬ男に流される事となり、結果、僕は妻を寝取られるという状態となった」
加奈子「はい」
僕「で、その責任を感じているという加奈子さんに告ぐw 今、僕に寝取られてくださいww」
加奈子「はぁ?www なんでそうなるのwww」
僕「もう事細かい理詰めはいいでしょうw 俺からしたら100%自分の責任が招いた結果だというなら納得する他ないけど、どれだけ99%が俺の責任でも、最後の100%目を加奈子さんが振ったネタでこうなった。ってなったら納得できないよね」
加奈子「それはわかるけどさ」
僕「正直、もう99%の部分は美幸との間で解決している感じなんだよね。もう過去はほじくりだす必要もないと思ってるし、現になんの連絡もしてないし。でも100%目のこの部分はどうなるの?」
加奈子「・・・」
僕「僕に、「合コンを誘ったのは仕方ないよw メンバー足りなかったんでしょww」と思えばいいと?」
加奈子「・・・」
僕「というわけで、目には目をじゃないけど、寝取られには寝取られをw という形で手を打ちましょうw」
加奈子「そういう解決法か・・・」
僕「うん。それ以外にフェアな解決法を思いつかない」
このとき、確かに2人の僕が両立していました。一つの僕は、もう過去の事。美幸が返ってくる訳でもない。僕も僕、美幸も美幸。いまさら何を言っても始まらない。とすっきりしていた善人の僕。
そしてもう一人の僕は、「浮気をした美幸」「そのきっかけを作った加奈子」「そして、今更、どの面さげて僕に全部しっておきながら、事情聴取、話を聞くよ。なんて言って出てきているのか、思い知らせてやらなければ」という復讐の念に駆られていた悪人の僕。
加奈子「つまり、私があなたとヤれば、すべてこの件は解決すると?」(ここでアナタ呼ばわりになりましたw)
僕「無理ならいいですよ。」
加奈子「無理っていったらどうするつもり?」
僕「どうもしない。」
加奈子「なに、この泥沼劇・・・まさか私も巻き込まれるとは。。。今日くるんじゃなかった・・」
僕「なら帰ります?」
加奈子「はぁ・・・・」
僕「じゃ、始めさせていただくねw」
とはいっても、これから僕が加奈子さんに手を出そうとしたとき、相手が本気で嫌がれば、「うっそぴょーんwww」とかいって誤魔化す予定でいました。
そして加奈子に手を出し。。。胸にタッチするかしないかの段階になって加奈子さんが「ちょ・・!!!」とたじろいた瞬間!!!
「うっそぴょ=====んwwwwwww」 と両手で天をついて(大げさなポーズをとって)
を実行したのですw
すると、「もーーwwwww めっちゃ焦った!!!!! 冗談きつすぎるわーwwww」と一気に和やかになる雰囲気でした。
僕「一瞬覚悟した?ww」
加奈子「うんwww もう無理ー>< ってなったwww」
(この覚悟が、、後で尾を引いてしまうのですが・・・。)
そして僕たちは残された最後の神の河を飲み干し、「まぁ適当に休んでいってよw」と僕は引っ越し準備の続きを始めました。加奈子さんは酒に酔って疲れたのか、畳の部屋で座布団を二つ折りにして枕にし、グーグーと寝始める始末でした。
ただ僕は、無邪気にパンチラしそうなくらいのデニミニから生足をを出して寝ている加奈子さんを微笑みながら見て、、
(寝入ったら襲おっと♪)と決めている僕がいたのです。
つづく