2017/08/10 00:22:57
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なんだかんだ言いながら、隣の作業区域の草刈りも終えました。
その間D子さんは草刈り機の燃料を持って、僕の近くにずっと居続け、時々何か話し掛けてくるけれど、草刈り機のエンジン音で何言ってるか分かんないから、「えぇ~、ごめん、聞こえない!」と大声で返してはお互い笑って過ごしていました。
鎌だったので狭い区域を任されていたお陰で、草刈り機だと作業はアッと言う間に終わりました。
だいたい他の場所も作業終了してるから、ぼちぼち公民館方面へ向かって、皆が河原から退散し始めている状態でした。
「僕たちもそろそろ行きますか!」と、連れ立って公民館に向かいます。
毎年、僕は役員でなくてもこの作業には参加しているから、だいたいの流れは頭に入っています。D子さんに「あれの作業の時はこうだよ。これの作業の時はこんな感じだよ。」と色々話しながら歩きました。
公民館では、作業を終えた方の全員に「終了したら公民館で振る舞いがあるので、遠慮なく集まって下さい。」と案内は出ています。
雨が降らない限りは、皆さん作業後は服装も汚れているので室内には入らず、駐車場の一画に学校の運動会の時に設置する同じテントを2基ほどを張って、バーベキューセットやカセットコンロを持ち寄って、色んなモノをを焼いてビールやお酒をつぎあって飲みます。
昔は大勢が残って呑んだ様ですが、最近は車の人は寄って行かないし、用のある人は現地解散でそのまま帰宅しちゃうし、大抵は役員が主な居残り組みとなります。
僕もいつもは直帰するタイプだけど、今年は役員なので残りました。D子さんも姑さんから「片付けまで最後まで残っている様に!」と言われたらしく、公民館に残っていました。
町内会長の労いの挨拶の後、先に作業を上がって設営準備してくれた役員のお陰で、すっかり準備は整ってます。
挨拶もそこそこに、残った皆さんは早速食べ物を囲み、ビールやコップ酒を飲み始めました。僕は車だったので、ノンアルコールビールを飲んで食べ物に箸を伸ばしました。
お互いつぎあって「あぁでもない。こうでもないけど」と賑やかな声会話が全体に広がります。
数人居られた女性の役員さんや、正副町内会長の奥さま方は、年配の参加者や役員さんはじめ、全員の席にお酒をつぎに回ってきました。
僕のところにはD子さんと町内会長の奥さまが来られました。「あらノンアルコールなの!?、歩いて来ないからよ!」と町内会長の奥さま。D子さんは「今日はお疲れ様でした。色々教えてもらってありがとうございました。」と労ってくれました。
その時に下の名前と年齢や子供さんの話しを聞いたのですが、歳は41歳、上の子が中学三年生で下の子が中学一年生と言ってました。
子供が大きくなって手も離れつつある上に、おじいちゃん・おばあちゃんの居られる家族で、多少の面倒も見てもらえるので、独身の頃の職業の看護士資格を活かして、この春からは介護施設で働き始めた…と言ってました。
介護施設と言えども、病院勤務をしていた時と同様に、夜勤もあるしなかなか大変な仕事だ…と話してました。でも病院の頃よりはハードな夜は少なくなったので、お給料はその頃の額には及ばないが、まずまずの手取りがあるから、家計的には助かっている…と言ってました。
なんだかんだと飲み始めて、三時間近く経った頃には、参加者の居残りも半分以下になってました。
その時に町内会長が僕のところへやってこられ、「B君(僕のこと)、公民館の鍵、最後に施錠して預かってくれないかなぁ。お願いします。」と言ってこられました。
僕は「えぇ、聞いてますから良いですよ。」と返事を。
公民館の鍵は、公民館の隣の家が預かっているのですが、その家はうちの親戚で、今日連れ合いのおばあちゃんの実家の法事で、朝から留守なので昨夜のうちに借りた鍵を、僕が預かって翌日出勤前に立ち寄り僕が返却する事になっていました。
それを聞いていたD子さんは、「なら私も片付けの最後まで、うちのおばあちゃんに言われてますから、お手伝いして行きますね。」と思い掛けない嬉しい言葉をもらいました。