2019/07/19 19:22:25
(lz3EFcO1)
あらすじの、あらすじ。
この記事は、「そもそもダイエット合宿にたどり着くまでの道のり」の話。前回の記事では、自分なりに話を大幅に省略し、要点だけを伝えたつもりなんだが、よく考えれば「仕事中にいったの?」「好きな女って誰?」という疑問が出てくるのも無理がないと思った。
なので、続編が気になる人は、一気に読み飛ばしてもらってもいいと思う。ちゃんと前回の続編は今日中にまとめるつもりだから。
だが、自分の中で、ここだけは説明しておかないと、この先の話の肉付きが悪くなるのではないか、と思う箇所を書いていこうと思う。
俺は、26歳の時、今から10年前の話だ。その時パチンコ屋の店員をやってたんだ。なぜやってたか、それは学のない俺でも、それなりの給料をもらえるから。という理由。それ以外はない。
だけど、心のどこかで何時までもパチンコ屋なんてやってられないという焦りのようなものがあったのも確かだった。
同じ職場の中に、吉浦美咲(25)という女の子がいた。その子は俺と、ほぼ同時期の入社であり、会社の中でも唯一、心許せて話せる女友達だった。
その吉浦は、10代、20代の時はギャルやってました。っていう感じの女の子。今でこそ、髪の毛も黒染めし、派手な服装こそはしていないが、メイクの中と、持ってる私物の中に、昔ギャルやってたんだな。っていう雰囲気が漂う、そんな子だった。
基本、パチンコ屋なんて容姿を見て採用か不採用を選んでいるので吉浦ももちろん、可愛い部類の女の子であるのは間違いない。
俺はその吉浦に、実は密かな恋心を抱いていた。だが、告白する勇気はなかったんだ。それは自分がデブだから。あと、吉浦には常に彼氏という存在がいる子だった。
吉浦は口でこそ、「軍曹は痩せたらかっこいいよ」なんて言ってはくれるが、それは社交辞令のようなものだと思ってた。なんせ、吉浦の彼氏っていうのの写真を見た事があるが、まるで売れっ子のホストみたいな奴だった。デブでチビの俺なんて、きっと相手にもしてくれないだろう。そんな気持ちがあったんだ。
そんな俺も、とうとう転職する機会が訪れた。
それは俺の親戚のニイチャンが、新しく会社を企業したという事もあり、とりあえず最初は安い給料かもしれないが、手伝ってくれる人を探していると親から紹介されたんだ。給料こそは高くはないが、同じ身内同士という事で、車通勤とか、社用車の貸し出し、経費で昼メシ食っていいとか、そんな身内ならではのひいきがあったのだ。
俺はその仕事にこの先の人生をかけ、2年働ていたパチンコ屋に決別する決意をしたんだ。そして、ささやかながら俺の送別会を開いてくれて、吉浦もその場に参加してたのだった。
俺と吉浦は、もともと同期だという事もあり俺の隣の席に座って、色々と話をした。その時になって俺は、吉浦の口から「彼氏と別れてねwww」と聞くことになる。そして俺は酒の勢いもあってか、「だったら俺と付き合えwww」(冗談・・・だけど、okっていってくれたらうれしいな、みたいな)と言ってみたところ、正直に「ごめんw デブ様は無理w」と一蹴されたのである。
さらに「痩せたら考えてあげるw」とも。
普段から、吉浦とは下ネタから何から話せる間柄だったし、俺の事をデブ様(当時、韓国ドラマの影響で、なんでもかんでも〇〇様というのをつけるのが流行っていた)と呼べるのも吉浦だけだった。
だからこそ、もし、、、俺が本気で痩せて生まれ変われば、吉浦は俺に振り向いてくれるかもしれない・・・。なんていう、淡い男の決意を持ったのが、、、ダイエットのきっかけなんだw
それから俺は、世間がダイエットブームだったので、世間の流行りの情報ということで、「ダイエット合宿」というものが存在しているというのは知っていた。とくにデブだからか、そういう情報には敏感であったかもしれないが。
そして「ダイエット 合宿 〇〇(地域名)」で検索してみると、この時代、わんさかとダイエット合宿の団体のHPがヒットするのであった。
当時、何があったかな、、元格闘技家か伝授するキックボクシングダイエット、、、ヨガでの伝道師の秘儀を伝える、スピリチュアル・ヨガダイエット 伝統武術の神髄を体感せよ!カリ・エスクリマダイエット 断食を通じて心も体も軽くなりませんか?〇〇宗〇〇寺が開催する仏教ダイエット
そんなダイエット合宿が溢れていた時代だった。
俺は数あるダイエット合宿で、自分に会った団体を探していたが、どれもこれも、最初の申し込み段階で合わない団体ばかりだったんだ。
なぜかというと、申込から合宿開始までの時間が長すぎる。(1か月待ちとか)しかも、その間に健康診断まで受けて、診断結果を送付しないといけないとか、そんなめんどくさいルールがあったんだ。
まぁ身体に病気抱えている人を断食なんかさせて、もし病状が悪化したら責任とれないという部分からだと思うけど。
しかし、俺は急いでたんだ。早くしなければ、早く痩せなければ、吉浦が他の男にとられるんじゃないかっていう焦りがあった。
そして、合宿団体のHPを次から次へと調べていき、とうとうたどり着いたんだ。
〇〇式 ダイエットアカデミー
もっとも金がかかってないシンプルなホームページだった。参加前の健康診断もなし。ただ応募フォームから申し込み、そして参加料を郵便振り込みし後、振込証書の半券を同封し、ネットからダウンロードした「誓約書」を送付すれば、後は参加するだけ。という団体だった。(つまるところ、ちゃんとやってない団体だったという事だ)
誓約書には確か「思っていたのと違った。効果が無かった等の理由での返金は受け付けておりません。」了承する みたいな感じだったのを覚えている。
そして申し込み手続きが全て終わって。。。初参加したのが3日間コース。ダイエット講習の風景は後に譲るとして、3日間が終わったら、そく10日間の申し込み、そして・・・・20日の申し込みへと進んでいく俺だった。
ただ、1か所だけ訂正させてほしい。
いいかえれば、ちゃんとしたユニフォームが設定されていたんだよ。それは、軍隊式のダイエットが流行ってると冒頭で書いたけど、それを模倣したのか、男はミリタリー色のグリーンのタンクトップ。下は黒のショートパンツ。そして女は上はピンク色のタンクトップに、下は白のショートパンツなんだ。
3日間、10日間の時はデブかデブ予備軍しかいなかったので、そんな光景も笑い話にしか過ぎなかったんだけど、
これだと、3日間も10日間も20日間も、同じ服装だった。というような説明になるが、同じだったのはタンクトップとショーパンというスタイルだけ。色は3日間と10日間では、「男女とも」上はグリーンで下は黒。ただ20日の女だけ、上がピンクで下が白になるのという風に訂正しておきたい(この服装の違いはかなり大きい。)
では続編をお楽しみください。今から書いていく。