2014/09/02 17:39:08
(0EzbOfsD)
続き
某駅ロータリーには、約束よりも30分ほど早く着いた。
ダッシュボードに帽子を置いて、自分は車を降りて辺りをウロウロし、落ち着かない気持ちを落ち着かせようとした。
チラチラと車の方をチェックしていると、キョロキョロと辺りを見回しながら車の方に近づいて行く女性が見えた。
別段特徴の有る姿ではなかったが、少し上品そうな雰囲気で、でもシンプルな服装だった気がする(下はジーンズだった)。
慌てて近寄って「カオリさんですよね?」と声を掛けると頷いて、「帽子は見つけたけど、誰も乗っていないので・・・」と彼女は辺りを気にしながら応えた。
それはそうだ、ココは彼女の生活エリア、何時誰に見られるかわからない。
「とりあえず乗って下さい、場所を変えましょう」と言って車に乗ってもらい、すぐにその場を離れた。
降りて近くをウロウロしていた事を詫び、本当に会えた事への興奮と本物のカオリさんを前にしている事への緊張を、思いつくままの言葉で必死で伝えてみると、カオリさんも「思ってた通りの普通の人で良かった」と言ってくれた。
約束を取り付けてから、本当に会えたらどう過ごそうか悩んだのだが、いきなりラブホに行っても拒絶されるだろうし、どこか大きな公園を手をつないで散歩してみるのはどうかと思い、馬鹿正直とは思ったがそのままカオリさんに伝えて少し大きめの幹線道路を西に向かった。
走り出して5分ほど経ってから、カオリさんの左手の薬指に結婚指輪がはめられている事に気づき、「僕と居る時は外しておいて欲しいな」とお願いすると、「そうだね」ってカオリさん、ちょうど信号待ちになったのでスッと手を伸ばしてカオリさんの左手を引き寄せると、指輪を抜いて「はい」って彼女に渡した。
カオリさん、笑いながらカバンの中に仕舞ったんだけど、その時の笑い方がすごく感じが良くてね。
他愛の無い会話の中にさりげなくボディタッチを織り交ぜているうちに目的地に着き、想像していたよりも小さく、またその広さからは想像以上の人出の多い公園を、差し出した手にカオリさんは少し戸惑いながらも手を重ねてくれて、当初の目的である「手を繋いで散歩する」を無事達成。
ただホントに狭くて、10分も歩くと公園を一回りどころか二回りは出来そうな、でも人出があったので辛うじて一回りだけ・・・みたいな広さで、でもそこから歩いて行くようなところも無いので、オブジェで二方向が視線から外れるようなベンチに腰掛け、これまた他愛の無い会話を続ける。
余り触れたくはなかったけど、触れずに済ます事も出来ないカオリさんと旦那さんの関係を、ネットでの会話(?)で必要最小限度は聞いていたんだけども、最近の話を聞いてみたら、「あまり会話も無いね」との事。
少しホッとしつつ、カオリさんのお尻の横に、自分の身体をカオリさんの身体にもたせ掛けるような感じでベンチに手をつく感じだった右手は、いつの間にかお尻の側面を抱き寄せるような撫でるような感じになっていて、カオリさんもチラとその手を見たりもしたけど嫌がるような気配はなく、むしろ引き寄せるようにする手に素直に身体を寄せて密着してきた。
旦那さんとの関係を聞いて気を良くし、右手をソロソロと上に持っていく間、カオリさんもその手の動きに気づいたが今度は手の方を見るのではなく、周りを気にするようにキョロキョロ。
そんなカオリさんに「あまりキョロキョロしてると変だよ」って言うと、「だって、手が上がってきてるから・・・」と、少し右腕を曲げて手を重ねてきた。
でも、手を下ろそうとするのではなく、周りから見え難いようにするだけだったので、コレは拒まないなと素早く胸に手のひらを持っていった。
カオリさん、少し困ったように「もう」って言ったけど、カバンを少し持ち上げるようにして見え難くしてくれたので、手のひらでブラジャーの上から軽く撫でる。
ブラジャー越しにでも乳首が立っているのがわかったので、手のひらでコロコロと転がしてみると、カオリさんの息が少し荒くなってくる。
「こんなところで胸を揉まれた事、ある?」って聞いてみると「ないよ」って答えるから、人差し指でブラジャーの上から乳首を弾くようにすると小さい声で「アン」って。
可愛い声を聴いて爆発寸前だったけど、ここで帰る時間になってしまう。
最初から変な事はしないって約束だったし、でもカオリさんも結構その気になってるように見えるのに、なんだか不完全燃焼だな~、それでも帰らないとダメだもんね・・・って、自分に言い聞かせるようにカオリさんに言うと「そうだね」って、意外と冷静な返事。
でも、帰りはジーンズの上からとはいえ太腿を触りまくって、指と指を絡ませたりしながら、もう恋人気分だった。
そして、待ち合わせた駅のほんの一つ交差点手前で信号待ちした時、カオリさんが「ここで良いよ」って言うから、とっさにカオリさんの唇を奪った。
キスせずには居られなかったのが本当の気持ちだったんだけど、カオリさん、ビックリしてた。
ビックリしてたけど「ありがとう」って言ってくれたので「また連絡するから!」って言ってその日はおしまい。
後で聞いたら、信号待ちしてた時に横断歩道を知り合いが歩いているのが見えたらしく、キスしてたのが見られてなかったか心配だったそうだ。
どうやら気づかれてはいなかったみたいだったけど。
この日以降、カオリさんに会いたい気持ちは募るばかりだし、カオリさんも同じ気持ちみたいだったけど、やはり家庭持ちの悲しさでナカナカ会う機会が作れず、次に会えたのは2~3週間後だった。
その日は、カオリさんにホント無理言って普段は利用しないスーパーまで出て来てもらい、何処かに行くでもなく近くを軽くドライブしただけ。
最初は近辺では有名な紅葉スポットに行こうかと思っていたのだけど、渋滞が凄くて途中でUターン。
走っている車の中では自由に身体に触れられないし、カオリさんも時間を気にして落ち着かないので、とりあえずコンビニの駐車場に車を止めて周りに人が居ない事を確かめるや否や即キス。
カオリさんもそれは待っていたみたいで、周りを気にしつつも両手で顔を抱えるようにして応えてくれた。
あんまり慣れていないのか、最初は歯をしっかり閉じていたが、舌先で歯を上下に押し広げるように誘導すると力を抜いてくれ、チロチロと舌先と舌先を触れさせ合った。
きゅ~っとカオリさんの舌を強く吸うように自分の舌を絡ませると、ビックリしたように「んん」って呻いたけど、カオリさんの舌をコネコネしているうちに段々とされるがままになっていった。
で、今日もここまで・・・。
カオリさんには無理言って時間をやりくりして出て来てもらったので、この後も用事があるらしい。
それは最初に聞いていたけど、やっぱり不完全燃焼だよねって、二人で顔を合わせて苦笑い。
帰りはカオリさんが車を止めている某スーパーの駐車場近くまで送り、今度はビックリされないでお別れのキス。