2011/07/30 13:39:16
(zlpkGR/l)
「気持ち悪いっつ~の!なんやねんその仕草は(笑)?」
お茶を渡しながらからかった。
「良いじゃん!」
と言いつつグビグビ飲み出した。
「ウワッ!冷たいっ!」
飲みながらこぼしたらしい。
「子供かよ?」
と言いつつ視線がこぼした胸元へ行った。
美香は浴衣の胸元を開いて袖でお茶を拭き出した。
慌てて視線を逸らして「お前一応女なんだから胸出すなよ!」と注意したが「え~?濡れたんだから気にしないで」と拭き続けた。
「もう良いよ~」
再び見れば胸元は元に戻っていた。
「先輩も悪いけど…酒の席なんだからあんま怒るなよ…解るべ?皆久々に会うんだからさ!ね?ほら笑えって!」
俺も笑顔を作り、美香の顔を両手を使って笑顔に無理矢理した。
「イタタタ!解った!解りましたから!」
俺の手から逃げると美香は「戻ろうか?」と立ち上がった。
部屋に戻ると先輩は寝ていた。
というか潰れてイビキをかいていた。
何人かは寝息を、何人かは飲んでいた。
「お~とし君!待ってたよ~。ほら飲め!」
他の先輩に呼ばれて再び俺は酒と格闘を始めた。
その後も暫く飲み、一度お開きとなった。
麻雀をする!と何人か別の部屋へ行くと起きてるのは俺と美香、後はもう寝るから…と布団に潜る人だけだ。
「汗かいた…風呂に行く…」
酒とタバコ臭い体を露天風呂で流すか~と立ち上がると美香も行くと言う。
「お~し!風呂入って寝るべ」
一緒に風呂場まで行き、入口で別れた。
露天風呂が奥にある。
ここは混浴なので助平心が出た。
ひょっとして綺麗なお姉さんがいたりして…なんて思いつつ行ったが午前3時前は遅すぎるのか男すらいない状態。
これはこれで貸し切りだ!と広い風呂で泳いだりし始めた。
「…何やってんの?」
呆れた声がした。
振り向くと美香がバスタオルを巻いて立ってる。
俺も風呂で酔いが回り、「お~!お前も来いよ~」などと呑気に誘った。
「え~…」と言いつつ美香は離れて入った。
「美香のオッパイ大きいじゃん!」
酔いに任せてからかったりしていた。
「まぁ良いか、とし君だし…」なんて言いながらそばに寄って来た。
「あれ?何が『良いか』って?俺は男じゃない訳?」
抗議するも「ハイハイ」と流された。
美香が湯舟の淵に掴まり足を延ばした時だ。
俺はふざけてバスタオルを軽く引っ張った。
多分軽くのつもりが酔ってたから加減が出来なかったんだろう。
バスタオルが取れてしまった。