2007/02/10 11:37:39
(mUWIiFfk)
「心配だけど,旦那が‥」
「そうか。」再婚した旦那にも気を使うのがわかる気もしました。
「彼女とかは?」
「今,いないよ。」
「そう‥ゆういち格好良くなったね。何してるの?」
「普通のサラリーマンだよ。」
「ふ~ん‥意外。」
「そうか?」
「うん。ヤクザの道をまっしぐらかと思ってた。」
「そんな甲斐性ないって。△△はそのまま行ったけどな。」
「え~△△クン?そうなんだ?」
「もう付き合いないよ。世界が違うからな。」
「そうか‥」
「〇〇は大丈夫だろうな?」
「だと良いけど。」
「そろそろ帰った方が良いか?」
「平気,平気‥いつも遅いから。一人淋しくご飯食べるだけだよ。」
「メシでも行くか?」「おごってくれる?」「良いよ。〇〇子はカニ好きだったもんな。」
「うん。」
食事の後,さっきの公園の脇に車を停めて話していました。
「だいぶ経つね。」
「そうだな。15年だよ。」
「若かったね‥」
「あぁ‥若かった。ケンカばかりだったな。ごめんな。」
「謝らないでよ‥」
泣き出してしまいました。
「もう帰った方が良いんじゃないか?」
「帰りたくない‥」
「付き合ってた頃,〇〇子いつもそうだったもんな。」
「そうだね。ゆういちと一緒にいたかった。」
「でも結婚したらケンカばかりだったな‥」
「そうだね‥」
「もう帰れ。俺も〇〇子の事,好きだったから一緒になったけど,」
「けど何?」
「けど‥〇〇子の事,泣かせてばかりだった。」
「私,旦那と一緒になってわかったの。やっぱりゆういちがずっと好きだったの。別れてからも何度も電話したかった。〇〇がいなくなった時だって電話したかった。」
「もう言うなよ。旦那の事,好きで結婚したんだろ?」
「不安だったから。このまま〇〇を抱えて一生,一人でいるのが‥。」
「愛してないのか?旦那の事‥」
「一生懸命,好きになろうとしたけど,ダメなの。」
「なんで?」
「気付いてないと思ってるけど,浮気ばかり‥」
「ヤメよう‥〇〇子の夫婦の事に口出せないし,今こうして一緒にいる事だって端から見たら不倫にしか見れないぞ。」
「そうだね‥ゆういち,もし私が独りだったら‥もし‥もう一度やり直したいって意ったら,ゆういちは‥?」
「たぶん‥」
「たぶん?」
「お互い大人になったから‥」
「うん?」
「俺もダレと付き合っても〇〇子と比べてたかも知れない。でも‥遅いよ。」
「そうだね。ありがと。一人で帰れるから。」