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トロフィーワイフ

投稿者:やまちゃん ◆ndvHzXgLI.
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2023/07/05 19:47:35 (6oN6GRBA)
俺もよくわからないが「トロフィーワイフ」と呼ばれた先輩女性との不倫の話を書く。
Wikiによると、【トロフィーワイフとは男性が社会的・経済的に成功した後に選んだ己のステータスシンボルするため結婚した女性のことで、しばしば軽蔑的な用法で使われる。この言葉は、当のトロフィーワイフには肉体的外見的魅力だけで、無知または純粋であり、容姿が魅力的であり続ける以外にはほとんど価値は無い女性を意味する。】
つまり金持ちの男が人に見せびらかすためだけに結婚する美人妻というところか。

1995年当時、俺はある大手企業入社5年目で本社に勤務していた。
今でもその会社で働いているが、名前を言えば知ってる人も多いような企業だ。
大きな部で100人近い人員がいたけれど、バブル崩壊の影響でその前の年にけっこう大きなリストラと組織変更があったばかりのあとの寄せ集め所帯の部署、俺自身もその春に関西支社から異動してきたばかりだった。
そんな部署だから最初の1年ほどは歓送迎会や忘年会以外は各課ごとでやっていた。

その年の秋の社員旅行も各課が交替に行く感じで予定されていて、俺の課は3泊4日で台湾に行こうということになったが、いつもと変わらぬメンバーのほかに親睦を深めたいということで部長夫妻も同行することになった。
俺の所属してた課は全員で3チーム12人だったけど主な目的がゴルフと聞いて、当時の俺はゴルフをやらないことはなかったが、それほど好きではなかったので、俺を含むゴルフやらない派は当初不参加だった。

俺のチームのリーダーで当時30代前半・昭和60年入社のお局様・真理さんもゴルフはやらないので当初は不参加だったが、人数が増えるとツアー料金俺が少し安くなるということで課長や先輩からしつこく誘われて参加することになると、なぜか真理さんも急遽参加することになり、結局不参加は2人、既婚女性2人だけが不参加で総勢12人で木曜日の午後遅くに出発した。
現地では部長は奥さんと夫婦で観光、課長以下の先輩たちは8人でゴルフに行ったので、ゴルフをやらない俺と真理さんは観光のほかに何もすることがなかった。

真理さんと言う女性、取引先の社長の娘で一応は係長職で既婚だけど別居中、前年の組織変更で退任した某重役のお気に入りだったという噂があった女性で、わかりやすいように女優に例えると水川あさみ似の美人なんだけど、何せ会社では性格がものすごくキツイ、いや恐ろしい人で、真理さんと衝突したりいびられて何人かの女性が辞めたと言う噂のため他の社員から敬遠されていたし、真理さんも自分から混ざってくることもなく、いつも自分の仕事だけやっているような人だった。

組織変更の時もどこも引き取りたがらなくて、最後は部長がじゃんけんで負けて、今度は部内の8課長がじゃんけんして、ウチの課長が負けて引き取ったという噂まであるほどだ。
俺も転勤して早々課長や諸先輩からから「あの人には気を付けろよ」と言われたこともあって当たり障りのないように接していたほどで、この2日間をどうやってやり過ごすか悩んだほどだった。
真理さんは社内でも勝手気ままにし放題だったから多分俺と行動するのなんか嫌に決まってる、真理さんの方から単独行動しましょうって言ってくれるはず、と勝手に期待した。

到着翌日の朝、ゴルフ組はかなり早い時間に出発して朝食は部長夫妻と真理さん、俺の4人で食べたが、真理さんの服装がものすごく挑発的だったんで驚いた。
出がけに部長が「前川さん(真理さん)、悪いけど山沢君(俺)の面倒見てやってね」と言って、夫婦でいそいそと出かけて行った。
俺が内心「余計なことを言うなよ」と思ったのも束の間、真理さんが俺の横にすっと来て、「部長もああ仰ってるし、台北の街をデートしましょうか」と言ってニヤッとした。

俺は開き直って「はい、今日明日はよろしくお願いします!」と言ったが、あっちこっち歩き回されたり荷物を持たされたりするんだろうな、と思うと気が重かった。
想像してた通りいろんなところを歩いた、買った土産物を持たされたが、想像と違っていたのは真理さんは凄く優しく気の付く女性だった。
多分俺が言いなりに動いていたから気分が良かったんだと思うけど、会社での真理さんとは別人のようだった。

例えば冷たいものを買ってきてくれる、俺の顔の汗をハンカチで優しくぬぐってくれるなんて、日頃の真理さんからは想像もできないことだった。
但しどこへ行くのもなにを食べるのも全部真理さんが決めて、俺は自分の希望も言えなかった。
それに参ったのは、9月後半の台湾はただでさえ暑苦しいのに真理さんは俺の左腕に手を添えて寄り添って歩くから、多分年下の愛人みたいに見られてたんじゃないかと思う。

夕方ホテルに帰ってゴルフ組と合流、そのまま町のレストランに行って台湾料理を食べたが、真理さんはお酒ではなくお茶を飲みながら他の人の話をにこやかに聞いていた。
でもよく見ると、すごく冷めた目をしていたのが印象的だった。
食事は1時間ちょっとで終わったが、俺も紹興酒は苦手だったんであまり飲まずにいた。
ゴルフ組は台湾名物のマッサージに行くと言って街に出て行ったけれど、部長夫妻と俺と真理さんは9時前にはホテルに帰った。

やっと解放された!俺はさっそくシャワーを浴びて一日の汗を流したあと、ビールを飲みながらテレビを見ていたが、10時を少し過ぎた頃に真理さんから電話があった。
「出かけてたの?」「さっきまでシャワー浴びてました」「暇でしょ?私の部屋にいらっしゃい、一緒に飲みましょう」、それだけ言うと俺の返事も聞かずに切ってしまった。
面倒臭いと思ったけど、行かなきゃ行かなかったで翌日ずっと不機嫌にされても困るし、そのあと会社でも気まずくなっても嫌だったんで仕方なく部屋に行った。

真理さんと部長夫妻の部屋だけ何故か一つ上の階だったが、ベルを押すと真理さんが出迎えてくれた。
それがなんと昼間買ったばかりのナイトガウン(エロ系じゃありません)姿だったんでビックリしたが、真理さんはまったく気にしていないようで「どうぞ」と言って俺を部屋に入れた。
着ているものがガウンなのに、ちゃんと化粧ばっちりだったのが不思議だったけど、俺たちの部屋は大きめのベッド一つと椅子にデスクの狭い部屋なのに、真理さんの部屋はWベッドが二つに応接セットまである広い部屋だった。

部屋を見渡して「広い部屋で良いなぁ」って言うと「え?同じじゃないの?」と言うんで俺の部屋のことを言うと「そうなんだ、可哀想ね」って言った。
途中でトイレを借りたけど、俺らの部屋はトイレとバスタブにシャワーなのに、真理さんの部屋はトイレとバスタブにシャワーのほかにガラスで囲まれた電話ボックスよりちょい大きいシャワー室まで付いてた。
部長の部屋は隣なのか聞くと、ずっと奥の方だと言うんで安心した。
真理さんの部屋に出入りしてるのを見られて変に誤解されても嫌だったから。

それにしても用意が良いというか、俺が部屋に着くとすぐに冷えたシャンパンとオードブルがルームサービスで届いた。
「今日はお疲れさま、かんぱ~い」と言う感じでグラスを合わせて飲み始めた。
俺が「食事の時全然飲んでませんでしたよね?」と聞くと、真理さんが「あのね、私ビールは乾杯だけ、紹興酒は飲めないのよ」と言ったあと、「それにね、みんなから真理は超酒癖が悪いって言われてるから、ああいう席では乾杯だけにしてるの」と言った。
超酒癖が悪いって言われてる、その言葉にかなりビビったが真理さんが酔う前に適当に切り上げて部屋に戻ればいいと思って、適当に相槌を打った。

 
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投稿者:やまちゃん ◆ndvHzXgLI.
2023/07/05 19:49:57    (6oN6GRBA)
ところが真理さんは二口分くらいしか入らない細いシャンパングラスで3杯くらい度飲むと、頬がほんのり赤くなって酔い始めたようだった。
徐々に眼付が妖しくなってきて、その目で俺をじっと見つめてきた。
この眼力が凄い、一見優しそうな眼差しなんだけど瞳の奥は笑ってなくて獲物を狙う猛獣のような眼だった。
「魔女の眼差し」って言ったらいいのか、いやらしい意味じゃなくて、あの眼つきで見つめられると金縛りにあったみたいになる気がした。

1~2分会話が途切れると、真理さんがすっと席を立って俺の横にピタッと座った。
「明日はどこに行く?行きたいところある?」、真理さんはそんなことを聞きながら俺の体をベタベタ触り始めた。
俺は真理さんの発する熱気やフェロモン臭、なによりも超エロオーラにのぼせそうになりながらも、「い…いや、前川さんにお任せします」的な返事をしたが、真理さんはそんなことはどうでもいいみたいな感じで、俺の顔や胸の辺を撫で撫でし始めた。

もう完全に食われるモードに突入。
会社じゃ怖い性格でみんなから恐れられてる真理さんとは言え超エロエロボディーの美人だ、そんな女性がぴったりくっ付いてきて体を触られたらたまらない。
不意に「これからどうする?」って聞かれたんで、俺は「え?これから出かけるんですか?」って間抜けなことを言うと、「違うわよ、鈍いなぁ」って言って俺の膝に跨ってきた。
そして一言、俺をじっと見つめながら「女の私に恥をかかせたりしないよね?」と声のトーンを一段低くして念を押した。

マジで怖かった、ノーチョイス、俺は即座に「ももも…もちろんです」って言うしかなかった。
「ふふ、良い子ね」、真理さんはそう言うと俺の首に腕を巻き付けて強引なベロチュー。
これを読んでいる皆さんは「いい思いしやがって」って思われるかもしれないけど、ここから先に進むのも地獄、断ったり逃げたりするのも地獄と言う断崖絶壁みたいなところに立たされてしまった。
蛇に睨まれた蛙?蜘蛛の巣に絡まったトンボ?いや、カマキリのカマに捕まって押さえつけられた虫みたいな気分だった。

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