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2003/05/03 16:10:29
(JeG/rlUi)
呼ばれて会社の後輩の家に行きました。
あのころは伸ばしていた髪も今は人妻らしくショートにまとめているが、子供も作らず、働いているせいか6年たっても、22歳だったあの頃と変わらずに若々しい。台所に立つ後ろ姿を見るとお尻が大きくなったような気がする。それが腰のくびれを際だたせて色っぽくなったと思った。彼女S子は私の後輩と結婚した。社内結婚だった。私の持っていた営業テリトリーの引き継ぎに3週間ほどS子と行動を共にしていた。小柄で陰気な感じの女の子だった。こんな小娘にやれるのか、得意先では私の後ろに立ち笑顔も見せず聞いているだけ、話を振っても曖昧な笑顔を見せるだけ、会社は何を考えているんだと思った。夜討ち朝駆け、自腹接待、休日返上、やっと開拓した俺の顧客をこんな小娘に。いくら新営業所設立で一線級の営業マンを根こそぎ持っていくことになったとしても、こいつはないだろう。車の助手席で生あくびをしているS子を見ていて涙が出そうになった。「あと、何軒まわるんですか」S子がだるそうに聞く。「5軒、さっき、b社の車とすれ違った、盗られる前に取れ」私の返事にS子はため息で応えた。「あのな、仕事して給料貰うんだ、」私も我慢の限界だった。S子に怒鳴るように説教しながら車を脇道に入れ、私の憩いのスポットである墓地公園に乗り入れた。 夕方の墓場、怒鳴りまくる親父、車という密室。そして、多分、出来ない自分、無力さ、非力さを、S子は相当感じていたのだと思う。「わかってるのか、俺が、どれだけ頑張って、お客を掴まえたのか、体を張って頑張ったんだ」大勢の若者の前で言えば鼻でせせら笑われるようなことを滔々とS子に語った。私に気圧されS子は車のドアに背を付けるようにして俯いていた。「え、何が、できるんだ、お前に」S子は涙ぐんで俯いているだけだった。「え、体、張れよ、体、やってみろよ」私はダッシュボードを拳で殴りつけた。怯えきったS子は一瞬目を上げ、指先を震わせながらブラウスのボタンを外し始めた。(違う、違う)体力の限界、そんなつもりで言ったのだったが、、、
良ければ続き書きます。