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2003/06/14 12:11:09
(a/3xeEdq)
横浜の中華街は喧騒に満ち満ちていた。
妻と二人ぶらぶらとあてもなく歩いていると
一人のチャイニーズが安くしときますよと声かけてきた。
安いのならばと二人で店に入ってみるとそこは異世界。
見たこともないような道具の山でどうやって使うのか見当も
つかないがその淫靡な雰囲気で秘め事に使うものだとわかった。
僕は気分が悪く妻に出ようと促したが妻は瞳をキラキラ輝かせて
とても興味深そうに品物に見入っていた。
チャイニーズは試しに使ってみますか?お試しルームでどうぞと言う。
妻は「みみず」と「ねずみ」と「くらげたち」そして「藪から棒」を
手にするとお試しルームの中に消えていった。
30分が経ち、1時間が過ぎ2時間になろうとしたとき
僕は2箱目を吸い尽くしてタバコを買いにいこうと店を出た。
戻ってくると店の中にはなにもなく、妻が裸で「藪から棒」を抱いて
へろへろになっていた。4つで5万円。決して安い買物ではなかったが
いまでも「藪から棒」は妻のおきにいりだ。