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1
2013/08/31 22:24:06 (vdX74zkA)
大学に入学して間もない春のある日、
田舎者の私は「都会の風俗街ってどんなものだろう?」
という素朴な好奇心から、拙い知識を基に阪急十三駅に出向いた。

駅周辺を散策しながら成人映画館の看板を眺めたり、パチンコ店に入って様子を眺めたり、
マッサージ等の怪しげなお店の前をうろうろしていた。
呼び込みや怪しげなおばさんと視線を合わせないように、
歩いていると突然、後ろから声を掛けられた。

女性「ぼく、何をしてるの?」

ドキッとして振り向くと目鼻立ちのはっきりした女性と
恰幅のいい男性がニコニコしながら立っていた。

私「えっ、いや・・・。」

何と答えていいかもわからず口ごもっていると、

女性「私たち歩き疲れて、お茶でもしようと思ってるのだけど、ぼくも行かない?」
男性「おごるからおいでよ。怪しいものじゃないから。」

と穏やかな口調で話しかけられた。

私「何かヤバいかな?宗教の勧誘?(内心)」
と思ったが、女性がとても優しい笑顔で
男性も見るからに人の良さそうな雰囲気だったので

私「何かあれば逃げればいいや。(内心)」
私「いいですけど、ぼく、この辺のこと知りませんよ。」

という言葉が口からこぼれていた。

男性「ああ、いいよいいよ。話がしたいだけだから。」
女性「行こ、行こ。」

という流れですぐそばの建物2階にある喫茶店へ行くことになった。

それがこの夫婦との長い長い付き合いのはじまりとは気づかないまま・・・。
 
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3
投稿者:てつ   tetsu8
2013/08/31 23:09:44    (0.yZPNBL)
どきどきします、つづきをおねがいします~
2
投稿者:you   lastman
2013/08/31 22:59:48    (VlGLLuDT)
喫茶店に入ると、

女性「私たちは珈琲、ぼくは?」

私「じゃあ、ぼくも珈琲で・・・。」

女性「遠慮しなくてもいいのよ。好きなものを頼んだら?」

私「いや、いいです。珈琲で。」

珈琲が運ばれてくると、それを飲みながら

男性「ぼく、学生? 今日は休み?」

私「はい。ぶらぶらしてました。」

女性「そうなのー。、大阪の人じゃないよね、言葉が・・・。」

私「はい、田舎者です。大学に入ってこちらへ出てきたばかりで・・・。」

といった調子でいろいろな話をしたりしながら、
・自分たちは夫婦であること。名前はTであること。
・怪しいものではないこと。
・若い人と話をしたり食事をしたりするのが楽しいこと。
という情報をくれた。
私についても年齢、名前、出身地、趣味、彼女の有無等いろいろと聞かれたが
それがいやらしくなくサラッと聞かれるので結構バカ正直に喋ってしまった。

女性「また、会えるとうれしいわ。今度は食事しましょうね。」
男性「さっき聞いた学生寮に電話するね。」

私「はい。わかりました。ご馳走さまでした。」

ということでその場を別れて、電車の中で
私「ふーっ、何だかよくわからないけど。綺麗な人だなー。(内心)」
私「まあ、おごってもらってラッキーということかな。(内心)」
という部分と、
私「何か変なことにならないかな?電話掛かってくるのかな?(内心)」
という部分が頭の中を行ったりきたりしながら
学生寮へ帰って行った。






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