ショッピングモールで4年前に別れた元妻を見かけた。
何故だか思わず身を隠して、元妻をやり過ごした。
別れた頃と変わらない綺麗な横顔は、少しほっそりとしてますます綺麗に見えた。
まだくすぶる元妻への思いに、元妻の後をつけていた。

子供がいないのに単身赴任、一緒に来てくれという俺の思いは叶わず、それじゃあ結婚している意味がないと、勢いで離婚したようなものだった。
元妻を嫌いで別れたわけではなかった。
お淑やかな美人だし、脱げばいい体だし、セックスはお淑やかを脱ぎ捨ててとてもエロくて、最高の妻だった。
何人の男が通り過ぎたのか、いい反応をした元妻の女体、色気のある啼き声、肉棒をこよなく愛する肉の穴が淫らに蠢き最高の名器だった。
ＳМも面白そうだと付き合ってくれたし、アナルセックスにも挑戦してくれた。
何度別れたことを悔やんだことか。

赴任先から戻った矢先に見かけた元妻、もしかして、ここで再会したらやり直せるかも・・・
元妻との再会を意図的に演出しようとタイミングを図っていた。
元妻は立体駐車場へ足早に向かっていた。
車に乗るところで鉢合わせがいいかと元妻と別の入口から駐車場に出た。
元妻が乗ろうとした車に近付こうとしたら、運転席には男の姿があった。
慌てて背を向けて、すぐそばの車の間にうずくまった。
あの美人が4年間男無しは無いわな・・・脂の載った三十路美人を放っておいては男失格だ・・・仕方ないよな・・・
とてもいい雰囲気の二人・・・あいつ、再婚したみたいだな・・・
元妻が乗った車が走り去る音を確認して立上り、元妻の幸せを祈ってサラバと呟いた。

これで元妻に心から別れが言えたようで、吹っ切れた気分になった。
元妻の写真やメアドが残って元妻の思い出が詰まったガラケーを、スマホに変える決心がついた。
そしてもう一つ、半年前から男女の関係になっている30歳の婚活女と真剣に向き合う決心もついた。
フンギリを付けさせてくれた元妻に、感謝した。

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