2009/12/04 15:33:07
(IbV.BrPT)
時計は夜中の一時を過ぎていた。
私に促され、家庭教師の彼にメールを送る。
5分と経たない間に彼からの返信が届く。
それから、1時間以上メールのやり取りが続いた。
土曜日の朝、次男は部活の練習試合があり出掛ける、長男も一緒に行く事が分かっていた。
会社は休みだが仕事の都合で、昼過ぎまで会社に行き、3時過ぎに家に帰った。
玄関には鍵が掛けられ家に入ると、リビングにはキャミソールと下着だけの妻が居る。
髪は乱れバスタオルが無造作にテーブルの上に投げ出されてある。
黙って俯いたままの妻を見ながら、我が家で唯一の和室の襖を開ける、掛け布団のない布団が一組、痕を物語るように乱れたシーツ、枕は布団から弾き跳ばされ、畳の上には丸められたティッシュが幾つも散乱して居る。
妻のブラウスとスカートが襖の入り口に、脱ぎ落とした、そのままの形である。
私は妻の前に座る。
「彼は、どうだった」
俯いたまま妻は頭を横に振る。
「何回ぐらいだ?」
「覚えてない‥」
「逝ったか?」
妻は躊躇いながら軽く頷く。
「風呂も一緒に入ったのか?」
それにも頷く。
私の体には彼が残した幾つもの痕跡がある。
「彼は初めてだと話したか?」
「何回か経験してたみたい」
恥辱的な立場に居る妻は次第に開き直りを始めたかの様に、徐々に具体的な話を始めた。
「最初は緊張していた彼も途中に私がトイレに行った間に、和室に敷かれた布団を見つけて私がトイレから戻ると襖は開け放たれ突然に大胆になって来た」
と話始める。
誘いを掛けた自分の方が恥ずかしくなり、戸惑いを見せている間に彼に襲いかかられ、訳も解らぬ間に裸にされ布団に押し倒され、最初は前戯も無いまま、あっと言う間に挿入されてしまったとの事。
「その時は、お前も濡れて居たのか?」
妻は恥ずかしげに頷く。
「それで彼は、お前の中に出したのか?」
それには妻も違うと言い、外でと答える。
子供達が帰って来る時間が迫り、片付けで話は中断する。
子供達も交え通常通りに夕飯が始まるが、妻は私の方をまともには見なく、子供達の今日の練習試合の話を聞くのも、何となく上の空のような様子。
未だに彼との余韻が残っているのか!罪悪感を感じているのか‥。
何時も様に、何時もの時間に寝室に入って来る妻。