2019/01/13 02:36:43
(PGk/GPKV)
私は息を殺し、寝室のドアを開けました。 人ひとり通れるほど
ドアを開けて顔を恐る恐る出しました。 丁度、ソファーが邪魔になり
嫁が確認できませんでした。 そして気付きました。
リビング奥にある和室の襖が開いたままでした。 私は大胆な行動をとっていました。
床を這うように寝室から出ました。 そのまま、音を立てない様に這いながら
リビングに近づいていきました。 ある程度近くまで来た時でした。
ソファーの下の隙間から嫁の姿が確認できました。
私は、そこで泊まりました。 そして、直ぐ横にある脱衣所に身を隠しました。
そこから顔だけを出し、目を凝らしてソファーの下を覗き込みました。
嫁は上を向いているのが分かりました。 それと同時に動く人影も。 後輩君です。
嫁の側に後輩君が居ました。 ふと目線を上に向けると、ソファーの背もたれから
後輩君の頭が時折見え隠れしていました。 私は何も動く事が出来ませんでした。
自分が実行したことで、実際に起こってしまうと、どうしたらいいのか分からなく
なっていました。 様子を伺うしか出来ませんでした。 それなのに、興奮している
自分も正直ありました。 どれだけ時間が経ったのかは分かりませんが、後輩君が
寝床に戻るまで待ちました。 後輩君が寝床に戻り襖も閉め、時間を追いいて静かに
寝室に戻りました。 寝室のドアは少しだけ開けておきました。
私も布団に入り、見た光景を思い出していました。 完全に目がさえていました。
それだけ興奮していたのしょう。 私は、気を抜いていました。 そんな時でした。
微かに声が聞こえて来ました。 嫁の声でした。
少しだけ開けておいたドアに近ず来ました。 間違いなく何か言っています。
嫁が、ダメよ。と言っている声でした。 私はドアから顔を出す事が出来ませんでした。
リビングから聞こえてくる声を聞くだけでした。
この事は、無かった事ね。 もうこのまま、寝よ。
つい、見てしまって。 ごめんなさい。 後輩君の謝る声でした。
どんな展開までいったのか分かりませんでした。 リビングの明かりが点き寝室にも
ドアの隙間から明かりがさしこんだので、慌てて布団に戻りました。
嫁も寝室にやってきました。 私は寝たふりをしていると、私の腕にしがみ付くように
布団に入って来ました。 私は気付かない振りをして、そのまま朝を向かえました。