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無題

投稿者:ねお ◆8VkLOokZYs
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2018/12/26 13:09:01 (t5SxijH.)
もう何年も前のこと。
あるカップルの体験を書き並べようと思います。

2人が付き合い出した頃のお出掛けというと、ホテルやカラオケ、それとドライブ。
特に夜のドライブとなると、彼が彼女の体に触れながら…というのが定番。
そして彼女が我慢できなくなると、人気のない適当な場所に停めて…なんてことはしばしば…。
最初はそんな感じだった。

ある夜のドライブ中にお遊びで使い始めたアイマスク。それから2人のドライブのスタイルは変わっていった。
後ろに倒した助手席の彼女にはアイマスク。いつものようにボリュームを少し上げる。それはピンク色の振動音と彼女の声をかき消すため、彼のささやかな気遣いのつもりだった。
出発してすぐの片側2車線の国道は、いつも交通量が多め。
時折、並走するトラックがいることを彼女に伝えると、恥ずかしそうに急いでスカートを戻す。
「どうせ暗いんだし、見えないよ?戻しちゃダメ」
「や~だぁ」
と駄々を捏ねる彼女。

そしてある日、彼は閃いた。手錠…。彼女は案外すんなり受け入れた。
倒したシートのヘッドレストに両手を繋がれて、捲り上げられたスカートの中には何も身に付けていなかった。
無駄な抵抗は出来ない…そう悟った彼女は、彼の指先に責め続けられた。
当時、彼女は知る由もなかったが、彼は彼女の露になった太股の付け根に向けてペンライトの明かりを照射していた。この彼女の姿を誰かに見られたい…そう思いながら、彼は彼女を夜毎に連れ出した。

そんな夜を繰り返すうちに、車が走り出すと彼女は自ら全裸になり、目を覆い、小さな鈴の付いた赤いチョーカーを付け、そんな状況を楽しむようになった。
ある夜、
「立ちションしてくる。その手は休めちゃダメだよ」
そう言って彼は車を降りる。
用意していた予備鍵でエンジンを付けたままドアをロックした。
実のところ、そこは広めのコンビニ駐車場の一画。水銀灯が彼女の裸体を照らす。彼は何度かカメラのシャッターを切る。そしてコンビニへ。彼が戻ってきても車の廻りには変わった様子はない。案外、誰も気付かないもんなんだな…と彼は思った。

馴れ…というのは恐ろしいもので、回数を重ねる度に、2人の車内放置プレイは、公園、道の駅、高速道SA、ファミレス、スーパーマーケット、家電量販店、パチンコ店、ショッピングセンター等の駐車場…と、車の出入りの多い場所へと活動範囲を拡がっていく。
それらは当然ながら全く気付かれない筈もなく、隣に停まっていた車がいつの間にか消えている…ということもしばしば。しかし、例え気付かれたとしても、堂々と覗き込まれることはなかった。

時には、一旦彼女の服を着せてから一緒に店内の男性用トイレに入った。小便器の前に立つ彼女の背後から、彼は茂みのない秘丘を押し拡げた。
ほとばしる勢水の滴が一筋、二筋と脚を伝う。そのままの姿で2人は飲み物を片手にレジへと向かう。
ふとレジ前から外に目をやると、彼の車、そして店内にいる彼ら2人とを、交互に好奇の目で見る男性がいた。男性が車内に見付けていたものはサイドポケットの上にそそり立つ黒いディルドだった。
自動ドアから出るとすぐ、その男性とすれ違った。彼女を見る男性の目は、全てを悟っていた。車内の状況と彼女の格好を見れば、誰もが想像は付くだろう。
最初は単に隠すのを忘れただけだったのだが…。

夜間のセルフのガソスタでは、店内奥のモニター前にしか従業員はいない。腰下にウネるものを突き刺した彼女を助手席に残し、給油した。念のため彼女の姿がカメラの死界になるであろう位置に停めた。給油中に隣の給油レーンに別の車が入る。エンジンを停めた車の中から漏れ出る彼女の喘ぎ声。果して隣まで届いていたのか…定かではない。

市内一番の繁華街は歩行者専用道路になっている。そこに交差する一方通行の車道がいくつかある。夜でも人通りは多い。当然ながら歩行者が優先。もし、歩行者が行き交う道のど真ん中で停車したものなら、見付かるのは必至。
2人を乗せた車はその交差点へと進入した。幸運にも手前の一時停止のみでタイミング良く歩行者専用道路を通過し終えるところで行く手を横断する男性3人組。やり過ごして彼らを追い越す際に、見つかったのだろう。そのうちの一人が他の2人に何かしら声を掛けたのをバックミラーで確認できた。3人とも走って追いかけてきたが、追い付くことは無かった。

見て欲しいけれど、見せ付けるほどの勇気もない…そんな葛藤の日々が続いた。

別の夜のドライブ中に
「オシッコしたくなってきちゃった…」と彼女。
「じゃあ適当な場所に車停めるから待って……」
彼は人気のない場所に車を停めた。
「着いたよ、さぁ降りて」
助手席のドアを開け、目隠ししたままの彼女の手を取り言った。
「ここで、して見せて」

別の夜、彼女は同じ様に尿意をもよおし、車外へ出た。ただ、最初とは少し違っていた。
それは観客がいること。
彼が、数日前から交流サイトで、ある誠実な男性と連絡を取り合っていたことを彼女は知らない。そして車を停めたのは事前に決めておいた場所、その男性の自宅近くのアダルトショップ駐車場。
約束通り、その男性は無言でしゃがんでいる彼女の脚元を覗き込んだ。その男性の顔には、きっと彼女の飛沫がかかっただろうと思われるほど近くまで…。
彼は男性に無言でティッシュを渡し、彼女の濡れた部分を拭いてあげるように目配せした。
「いいんですか!?」
男性は声に出さずに喜び、彼の期待に応えてくれた。

彼が彼女にその事を伝えたのは、ドライブを終えて部屋に戻った彼女のベッドの上。
その時、彼女の襞がいつもよりキツく彼を締め付けた。

別の日も、彼女には知らせず、同じ場所で同様に、男性に見られながら彼女は放尿した。車へ乗り込んだ彼女に前後逆になって横になるように伝えた。頭は車両前方に、脚を拡げ、後ろに倒した助手席の上で、ヘッドレストを跨ぐような格好だ。既に、一応シートベルトを締めたその格好でドライブをしていたので、彼女にはなんの抵抗もなかった。
「こないだのお店の駐車場だよ。こんな格好…誰かに見られたらどうする?」
彼女は恥じらいながら、
「興奮しちゃう…」
そう小声で呟いた。
「見られてるかもよ?自分でして見せて」
そう言いながら、彼は振動する疑似根を彼女に手渡した。
「手伝ってあげるから」
彼は言った。
彼女の胸や秘丘を這う手。しかし、それは彼のものではなく、別の男性のものだった。2人が車に乗り込むと同時にその男性も後部座席に乗り込み、彼と同じタイミングでドアを閉めた。
彼女がイクのにそう時間は掛からなかった。彼女の下に敷いたバスタオルは搾れるほどの潮を吸収していた。
「またイッちゃった…」
「ちゃんと、我慢しないとダメじゃん!」
「だって…気持ちいいんだもん…」
「そう言えば、誰かに見られてたら…ってさっき言ったけど、ほんとに見られてるんだよ」
「ウソだぁ…」
「マジ、車の中に乗ってるよ」
急いでアイマスクを取った彼女は起き上がり、意外な一声を発した。
「こんばんは、はじめまして…」

その出来事をきっかけに、見られる、触られる悦びを知った彼女。更に大胆になっていったのは言うまでもない。
第一部 終了

続き読んで戴けますか?
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21
投稿者:ねお ◆8VkLOokZYs
2019/01/31 22:48:34    (D15JrgbD)
次、書いてますが、表現するのがなかなか難しい内容なので、時間かかりそうです
ご了承下さい
20
投稿者:ねお ◆8VkLOokZYs
2019/01/31 22:44:38    (D15JrgbD)

第10部 “隠し事…”

○彼の
一週間前に3ヵ月程度の出張から帰ったばかりの彼は、これから再び東京へと向かう。
今回は出張ではなく、彼の仕事の拠点そのものを東京に移す、というもの。
だが、正確には…少し違う。


「おにいさん!安いから寄ってかない?」
前回の出張の際、仕事を終え宿に向かう途中の彼は、ほぼ毎日のように同じ時間、同じ場所で声を掛けられた。
飲み会や、クリスマス・誕生日など何かしらのイベントがない限り、滅多に酒を呑まない彼は、その度に無言で掌と首を小さく振った。
…そのうち、顔を覚えて誘われなくなるだろう…
と彼は考えていたが、案外違っていた。
「こんばんは」
「お疲れさま」
「今日は早いお帰りね?」
その女性達と軽く挨拶を交わすようになり、
次第に、その中でも特に、ある一人の女性と他愛もない立ち話をするようになっていった。
彼にとっては、一時の暇潰しのつもりだった。

「今日はいないの?」
同僚の女性に彼が声を掛けると
「今はお店にいるよ?呼んでくる?」
「いいよ、聞いてみただけだから…」
いつもの場所にその女性がいないだけで、何か物足りない街並みに思えた。
そしてそれは、その女性にとっても同じだったのかも知れない。
「あっ!お帰りっ!」
「昨日…何してたの?来ないから、黙って帰っちゃったのかなぁ…って思ってたの…」
「ごめんね。昨日は残業だったから…」
「な~んだ、そっかぁ」

数週間、そんな仕事帰りを過ごしたある日、いつものように挨拶を交わすと、
「もう晩ごはん食べた?これからホテル帰るの?」
そう尋ねる女性。
「まだ…コンビニ寄って、宿帰って寝るだけ…何で?」
「近くに美味しいお店あるから行こっ?」
…まさか、女性から誘われるなんて…
困惑している彼がまだ返事をする前に、女性は同僚に声を掛けた。
「ちょっと、ご飯行ってくるね~」
…可愛らしい見た目の割りには、積極的だなぁ…

かなり広めの店内は、食事時ということもあり大勢の客で賑わっていた。
辛うじて空いていた中央付近の一席に座る。
「良かったぁ…。ここ…いつもお客さん一杯なの。美味しいし、安いし、量もスゴく多いから…」
女性の解説を聞きながら、メニューに一通り目を通した後、彼は大声で店員を呼び、三種の単品とライスセットを二つ頼んだ。
「平気なの?食べ切れる?」
テーブルに並んだ料理は、写真で見たそれよりも遥かに量が多い…。
…食べ物を残すのは、勿体無い…
彼は子供の頃、そう教えられた。
一日一食だけの大食いの彼と、小食な女性とで、なんとか完食することが出来た。
…次は考えて頼もう…
レジの青年の片言の日本語に対し、
「ご馳走さまでした」
と二人は声を掛け、脂ぎった階段を数段登って店を出た。
「ね?言った通りでしょ?」
「うん、ビックリ。ほんと美味しかったぁ。また来ようよ」
「そだネ。また来ようネ」
彼は、その中華料理店をお気に入りに登録した。

「もう帰る?良かったら、も少しだけ付き合って?」
「えっ?どこに?」
「いいから、早くぅ」
彼の手を引き、腕を組んだ。
穏やかな風になびく長い髪から、女性の微かな匂いが彼を惑わせる。
「教えてよぉ」
…どこか怖い所に連れて行く気じゃないよね?…
「ひみつ…♪」
彼の思いをよそに、女性は爽やかに微笑んでいた。
「って言うか、お店…大丈夫なの?」
「平気、平気。私、こう見えて店長だから…」
「え?…あ!…へぇ…そうなんだ…」
人は見掛けに依らないものだ…。

そんなことよりも、
“互いのことなど殆ど何も知らない”
しかも
“異性同士”
の二人…
連れて行く方、付いていく方、共にどうかしている。

腕を組んだカップルにしか見えない二人は、池袋駅の西口から程近いホテル街に入って行く。
…まさか?それは無いよな?無い!無い!…
結局、通り過ぎる。
…やっぱそうだよな…
すると突如、女性は立ち止まった。
「わたしの部屋…ここの3階なの…」
その時彼は、ホテル街に脚を踏み入れた時よりも、ずっと大きく、ずっと早い動悸を感じていた。

「どうぞ入って」
「お邪魔します…」
その部屋も女性と同じ良い匂いがした。
「あ!ちょっと待って!」
急いで洗濯物の下着を片すのが見える。
…なんだか漫画かドラマみたい…
「この辺、座って…ゴメンね、狭いトコで…」
女性はピンクのシーツに包まれたベッドの上を
…ポンポン…
して、隣に座らせた。
立ち話とは違う状況に戸惑う彼は、何の話題さえも浮かばず、正直な気持ちを伝える。
「なんか…緊張する…」
更に、視線のやり場にも困る。
初めて入った女性の部屋をあちこち見るのも、女性をじっと見るのも気が引けるものだ。
「何か飲む?」
「じゃあ、お水で…」
冷蔵庫からペットボトルを取り出しながら、
「あ、そうだ…お店の娘には、このこと絶対内緒にしといてよ?…はい、どうぞ」
「うん…わかった。あっ、ありがと」
中華料理を食べたから…だけでなく、緊張のせいもあり、喉が乾いていたのだろう。
一気に飲み干した。

サイドボードには、彼が見たこともないカラフルなパッケージと不思議な壺のようなものが置いてあった。
女性に訊くと、結構前から使っているお香や香炉のセットらしい。
彼は顔を近付け、何個か香りを嗅いでみた。
どおりで…女性も部屋も彼の好きなベリー系の良い匂いがするわけだ。

「私、シャワー浴びてくるから…寛いでて…」
そう言って女性はバスルームに消えた。
何度か女性の腕が延び、その度に脱がれた服が洗濯機の中に放り込まれるのが見えた。
とりあえず彼はTVを点ける。
どのチャンネルも興味の湧かないニュースばかり…。
彼はそのままベッドに横になった。
そして目を閉じ、舞い上がる匂いに包まれながら、シャワーの音でバスルームの女性の姿を妄想した。
少しして、音が止む。
…カチャッ…
ドアが開くと、
「ごめ~ん…そこにあるバスタオル取ってくれるぅ?枕元に置いてあると思うんだけど…」
「あ、あった…今、持ってくね。どこ置けばいい?」
半透明のドアには、女性のシルエットがハッキリと映っている。
隙間から延びた手に渡す。
彼は、なるべく見ないように目を逸らしたつもりだった。
しかし彼の視線の先、洗面台の鏡の中には、濡れた胸元を拭こうとする女性がいた。
…見たでしょ?…
上目遣いで可愛らしく怒った表情をしたかと思うと、
「入って…背中洗ってあげるよ?」
一瞬、耳を疑った。
「イヤ?」
…嫌な筈がない…
この状況に置かれて、女性の誘惑を絶ち切ることが出来る男性がいるとすれば、尊敬に値する。
彼は迷わず脱いだ。
残念ながら、女性はバスタオルを巻いたまま。
だが、それだけで充分に魅惑的だった。
充血した彼が脈打つのを見て女性は言う。
「Hっ…」
「だって仕方無いよ…そんな格好魅せられたら…」
「…ありがと…」
そう言った後、女性はボディソープを泡立てた掌で、優しく彼を撫で廻した。
「後ろ…はい、前~」
ただ棒立ちしている彼と、それを隈なく洗う女性は、まるで幼い我が子と母親のようだ。
「気持ちいぃ?」
「うん…」

「はい、OK…先、上がってるねっ」
一旦、女性は浴室を出るが、すぐにドアが開く。
「良かったら、これ使って…あと、ここに入れといてい~から」
…カコッ…
黄色いコップの中に色違いの歯ブラシが2つ、この後の二人を暗示するように並んだ。

「ありがと…」
用意してくれていたバスタオルを腰に巻き、シャワーを借りたこと、それと洗ってくれた礼を言う。
暗い部屋の中、女性は布団の端を捲り、
「こっち…」
と彼を誘った。
逸る気持ちを押さえ、彼はゆっくりと女性の隣へと入り込んだ。
二人の脚が触れると同時に、彼は女性を抱き寄せた。
そして優しく唇にキスをした。
「訊いてもいい?…何で俺?」
「なんか可愛いから…」
「そんなこと無いから…」
決して“イケメンではない”ことを、彼は自覚している。
確かに10代の頃は、バイト先のお姉さま方から“可愛い”言われたこともあったし、そう言われて嬉かったが、もうそんな柄でも年令でもない。
それに、
「可愛いのは、自分の方でしょ?」
「そんなことないよぉ…」
化粧気が無くて、充分に可愛らしい。
彼の好きな女優にも“かなり”似ている…。
「それに、真面目そうだから…」
「たぶん…真面目だったら、今ここにいないよ?」
共に笑う。
「遊んでなさそうだし…。ピンクだったもん…アレ…」
…それはさっき見て判ったことでしょ?…
「自分は?いつもこんな風に誰か誘ってるの?」
「やってません!もぅ~、失礼な!」
「ごめん、ごめん」
彼は、怒った顔に再びキスをした。

背中に回した彼の手が、バスタオルの結び目をほどくと、ふくよかな胸が露になった。
その先端にしゃぶり付くと、ハスキーな吐息が漏れた。
そして、柔らかな茂みへと向かう彼の唇。
途中、女性の臍下に少し大きめの手術痕があることに気付いた。
…前に何か大病でも患ったのだろうか?それとも…
彼は敢えてその話題には触れないことにした。
両手で分け開いた割れ目の中は、拭き取られなかったシャワーだろうか、それとも湧き出た体液なのか…、軟水のような滑らかな液体が、彼の舌先に女性の体温を伝えてきた。
薄く柔らかく小さな襞が彼の唇を包み込み、殆ど使い込まれていない証拠の一つを示す。
皮を被った小さめのクリトリスと、襞の内側を同時に責めると女性の声は更に大きくなった。
「気持ちいい?」
つい、訊いてしまうのが彼のクセ。
「…ぅ…ん…」
女性は身を捩らせながら、彼の頭を押さえ付けた。

それからすぐ、本当の前戯はこれから…というところで、女性はうっとりした眼差しで彼に言う。
「…入れて…」
「だってまだ…」
始まったばかりだ。
「おねがい…ほしいの…」
「着けてないよ…?」
それ以前に持ってすらいない。
「そのままでいいから…きて…はやくぅ…」
彼は、ゆっくりとその蕾を押し開いた。

その奥は、溢れるほどの体液で満たされていた。
そして、強烈に彼を圧迫する。
まるで処女ではないかと思わせるほどに…。
先刻…失礼な!…と、女性が怒ったのも頷ける。
「スッゴく締め付けてくるんだけど?」
「だって………ずっと…してなかったんだもん…」
「スッゴく気持ちいいよっ」
「わたしもぉ…スゴくいぃ…」
シングルベッドが大きく揺れ、ギシギシと軋む。
そのどれかの脚が一旦宙に浮き、
…ガタン…
とフローリングに着地する音が、何度も寝室の白い壁に響いた。

「何て呼べばいい?」
「…レイカ。…あなたは?」
それまで本当の名前すら知らなかった二人は、結ばれながら互いの名前を呼び合った。
「レイカ…好きだよ」
思わず彼はその言葉を口にした。
「わたしも…すきっ……
でも……
……でもねっ……
わたし…結婚してるの…」
何となくそんな予感がしていた彼は、驚かなかった。
「俺も…彼女…いる…」
背徳な感情がより二人を刺激した。

二人は上下を入れ替え、レイカの動きは更なる快楽を求め、激しくなっていった。
上下に振れ、左右に腰をくねらせ、そして
…ジョリ…ジョリ…
と音がするほど、前後へ秘丘を擦り合わせた。
上で喘ぐレイカの、割れ目の始まりに右手指を伸ばしながら彼は言う。
「さっき、もっと…触りたかったのに…」
彼女から鍛え上げられた技術は、レイカにも通用するのか…
それを試したかった。
「だってぇ…中の方が…感じるんだもん…」
「Hだねっ…」
「自分だって…こんな激しいH初めて…」
でも、実際に激しく動いているのはレイカの方だ。
最奥部に突き当たるや否や、一気に先端まで引き抜き、また一気に腰を沈めて彼の全てを呑み込む。
それをレイカは繰り返していた。
コルクを無理矢理抜き刺しするような、粘膜の襞を引っ掻く
…ゴリッ…
っとした感触を共に堪能した。
あまりの激しさに彼のぺニスは何度も的を逸れ、
その度にレイカは、
「なんでよぉ…」
と言いつつ彼を掴み、すぐに自分の蕾に宛がった。
徐々に高まってくる衝動を何とか押さえ付けようと彼は動くのを止めようとするも、レイカは、より締め付けを増し、動きを増し、それを許さない。
「なんでよぉ…」
と怒り出すほど、レイカは暫く振りの衝動に期待していた。

「…激し過ぎ…出そうになるんだけど…」
これほどまでに激しく自らの腰を振る女性に、彼は出会ったことがない。
我慢し続けると一旦柔らかくなる彼だが、限界を突破しさえすれば、硬直度も耐久性も劇的に増す。
レイカに満足して貰いたい一心で、その壁に辿り着くまで彼は耐えた。
「…なんでよぉ?」
少し小さくなった彼に反応して、そんなことは知らないレイカは口を尖らせる。
「我慢してるの…気持ちよすぎて…」
その言葉にレイカは素直に喜んでくれた。

そして限界を超えた…。
すぐに充血を始め、元のサイズよりも一廻り太く、より硬くなり、射精を制御出来るようになった彼は、レイカの動きに合わせて引き寄せながら、より深く突き上げるように腰を浮かせた。
「…スッゴい…かたい…ぃ…」
声を張り上げ、締め付けも強烈になっていく。
それは、レイカの絶頂が近いことを物語っていた。
「イク…イクゥッ…イッちゃいそぉ~…!」
ハスキーな声でもそれを告げる。
すると彼は、髪を振り乱すレイカを見詰めながら、囁くように声を掛けた。
「イッて…」
「ダメっ!一緒にいってぇ!」
…やっぱり…
でも、少しだけ意地悪してみる。
「…できちゃうよ…?」
「いいの……出来ないから……」
その言葉で、彼は全ての理由が判った気がした。
「一緒にイクよ?」
下半身に全神経を集中し、彼は力の続く限り何度もレイカを突き上げた。
「うん!…きて!…一緒にイキたいのぉ…わたし…もう…
…はぁっ…イクイクイクイク…イッグぅ~…」
彼もレイカのすぐ後に続く。
互いに緊張と緩和を繰り返す感触を確め合いながら、キスをした。
レイカは、そのまま彼の胸に身体を委ねた。
「…Hしちゃった…」
「…うん…しちゃったね…」
「…気持ちよかった…」
「…ならよかったぁ…俺もスッゴく気持ちよかったよ」
ようやく萎み出した彼は、自身を引き抜いた。
本来なら大量の精子が滴れるべき状況だが……
「なんでよぉ!?」
これがレイカの口癖のようだ。
「イッてないの!?」
「ちゃんとイッから、心配しないで。マジでスッゴく気持ちよかったんだよ?俺…我慢し過ぎると、少ししか出ないだけ…」
言い訳でもするように、説明する彼。
「え~マジでぇ?そんな人…いるんだ…」
怪訝そうに不思議そうに彼を見た。
「いるよ?目の前に…」
彼は自分の鼻先を指差した。

「あ、そうだ…はいこれ…」
彼が財布から免許証を出すと、レイカも同様にバッグから取り出した。
「そこまでしなくても…信じてるよ…」
名刺交換でもするように互いの身分証を見せ合い、さっきの名前も、住んでいる場所も偽りがないことを確認する。
右上の項目で、レイカの方が年上だということもそこで初めて知った。
彼はただ、隠し事なく、ほんの小さな不安も取り除いておきたかった。
「れい、か…名前通りだね」
彼が言うと、レイカは照れ臭そうに微笑んだ。
くっきりとした笑窪が印象的だった。
「今日は泊まっていく?わたし…仕事行くけど…」
「いいの?」
「いいよ。良かったら……明日も……ずっと……帰るまで……」
「え?」

「ヤバ…もう行かなくちゃ…」
レイカの着替える様子を、彼はベッドの中からじっと見詰めていた。
「何で俺にそんなに良くしてくれるの?」
「なんか応援したくなっちゃった…」
…母性本能をくすぐるようなこと何かしたかな?
…俺のこと、好きになったから?
何故そう思ったのか…彼には理解できなかった。
それ以上、訊くことも出来なかった。
付き合う付き合わない以前に、互いにパートナーがいるにも拘わらずSEXし、そのすぐ後に、例え短い期間だとしても同棲を決めたカップル。
そんな話聞いたことがない…。
でも、それが現実。
二人共に
…少しでも一緒にいれる…
そう思えるだけで嬉しかったのかも知れない…。

「はい、カギ…これね。あとわたしの携帯番号…。一回鳴らしておいてネ。じゃ、行ってきま~す。お利口さんにしててネ」
ドアノブに手を掛け、
「あ、さっき言った通り、絶対に内緒にしといてよ?…たぶん3時か4時位には帰れるから…行ってきまぁす」
「は~い。行ってらっしゃい」
そうして二人の生活が始まった…。


19
投稿者:ねお ◆8VkLOokZYs   neosplanett
2019/01/31 00:26:16    (D15JrgbD)
第9部のつづき


○“ばい…”

「…!!…スゴぉっ…ふっと…いぃっ!…」
彼女が悲鳴のような叫び声を上げた…。

馬並み…という表現がピッタリのそのペニスは、長さは彼の約1.5倍、太さにしては約“倍”近い…。
これまで見た中で、最もデカい代物だ。
それに見合うゴム被覆は、この辺の薬局では取り寄せになるため、アダルトショップなどで見掛けた時に購入しておくのだと言う。
更に驚いたことに、事前審査の段階で持ち主は
…遅漏なんですが…
と自己申告していた。
さっきまで彼女はそれをフェラしていたのだが、カリの部分まで咥え込むので精一杯…といった感じだった。
大抵の女性がそんな感じのため、これまで口でイカされたことは、二度…しか無いそうだ。

二人が愛撫し合う間、彼はただただ待ち続けた。
ようやく待ちに待ったその瞬間は、まさに今、すぐ目の前へ訪れようとしていた。
βは彼女に気遣い、
「自分のペースでいいよ…」
と、騎上位での挿入を提案した。
彼女はその言葉通り遠慮せずにβの上へと跨がる。
腰を前後させ入り口に宛がうと、ゆっくりと腰を降ろしていく。
すると、彼女が加える力の作用で、βは若干太く短く圧縮されていく。
二人の間の抵抗が0になった時、不運にもベクトルは期待から外れた方向へと反れてしまった。
彼女の狭隘な花口と潤沢な粘液のせいだった。
「あん!…おしりに入っちゃうかと思った…」
苦笑いしながらβから降りた彼女は、しゃぶり付き、舌を使って充分な唾液を纏わり付けた。
再挑戦する。
やはり、βには、かなりの力が加わっているのが見て取れる。だが、今回は幸いにも、βの幹先は徐々に徐々に彼女の膣にめり込んでいった。
ミシッ…メキメキッ…
彼にはそう聞こえた気がした。
幹の最も太い部分が膣口に消えたその時、それまでに畜勢された力が、一気に彼女の最深部へと解き放たれる。
ゴリッ…ズゴッ…
彼女には、そう感じられた。
その瞬間の彼女の歓喜の叫びが
「…!!…スゴぉっ…ふっと…いぃっ!…」
である。

既に彼女の奥まで突き当たっているにも拘わらず、βの根元にはまだかなりの入り代を残すほどの余裕があった。
もっと壊されたい衝動に駆られた彼女は、更に腰を降ろす。
「…もう…はいんないかもぉ…」
あと数cmを残すところで断念した彼女。
それを聞いて二人の間に乱入する彼。
「そうなの?じゃあ手伝ってあげるから…」
…決してそんな筈はない…
そう考えていた。
何故ならば…
彼が仕事で使う“硬くて太くて長い物”を加工した自作のディルドが、彼女のベッドの引き出しの中に入っている。
βの太さや長さにも遜色はないデカさのものだ。
そのディルドを根元まで入れ切る柔軟性を持つ彼女が、許容範囲を越えていることなど有り得ない。
そして彼は、彼女の両肩にそっと手を添えた。
「ほら…脚を挙げてごらん…」
今日の彼女は、怖いほど従順である。
「…ひゃ──っ…」
そんな奇声を上げた。
彼女は一気に両脚を曲げ、自重が接点に集中すると、案の定すっかり根元まで呑み尽くした。
「痛いの?」
「…いぃの…すっご…いぃ…のっ…」
彼女は何度も首を横に振る。
「…出ちゃいそう、ぅっ…出ちゃいそっ…」
一刺しで潮を噴いてしまうほどの圧迫なのだろうか…。
「出してもいいよ?」
彼女は再度、何度も首を横に振る。
「…おちんちん…おっきすぎて…口から出ちゃいそ…」
その時彼女は、苦痛とも取れるほど拡張された膣道で、それまで経験したことのない充実感を得ていた。
身を退け反り、硬直させ、小刻みに痙攣していた。

やがて、言われた通りに彼女のペースで動き出す。
ゆっくり浅く…。
そしてβのサイズにフィットするよう、自らの意思による拡張が繰り返された。
速く深く…。
そうかと思えば、根元まで咥え込んだまま、大きく腰をくねらせ、ゴリゴリと中を掻き混ぜられる感覚に酔いしれる。
その間、
「…あん…いぃ…スゴぃ…おっきぃ…」
のどれかを、傷付いたレコードのように何度も繰り返した。
「…おねがい!突いて!いっぱい奥まで突いて!…」
やがて、狂ったようにおねだりする。
「いいの?動くよ?」
そう言ってβは腰を突き動かし始めた。
極度の摩擦抵抗が彼女の内壁を捲り出し、大小もろとも陰唇を巻き込みながらめり込んでいく。
「…はぁん…壊れちゃうっ!…もっとぉ!…」
…ヒイヒイとヨガる…
その言葉の本当の意味を2人が実感したのは、それが初めてだった。
何度も何度も二人は体位を変え、何度も何度も彼女はイキ続けた。
その度に彼女は、
…ジョロ…ジョジョジョッ…
とβの肢体を濡らす。
「…ごめんなさい…」
「気にしないで。感じてくれて嬉しいですから」
そんな二人を見れて、彼は幸せだった。

あれから1時間近い時間が経つ。
「…もう喉カラカラ…ちょっと休憩…」
ようやく二人は離れた。
その時、奥に潜む子宮の蕾が見えるほどに大きく拡がったままの膣口を、彼は凝視していた。

口を付けたミルクティの残りを一気に飲み干すと、
「…スッゴいおっきくて、スッゴい気持ちよかったぁ…
βくんは?まだ…イケなそう…なの?」
不安そうにβを見る。
「俺もスゴく気持ちいいですよ。さっき…あんまり締め付けるから、イキそうになりましたよ…」
「え~、イッて欲しかったなぁ…」
「いやぁ、まだ勿体ないんで…」
「じゃ、次イキそうになったら、ちゃんとイッてね」
一転、嬉しそうな表情に変化した。
「こういう変わったHってしたことないんでしょ?」
「こういうのはないんですけど…」
「ん?…じゃ、…こういうのじゃない…のはあるの?」
「はい…。実は俺……“バイ”なんで…」
…(☆∀☆)…
彼女の目がキラリと光った。
「なんだってよ?」
今度は彼が、彼女のターゲットに。
彼女が何を言わんとしているか…大体の予想は付いた。
「入れて貰ったら?」
…言うと思った…
ニヤニヤしているが、目が怖い…。
「おっき過ぎて入んないから…」
「私には入れたのに…?」
…いやいや、それは違う穴だよね?…
「βくんも入れてみたいでしょ?」
「俺は、彼氏さんが良ければ構いませんよ…?」
「βくんは、いいって。見たい!見たい!見せてぇ!」
まるで駄々っ子…。
「…私がしたいなら、何でもしてあげる…
って自分で言ってるよね?見たいから見せて、ねぇ、見せてくれたら嬉しいなぁ、興奮しちゃう…ねぇお願い…」
確かに…
…彼女の欲望を満たせるなら、出来ることなら何でも叶えてあげたい…
…俺がそこにいなくても彼女が望むなら、他の人に抱かれてもいい。但し、その前にきちんと伝えて欲しい…
そう彼は考えているし、彼女に伝えてもいた…。
ただ、これに関しては、彼の心と身体の準備が出来ていない…。
そこで、何とかその場をやり過ごそうと捻り出したマジ回答がこれ。
「お尻の中、洗ってないからダメだょ…」
「え~?何それ?」
「その辺…ウンチまみれになっちゃうよ?」
彼はβの幹の廻りをくるりと指す。
…そうなったβを再び中へと受け入れるつもりが、彼女にはあるかどうか…
というのは口実であって、実のところ、メールのやり取りの中で、
…念のためコンドームを持って来るように…
と彼は、βに依頼していた。
そのことを知らない彼女は、
「え~、見たかったのに…」
…ホッ…とした。
「じゃ、次回ってことで…」
…彼女は、諦めた訳ではないらしい…
「マジで?…………わかった………じゃ、次会う時にはちゃんと準備しとくから…」
次を覚悟した彼。
「絶対だよ?約束だからね?」
何度も何度も念を押す彼女。
とりあえず、今の窮地を脱した彼が、安堵したのも束の間、彼女からダメ押しの一言。
「じゃあ、舐めて見せて!それなら良いよね?βくんもいいでしょ?」
当然、βの答えは
「彼氏さんが良ければ構いませんよ…?」

さすがに彼は、βを目の前にして焦る。
太い、長い、デカい…。
「ほら、舐めなさい!」
彼女は既に女王様気分…。
「何してんの?早く!」
彼の頭を軽く怒突く。
…もう、やるしかない…
「失礼します…」
ようやく彼は、生涯で二本目の男性器に唇を寄せた…。
「うわ~すごぉい…舐めてるぅ…興奮しちゃう…」
余程嬉しかったのだろう、大はしゃぎする彼女。
それから、目をうっとりさせて問い掛ける。
「おっきくて、美味しいでしょ?」
さっきまでそれを包んでいた彼女の蜜の味と匂い…
彼はそれを間接的に感じ、その感想を正直に答える。
「はい。美味しいです…」
「写真撮ってあげるからこっち見て!」
「ちゃんと奥まで咥えなさい!ほら!」
彼の口をしても半分まで頬張るのがやっと。
表面は柔らかく、でも芯は硬い。
欧米人の柔軟性とアジア人の硬起性を兼ね備えた立派なモノだ。
歯を起てぬよう気を遣いながら、夢中になって喉の奥まで奉仕した。
「もっと気持ちよくしてあげなさい!」
「もっと舌使って!」
などと、彼に罵声を浴びせ続けていた彼女は、いつの間にか、彼が咥え切れていない部分を彼と頬を寄せ合いながら、舐め始める。
βが男女から同時に舐められたのは、それが初めて。
そして、
「あ~ん、興奮しちゃうぅ…」
そう言ったかと思うと、男二人が絡む姿を見ながら、彼女は自慰し始める。

彼女が自分の世界に浸り切ったところで、彼はしゃぶるのを止め、今度は男二人が、彼女を言葉攻めにする。
「どこが気持ちいいか言ってごらん?」
「もっと激しく弄って!」
「段々、脚閉じてるよ!もっと拡げて見せて!」
「まだイッちゃダメ…我慢して!」
「どうなってるかいってごらん?」
興奮した彼が興奮した彼女の手伝いをし始めた。
彼女が潮を噴くとすぐに、彼は彼女を押し倒す。
何も抗うことなく、彼女の膣孔は彼を呑み込んだ。
いつもなら感じる筈の
…無理矢理押し込む感覚…
…絡み付く胎腔の鼓動…
…血流を止めるような圧迫感…
…最深部への到達を知らせる突き当たりの壁…
その全てが消え失せていた。
ただ、彼と彼女の隙間は、今まで経験ことのないほどの熱い液体で満たされている。
…底無しのヘドロ沼…
その感覚こそが、彼にそれまで見ていた二人の交わりを思い出させ、更なる興奮を生んだ。

そしてすぐに、彼はβと入れ替わることとなる…。

βは彼女の後ろから両脚を抱え、幼女に屋外で用便をさせるような格好のまま、突き刺した。
そして、彼の目の前に彼女を差し出す。
露け出された彼女の破れ目は、最初の挿入など忘れたかのようにだらしなく、突き上げるβを呑み込んでいた。
肥大した剥きグリが彼をヒクヒクと睨む。
彼は、βの好意に甘んじ、彼女を出入りするβと、βが出入りする彼女を同時に舌先で堪能する。
彼女がイク度に、口内に受けた噴水にも彼は舌鼓を打った。

その後も二人は、彼の前で交錯を繰り返し、ようやくβと彼女が同調する時を迎える。

かなりの伸長差の二人。
βのストロークは半端がない。
βは彼女の身体に強烈な衝撃を振り下ろす。
バシッ…バシッ…バシッ…
その音が部屋中に最大に響き渡った時、
「イクよ?…」
「…ちょうだい!いっぱいちょうだい!…ぃくぅっ…」
注がれた太く熱く白い幼虫が彼女の中で蠢いた。
ようやく訪れた静寂の中、二人の息遣いだけが、荒く聞こえた。

「…スゴく感じちゃった…」
まだ少し震えた掠れ声で、彼女はβに言った。
「俺も良かったです」
二人に向かって彼は、
「それは良かったねっ」
そう言って彼女にキスをする。
「おふたりって…スゴく仲いいんですね?」
「やっぱ、そう見える?」
「それって…みんなに言われる…ねっ?」
彼女と彼は、揃って惚気て見せた。
いつか不安を打ち消そうとしたのか…
既にあるひびを取り繕う為だったのか…


それから幾つもの月日が流れた、ある日曜日のお昼過ぎ。
2人は、新幹線のホームに立っていた。
いつも彼が出張に出掛ける時は、
「行ってらっしゃい。気を付けてねっ」
そう彼女は声を掛ける。
しかしその時は違っていた。
「バイバイ…」


↑の、あとがき
第9部は終わりです。
一旦…話題は彼女から離れますが、
まだまだ、つづきます。
18
投稿者:ねお ◆8VkLOokZYs
2019/01/23 19:38:45    (Ic7P83oy)
第9部のつづき

○“面白そう…”

“肉便器”
大抵の成人男性なら、一度は聞いたことがあるだろう。
女性を蔑むようで、個人的には好きではない言葉だが、以降彼女は、まさにそれに相応しい性長をみせた。

だからといって、
“手当たり次第、誰彼構わず…”
という訳ではない。
既述した最低限の条件をクリアしている必要はある。それが2人の望みだから…。

例えば、
…時間にルーズ過ぎる人…
…中学生、高校生等の未成年者…
…お酒を呑んでから来た人…
などは、彼の方から丁重にお断りした。
1つ目は…冷やかしか非常識か。
2つ目は…実のところ2人共にその気はあった。しかし、何とか条例…という問題があるため、我慢して想像しただけに留めた。
3つ目に関して言えば、待ち合わせて一緒に呑んだ後や、そのなり行きで…という状況であれば、特段の問題は無かった筈だ。

予定が変更になった時は、ドライブや露出に勤しむ。
今2人がいるのは、ある大きな橋の下。
ドライブ中に2人のどちらかが、催した際に頻繁に用を足す場所である。
念のために言っておくが、ここで言う“催す”のは尿意ではない。
“挿入欲”のことである。

彼は携帯を操作していた。
…暇?何してる?…
…暇。TV見て寛いでいるとこ…
彼が送ったメールに即効で返事が来る。
…今、TELしてもいい?…
…いいよ…
…でも、喋んないでね?…
…何で?…

彼は助手席の足元に潜り、目隠し彼女の豆を舌を使って転がしていた。
右手の指2本が彼女の中で疼いている。
さっきまでは、左手にデジカメを持ち、ピンク色の彼女のヒクつきを撮影していた。

そんな中、ふと彼は、面白そうなことを思い付く。
カメラを置き、代わりに手にした携帯。
それで、彼女の喘ぎ声を別のβに聞かせようと言う魂胆だった。

彼女が吐息と喘ぎ声を漏らす中、彼は通話ボタンを押し、強く耳に押し当てた。
プップップッ…トゥル…
1コールで音は途切れ、画面を確認した。
0:01…0:02…
通話中のカウントは動いている。

彼は彼女の口元に携帯を近付けたその時、彼は自分の犯したミスに気付く。
「ねぇ?さっきから何やってんの?」
彼女は気付いていた…。
携帯のボタンを操作する音、それと彼の耳元から洩れた発信音まで…。
車のエンジンを切っていたのが仇になったようだ。
シラを切ろうとしたが、アイマスクは既に
外されているため無理。
そこで彼が取った行動は…
携帯を強引に彼女に預け、指と舌先を激しく動かしたこと。

「…話してみたら?」
「…いやん…んっ…あんっ…」
そうして彼はウヤムヤにした。
2度目の
「…話してみたら?」
で、機嫌悪そうな彼女はやっと
「…もしもし…こんばんは…」
ここぞ、とばかりに彼は彼女を責め立てた。思わず彼女は吐息が漏れる。
…彼に触られてるの?…
「うん」
…気持ちいいの?…
「うん」
…どこが?…
「クリちゃん…」
そこまで2人のやり取りが聞こえてきたのだから、彼女に発信音が聞こえて当然だ。
その後は、彼女の声が大きくなりよく聞き取れなかったが、喘ぎ声混じりに
「……て…うん…いいよ…」
などと、時々何やら返事をしていた。

メインの声を聞かせようと、彼は壺の中を軽く掻き混ぜる。
「…あっ…あん…イッちゃいそう…」
…イッちゃったの?…
βはそう尋ねたのだろう。
「うん…イッちゃった…うん…じゃあね…」
そう言って彼女は、βとの電話を切った。

「気持ちよかった?」
「うん」
「興奮した?」
「…うん…」
「何話してたの?」
「内緒…」
彼女は仕返しにちょっとだけ意地悪した。

ふてくされた顔のままで彼女にキスを
すると、2人の乗った車は揺れだした。
彼は、彼女の締め付けてくる感覚を少しでも紛らわそうと、外に目を向けた。
すると、そこには人影があった。
覗き…
確実に近付いてきている。が、彼は気にも留めず、彼女への奉仕に専念した。
人影は車の前を通り、助手席の前で止まる。
そして、食い入るように彼女の姿を見た。
当然、彼女も気付かない訳がない。
「見せてあげたら?」
彼は動くのを止め、運転席に腰を降ろす。
サイドポケットから取り出したモノのスイッチを入れて手渡すと、その手は自動的に所定の位置に突く。
「見せてあげるぅ…」
そう言って、彼女は腰を突き上げた。
彼は気を効かせて、車内に明かりを灯す。
露出ドライブ用の常備灯…ペンライト。
彼女の口が、クチャクチャと音を発てながらモノを食べている。
覗き魔は、べったり窓に貼り付き、時々角度を変えながら暫くの間、その光景を見ていた。

人目に付かないように観るスリル…それが覗きの醍醐味ではないのだろうか?
少なくてもこの人物には、覗きの才能は無さそうだ。
呆れた彼は、窓を少し下げて声を掛けた 。
「…後ろ、乗ったら?」

喜んで後部座席に乗り込んだその覗き魔。
「こんばんは。お邪魔しま~す」
さっきまでTELしていたβである。
彼はメールで、
…彼女の喘ぎ声聞きたい?…
と、もうひとつ
…覗きに来ない?…
とも招待していた。

βの家は、そこからそう遠くない場所にある。
彼からメールを貰ってすぐに出掛ける準備をし、彼女と電話で繋がりながら2人の居場所へと向かっていた。
そのβに彼女は、
「こんばんは。来るの早いね?家、そんな近いの?」
βを招待したのは、彼だけではなかった…。
聞くところに依れば、βが電話の中で、
…そっち行っても良い?…
と質問していたらしい。
どおりで、彼女が驚かない訳だ…。
覗き魔作戦は失敗に終わった。

「じゃっ、続き…見せてあげたら?」
彼は、彼女に後ろの席へ移動するよう奨めた。
「よいしょっと…」
倒したヘッドレストを跨ぎ終えたところで、彼は助手席のシートを立てた。
二人との間に境界ができ、自分だけ疎外された感覚が、彼を興奮させた。
彼女は、続きを始める…。
βは、彼女のお手伝いに勤しむ。
彼は、境界の向こう側の二人をただ見ていた。

暫くした後、
「ちょっと、おしっこ…」
彼は、車を降りた。
中から洩れ出る彼女の声が、橋桁のコンクリートに反射し、辺りを不気味に漂っていた。
この橋は、結構遅い時間でも歩行者や自転車の通りが多い。恐らく、橋向こうに立地するコンビニの買い物客が殆どだろう。
もしかしたら、彼女の声は上まで届いているのではないだろうか…。
一応確認してみるのも、面白そうだ…
そう思った彼は、急いで用を足し、土手を駆け上がって歩道を歩いてみた。
目の前を行き交う車の走音。
…やっぱ、聴こえる訳ないか…
残念そうに踵を返した。
その時、一列に並ぶ碧色の明かり全てが、一斉に黄、赤と変わる。
そして、一時の静寂の中、聞こえて来る声…。

果たして、今日のこれまで、2人が橋の下で過ごした時間、ここを通り過ぎた人々は、どれだけいたことだろう…。
もし、その中で彼女を聞いた人は、どう思ったのだろう…。
風の音?
幽霊?
…どこかのカップルが、Hしてる…
と正解した人もいるのだろうか…。
中には、
…この辺を歩いていた女性が、見知らぬ男から車に引きずり込まれ…レイプされてる声かも…
などと過度な解釈をした人もいるかも知れない…。
そんな勝手な妄想を描きながら、車の方へと歩みを進めた。

車は…大きく振れていた。
それも、後部座席の二人の動きに合わせて…。
「お待たせ…。なんだぁ?もう入れてたの?」
「すいません…」
彼女への意地悪発言のつもりが、βは真に受けた様子。
そう言っておきながらも、βは彼女から離れるつもりもない様子。
本音と建前を巧く遣いこなしている。
「別にダメじゃないから…」
彼はそんなことを気にするタイプではない。
因みに、息遣いの荒い彼女は、返事すらしない。
ひたすらβの動きに両手でしがみ付いていた。
さっきよりも、もっと大声で叫びながら…。

そんな二人を見ながら、また面白そうなことを思い付いた彼。
「ちょっと移動するから…」
移動する車内で他人に抱かれる彼女を、バックミラー越しに見れるせっかくのチャンスだ。
みすみす逃す訳にはいかない…。
「何で?」
と、もしも聞かれた場合の答えも用意しておいた。
それにβは、
「…はい…」
と答えただけ。
彼女は相変わらず…。

3人を載せた車が動き出す。すると、やっと彼女は
「…え?…え?…どこ行くの?」
「何かジュースでも買いに行くから…。飲むでしょ?そのまま続けて…」
用意した答えは無駄にならずに済んだ。

彼はチラチラ後ろを気にしつつ、心躍る気分で運転した。
とりあえず、近くのコンビニは駐車場が狭いので、スルーしたところで、橋の上から見えていた信号に引っ掛かる。
隣に停まっている運転手の目線は、彼に、そして後部座席へと注がれた。明らかに気付いている。
βのシルエット、車の大きな揺れ、彼女の大きな声、その3点セットで気付かない人などいる筈はない。
並走しては信号で停まり…を2回繰り返す
「…隣の車の人、ずっとこっち見てるよ?…」
彼女に報告する。
「…あっ…いやぁん…」
残念なことに、いつもの反応でしかなかった。
βが上だから、彼女には廻りのことが気にならない。
逆にβは、動じない。肝が据わっている。
それはそれで驚きだ。
大きなショッピングモールを少し進んだところで、T字路に突き当たる。一番前でまた信号に捕まった。
そこで彼は
…夜のまだ車通りが多い時間帯に、俗にいう背面座位で彼女に挿入したまま運転した時も、この信号に捕まったんだよなぁ。対向車も隣も驚いた顔をしてたけど、あの時何してたのか、みんなちゃんと解ってくれたのかなぁ?…
と、感慨に耽る。
少なくとも今回は、気付かれている。
それが嬉しくて、彼は廻りの車からの視線に対し、ニコニコと笑顔で返した。
後ろからは、
…グチョッ、グチョッ…
と、突き刺さる音が聞こえ
彼女の喘ぎ声に合わせ、車は二人の汗と体液が交じった強風に煽られたように揺れた。

右折、左折、住宅街を突き抜けて着いた頂上の折り返し地点は、もうひとつの用を足す場所のすぐ近く。
彼は、バス停向かいの自販機でジュースを買う。
ミルクティ…コーラ…甘めのカフェオレ。
目的は果たした。あとは元の場所に帰るのみ。

βの肩をトントンと叩き、親指と人差し指を使ってチェンジのサインを出す。
「俺、運転すればいいんですか?」
…いやいや違う違う…。
上下入れ替わって!って意味ですから…
そう思った彼は、彼女とβを交互に指差した後、もう一度同じサイン。
それでβは理解してくれたようだ。
彼女の方が上で復路はスタートした。
ゆっくりと動き出したmerry-go-roundは、やがて勢いよく上下する。
振り落とされまいと、その馬の首にすがり付く彼女。

大通りへ出ると、案の定、連なる信号が彼らの進行を阻止しようとする。

その一つ…再びショッピングモールを通過した交差点で、地下鉄を降りたばかりであろう綺麗めの女性と目が合った。
彼らに交差する信号が青になる。
渡り出した時は訝しげだった表情が一転、
…見てはいけないモノを見てしまった…
そんな感じで目線を逸らし、足早に目の前を通り過ぎていった。
「…いやぁん…今の女の人と目が合っちゃった…」
耳元で聞こえた声に振り返ると、いつの間にか彼女は体制を変え、前座席の肩に掴まり、その隙間から前方を臨みながら、βの上にしゃがみ込んでいた。
当然、激しく動きながら。
彼女も間違いなく肝が据わっている…
彼はそう思った。

彼女の上下する姿をミラーで覗きながら、間もなく橋の下へと3人は戻ってきた。
往復で正味40分程度のドライブ。
運転しながら彼は、彼女のイッた回数を途中まで数えていたのだが、もうすぐ10回目という辺りで記憶が曖昧になり、やむなく断念した。
後で聞いた話に依れば、
…周りが気になってそれどころじゃなかった…
というβ。それにしても強い…。
彼からすれば、実に羨ましい限りだ…。
到着して、落ち着きを取り戻したβは、目の前の事象に神経を集中させることができた。
そして、痺れる膣の奥深くへいっぱいに注がれる
…性なる洗礼の儀式…
を迎えた。
まだ密着したままの二人の隙間からは、飽和した黄白色のジュレが溢れ出した…。

17
投稿者:ねお ◆8VkLOokZYs
2019/01/17 18:03:15    (q68fCZlU)
16の冒頭で出てくる
“槌”は
文字化けによるもので、
実際は“ハートマーク”が該当します。

16
投稿者:ねお ◆8VkLOokZYs
2019/01/17 17:55:47    (q68fCZlU)
第9部 “彼以外の男性”

2人だけの時間を楽しんだ後、彼は自分の胸に寄り添う彼女に、帰り際に車内でしたのと同じことを再確認した。
「聞いてもいい?」
「うん」
「今日は…ほんとに楽しかった?」
「うん槌」
「気持ち良かった?」
「うん槌」
「どのくらい?」
「すっごくいっぱい槌」
「また、してみたい?」
「うん槌」
「ほんとに?」
「ほんとだよ槌」
ギュット抱き締めた。


初めて彼女がβを受け入れてから数週間程が経ったある日。
2人は、2回目のβとの時間を過ごした。
初回の待ち合わせに要した“彼の下手な小細工”は、それ以降は不要になった。

「…この人…ならいいかもねっ」
彼女は、随時行われるβの事前選考の段階から積極的になっていた。
それは、“最初のβとそれとのSEX”に満足した結果と言える。
…何事も最初が肝心…
昔の人はよく言ったものだ…。

そうしてβを交えた2人のプレイは回数を重ねていく。

その中でも特に印象的なエピソードを幾つかここで紹介しよう。
尚、前述及び、これから登場する“β”とは、
…全てが同一人物という訳ではない…
ことを断っておく。
彼の意向を踏まえ、あくまでも
…彼以外の男性…
という意味で捉えて欲しい。

○“4度目の…正直…”
その時彼女は、βの上に跨がっていた。
熱い口づけを交わしつつ、巧みに腰を使いながらβの性器全体に満遍なく、そして丁寧に、自身の粘液を塗り付けている。
…もう入れたくなっている…
そのサインのつもりなのだろう。

そこで彼は、ベッドサイドに置いた銀色で縦長の箱に手を伸ばした。
が、そこで一旦躊躇する。
彼の視線の先には、おねだりするような瞳で見詰める彼女がいた。
それはまるで、
…そんなのいらない…
とでも言っているかのように…。
彼はそれを制止も強制もするつもりはない。
彼女のみがその決定権を所持している。

そして…
本当にそれで…
「いいの?…」
そう彼が言ったのを合図に、彼女はゆっくりと腰を沈めていく…。
βの亀頭全体が、彼女の膣口を通過したその時、彼女は全体重をβに預け、一気に根元まで嵌め込んだ。
じっくりと膣壁全体にβの形と太さを記憶させた後、彼女はゆっくりと動き出す。

…生はダメだよ…
そういう約束だった筈…。
βが頭を上げて彼を見た時、相当驚いた様子だった。
しかし、それも一瞬…。
「…うわっ…おぉ…」
余程気持ちがいいのだろう。
たちまち険しい表情に変化し、天を仰いだ。

徐々にスピードを上げ、ストロークも大きくなっていく彼女。
βも遅れまいと、彼女の腰に手を廻し、自分の腰を浮き沈みさせ、その後を追う。
…パン……パン……と
時折、βのその手で尻を叩かれた雌馬は
「……はぁん……いぁん…」
と切ない声を上げ、性喰器を収縮させる。
雄雌共に、それが気に入ったようだ。
「気持ちいい?」
「はい…」
「私もぉっ…」
息遣い荒い二人が言葉を交わす。

彼は彼女の背後に回り込み、沈黙のまま二人を観察する。
彼女の尻穴がヒクついている。
そのすぐ下では…想像通りの好景が繰り広げられていた。
彼女の弾力のある襞が、βのエラに引っ掛かり捲き込まれる。
その内側に見える膣孔が、奥深くへと太く堅い生の肉茎を飲み込み、吐き出す。
それが何度も繰り返されていた。

「…もう…イッちゃいそぅっ…イク、イクぅ…」
彼女がイクのにそれほど時間は掛からなかった。
元々イキ易い体質なのは確かである。
それ+“直に伝わってくるβの体温と形状”が、より一層彼女を感じさせたのかも知れない。

上下が入れ替わる。
自ら脚を拡げ、腰をクネらせ、極限まで孔奥を突かれようとしている彼女。
互いの結合を祝福する拍手が二人の間から鳴り響く。
「ダメっ…イクぅ…イッちゃうっ…」

βの動きはまだ止まない。
そのまま彼女を膝の上に載せ、抱き合うようにベッドに座った。
下から突き上げるその衝撃に、耐えられなくなった彼女。
「…またイッちゃう…」

挿入したまま、βはベッドの上に寝転び、
再び元の体勢となる。
βは腰を浮かせ、何度か亀頭が抜けてしまうほど激しく彼女を抜き刺した。
「イクっ…またイッちゃう…」
そこで、彼女の強烈な収縮がβを襲う。
「ヤバイ…俺もイキそう…」
βは大きく息を吐き、彼の目を一瞬だけ見た後、自分の限界が近いことを彼女に訴える。
「もう…ヤバイよっ…」
βは動きを停めた。さらに彼女の腰を掴み、それをも停めようと努力する。
だが、今度は彼女が動くのを止めない。

あの瞬間と同じ眼差しの彼女に彼は問う。
「…どうしたい?」
対する彼女の答えは、βに対して告げられた。
「イッて!…いっぱい中に出して!」
「…え?…だって…」
そもそも生がダメなのに…そんな…
そう思ったβの戸惑いを取り除いたのは、優しそうに静かにβに頷いた彼だった。
βは、安堵とも快楽とも取れる表情で、再び激しく、それまで以上に動き出す。

「イッちゃう…イッちゃう…」
「…もうダメ…イクよっ!…」
「…イッてぇ!…イっクぅ…」

彼女は身を仰け反らせ、身震いするような、魂が抜けてしまいそうな感覚に襲われた。
彼女はβと共に4度目の快感の波に呑み込まれて逝った…。
ピンク色の子宮の入り口に熱い衝撃が走り、一瞬でそこはβの白色に染められる。
暫くの間…二人の鼓動は連結花茄具で同期していた。

それを彼は感じることが出来ない。
しかし、脳内のあらゆる想像力を駆使し、彼女を透過することで、胎内で起きた現象を共有した。

暫くして二人の呼吸が落ち着いた所で、彼女はゆっくりと腰を浮かしていく。
そうしなければならないのには理由がある。
…ジョジョッ…シャ~…と
大量に潮を撒き散らしてしまうからだ。
彼はそれを知っている上で、いつも勢い良く抜き取り、自分の股間に彼女の温かい液体を感じて楽しんでいる。
また翌日、トイレに行きパンツを捲る度に、立ち登る微かなアンモニア臭が夕べのことを彼に甦らせる。
それさえも楽しみにしていた。
彼女が言うには、潮を噴くと結構疲れるらしい。
「明日は早番だからねっ」
出掛ける前に彼女がそう言っていたのを思い出す。
“疲れるから”、早朝からの仕事のために体力を温存しておきたい…
それはきっと誤りだ。
真実は…
これからもっと“衝かれたいから…”

…コポッ…
βの先端が彼女から離れると、そんな音と共に二人の混ざりあった真白い体液が、拡がった下唇から溢れ、彼女の脚を伝い滴り落ちた。

それを見た彼は、βの上でまだ興奮冷めやらぬ彼女の腰を押さえ付け、おもむろに後ろから突き刺した。
少しでも、いや、全て彼女の中のβを掻き出したい衝動が彼をそうさせた。
だがしかし、彼の目論見は泡に消えた。
焼き付いた二人の残像、
混ざり合った二人の匂い、
耳に残る彼女の喘ぎ声、
痙攣の余韻が未だ残る孔内の感触
それら全てが折り重なり、彼を圧迫する。

…グァポッ…
すぐに彼女の胎内からは3人分の体液が溢れ落ちた。

その後も彼女は幾度も交じり合い、幾度となく果てた。
膣そして子宮に2人分の精子を溜め込んだままで…。

そうして4回目のβとの夜は終わった。

「《最初、…生はダメ…って言ってたのに…何?この2人…後で責任取れ!とか言われないよねぇ…?何か怖いんだけど…》って正直、思った…。」
苦笑いしながらβは言う。
シャワーを浴びた3人は、濡れていない方のベッドの上で寛いでいる。
「心配しないで…そんなんじゃないから」
彼は、笑いながら答える。
「大丈夫なんですか?中出ししちゃったけど…」
の質問からは彼女が答えた。
「うん、大丈夫…」
「じゃあ、ピルとか飲んでるんですか?」
「飲んでないよ?」
「マジで?大丈夫なの?」
「うん…」
「何で!?」
「な~いしょっ槌ねっ?」

彼女の部屋に戻った2人は、ベッドの上でいつものように過ごした。
ただ少し違っていたのは、βの味と匂いを残す彼女を、彼はいつも“異常に”入念に舐め廻し、掃除してあげたことだった…。

つづく
15
投稿者:ねお ◆8VkLOokZYs
2019/01/12 17:39:52    (HZX8aJ2B)
夢街道さん、遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。
先日、続きを書いた際に、コメント戴いてたことに気付きませんでした。
ごめんなさいね。
面白いかどうかは別にして…
まだまだ続けますので、宜しければお付き合い戴ければと思っております。
今後とも宜しくお願いしますm(_ _)m

14
投稿者:ねお ◆8VkLOokZYs
2019/01/12 17:33:38    (HZX8aJ2B)
第8部 【騎乗】

自分のいないバスルームと
自分のいないベッドの上
そこから聞いた彼女の喘ぎ声を
目の前で漏れる吐息が思い出させる。
愛しい人と自分以外の男性がしていた…何か…を想像しながら、
自分と自分以外の男性の愛撫に、今まさに感じている彼女を目の当たりにしながら、
彼の興奮は、増すばかりだった。
しかし、
これから彼女はβ自身を受け入れる…
果たして彼女は本当にそれを望んでいるのだろうか…?
また、自分も本当にそれを望んでいるのだろうか…
そんな迷いが一瞬頭に過り、彼の興奮も徐々に萎んでいく。
それを悟ったかのように彼女は彼を一瞥し、シーツと彼の手を払うようにβに抱き付いた。
そしてβの唇を彼女が奪う。
「キスはダメって言ってたのに…」
その彼の言葉に、βは離れようとするが、彼女はさらにβの後頭部を押さえ付け舌を絡めた。
βは唇を預け、彼女に忠誠を誓う。
彼を見つめる彼女の瞳は、やけに自慢気だった。
2人の舌がほどけたその時、彼女はβを見つめ、まるで彼を除け者にするように
「いいの…。ねっ?」
(私がいいんだから、いいの!ねぇβくん、そうでしょ?)
とβに同意を求める。
その言葉が、さらに彼の嫉妬心を煽り、萎え掛けた彼は最盛した。

そんな彼女は、自ら2人の男を握りしめ、上下に擦り始める。
「どっちが大きい?」
彼が聞くと
「わかんない…どっちも…」
現実は…明らかにβの方が上だ…。
彼女は彼に気を遣っているつもりなのだろうか…。
当然、彼はそんな答えを望んではいない。
「じゃあ、上の口で確かめて…」
男2人は同時に膝立ちになる。
彼女は尻を枕元に向けて、四つん這いになり、まず最初にβを咥えた。
喉奥まで刺さるように前後する頭を彼が押さえ付け、嘔吐く。
彼は、咳き込んだ彼女の髪を掴み、その唇に自分を根元まで捩じ込んだ。
「どっちか判った?」

涙目で答えた彼女は、自らの意思で選んだβを咥え込む。
「こっち…」
βは片方の手で彼女の胸を掴み、もう一方で彼女の髪を掻き上げた。
「美味しいの?」
そう言いながら、彼は突き出した割れ目に指を沈めた。
「あ…んっ…」
咥えたまま頷いた。
髪を撫でたβの手は、背中、腰と徐々に下がっていき、彼の指と共同で彼女の中を掻き混ぜた。
「はっ、ヒャッ…」
「イヤなの?」
2人の関節が彼女の中でぶつかり合い、3人それぞれがゴリゴリとした感覚を得る。
「そんな風にしたら…感じちゃう~っ」
思わず、彼女はβを口から離した。
βは彼に指示され、彼女の後ろから肥大したクリトリスを舐め廻す。
さっきのお礼か、お返しだろうか…
そう思えるほど、丁寧に。
2人の指はまだ彼女の中で、戦っていた。
「もっと…入れてっ!…」
と彼女が言う。
奥まで?本数?それとも両方?
βは本数を増やし、彼はもう少し奥にある弱点を突き、内側から秘丘を押し下げた。
たちまち彼女からは2~3度に分けて、勢いよく潮が吹き出る。
まるで四つん這いで放尿したかのように…。
ベッドの上には直径1mほどの水溜まりができ、枕もグッショリ濡れている。
気だるそうに彼女はその上に寝転んだ。
「冷たっ!…」
再び四つん這いになった彼女は、隣のベッドに跳び移る。
βは彼女に言った。
「また、凄いいっぱい出ましたね」
また…?
と言うことは、お風呂でも出したに違いない…。
彼は、敢えてそこには触れないことにした。
「こういう体質なんで、車にはいつもバスタオル敷いてるんだよね~。それでも量が量だけに、シート濡らしたりするし…。それに勢いよく飛ばし過ぎて、ダッシュボードにはいつも染みがある…」
「そうなんですか!こんなに出るの、初めて見ました!」
βはとても喜んでくれたようだ。
是非もっとご覧戴きたい、ご賞味戴きたい
…彼はそう思う。
潮を吹いた後の彼女は大抵、
「喉乾いた…」
コンビニで買ってきたペットボトルの栓を開け、彼は自分の口に含んだ。
口移しで彼女にそれを与える。
「おいしっ。はぁ、生き返った…」

では気を取り直して…。

彼は自分と彼女の座るベッド、それまで彼がいた場所へとβを誘う。
彼はベッド横の床に膝立ちして彼女の髪を撫でながら優しいキスをした。
「気持ちよかった?今日はいっぱい気持ちよくなってね?」
そう囁いた後、βには
「いっぱい気持ちよくしてあげてね」
と依頼した。それともう一言…
「先に始めても良いよ?」
「え?混ざらないんですか?」
βは、少し焦る。
「ちょっとトイレ…」
彼の本当の理由は、
2人のSEXを見ていたい…。
それだけ。
再び、ベッドの2人はまるで恋人同士のように抱き合ってディープキスをした。
彼は、胸の中で蠢く何かが、物凄く熱くなるのを感じた。

彼女は基本的にMだが、時折Sの顔を魅せる。そして、自分もまたSでありMでもある…と、実感しながら、彼はトイレで適当な時間を過ごした。
一応、レバーを押し下げて水を流す。
ベッドには…
胸を揉まれる彼女。
胸にキスをするβ。
βの両手と唇は、徐々に下へと降りていき、目的地に到着した。
クリを舐められながら、高速で出し入れされる指は、2本、3本と増えていく。
時々、彼女の中からは、石鹸で手を洗う時のような音がする。
「あっ…また漏れちゃうぅ…」
彼女のピンク色の尿道とクリを一緒に舐めながら、指1~3本を少し曲げた状態で出し入れすれば、簡単に彼女のジュースが飲める。
一回の排出量は約1.5口分である。
そのディスペンサの操作方法は事前にβに説明済みだった。
幾ら噴いても、限界なく涌き出てくる身体なので、かなりの量を口にしたに違いない。

今度は彼女がβを攻める番。
馬乗りになった彼女は、βからしてもらったように徐々に腰へと近付く。
大きく膨らんだβを咥えたり出したり、亀頭をれろれろ舐め廻しながら
「気持ちいい?」
「気持ちいいです…」
「どうして欲しい?」
「イカせて欲しいです…」
「まだダ~メ!」
そう言ってβの性器をギュッと掴む。
そして、徐にβの顔に跨がった。
「舐めてっ…」
ピチャッピチャッと舐める音、
ジュルジュルと啜る音、
それと彼女の声が卑猥に重なり合う。
「美味しい?」
βは彼女を啜りながら頭の動きだけで返事した。
彼女は再び質問した。
さっき訊いたばかりなのに、同じようなことを訊く。
「どうしたい?」
「入れたいです…」
今度は、彼女を舌先で転がしながらβは答えた。
「どこに?」
「ここの中に…」
そう言って彼女の入り口に舌を忍ばせる。
「ここ…じゃ、わかんないでしょ?」
「おま○この中…」
それらのやり取りは、普段は彼女が彼にされていること。
程なくして彼女はβの顔から降りた。
そしてβの肉棒を握り、自分の襞の内側に擦り付ける。
「ここ…?」
「はい…」
…本当は、彼女の方こそが、もう欲しくて欲しくて堪らなくなってきている…
そう彼は悟った。
「…入れて…」
「え?良いんですか…?」
βは、困惑した顔で彼を見た。
トイレから出てからその瞬間まで、彼はただ、デジカメを片手に傍らから2人を見守っているだけだったが、彼女は今にもそのまま入れそうな雰囲気だ。
ここで、彼の
…待った…
が掛かる。
待ち合わせ場所で買ってきたゴムを1枚、彼女に手渡した。
口で包装を引き千切り、親指と中指のリングでβの先に当てがう。
それを唇を使って器用に根元まで装着した。
そして…

初めて、彼の前で彼女が他人棒を受け入れたのは騎乗位だった。

自ら腰を振る彼女。
後ろから覗くとそこは絶景だ。
クチャクチャと卑猥な音と共に、太い肉棒に吸い付く彼女の襞が捲れ動く。
βも腰を上下させると
パン、パン、パン…
と2人の身体がぶつかり合う音が響く。
「もっと…突いて!…」
彼女の小さな胸と長い髪が揺れ動く。
βは彼女の尻を掴み、動きに合わせて自分の方へ引き寄せる。
「あん、いぃ…」
彼女は前のめりに倒れ込み、2人は舌を絡めた。
「…もう…イッちゃいそう…」
彼女のその言葉を聞いたβは動くのを止め、
「まだダメですよ?」
と立場が逆転する。
それでも彼女は腰を振り続けた。
彼女の締め付けがさらに強くなってきた時、βは彼女の中から自身を這い出した。
グチョッ…
と、ハンバーグを捏ねるような音。
「後ろから…」
その言葉に従い、彼女は尻を突き出した。
やっと自分の出番が来た…そう彼は思った。
ずっとしてみたかったこと…
誰かを下の口に咥え、上の口に自分を咥えさせた彼女を見下ろすことだ。
とうとう重い腰を上げた彼は、彼女の口元に自分のものを添えた。
彼女は鯉のように吸い付いた。
…パクッ…
後ろから激しく突き上げられる振動で、すっかり根元まで咥え込む。
ンファ…ウグッ…ムワッ…
声にならない喘ぎ声を上げている。
「気持ちいい?すっごく可愛いよ。お利口さんだね」
彼女は微睡みながらも髪を掻き上げ、
…もっと見て…
と、上目遣いで彼に訴えた。

そして、みるみる彼は腫れ太り、数分も保つことができなかった。
だが、彼女の口内に射精するつもりはない。
もしその後に、βが彼女の唇にキスしようとした時、βはきっと躊躇ってしまうだろう。
殆どの男が、そうではないだろうか?
そのせいで場がシラケるのは避けたかった。
彼は何とか衝動を抑え付け、彼女の喉から自身を急いで抜き出した。
その数秒後、最後の摩擦の余韻に耐え切れず、白く薄い液体がその先からほんの少し、滴れ出て来た。
「少しイッちゃった…」
と、ティッシュで拭きながら、恥ずかしそうに彼は言う。
「ん~もう…」
激しく突かれながら、彼の顔を見つめる彼女。
かなり悩まし気な表情だ。
「なんで~?…」
「だって…」

普段の彼は口では逝かない。
元々2人が付き合い出した頃は、顎が痛いと駄々を捏ねてすぐに止めてしまったり、ペロペロと舐めることすら満足に出来なかった彼女。
それが今のように性長したのは、彼と愛し合う毎に知識と経験を積んだことよりも、元々備わった彼女のM性が成す結果だ。
決して彼女のフェラが下手な訳ではない。むしろかなり上手い方。
逝かない理由は在っても、逝けない理由などない。
口でイクのも良いが、自分より彼女に気持ちよくなって欲しい。それか一緒にイク方がずっといい。
それが彼の考え。
だから彼は真剣に
「ごめんね…」
と伝える。
彼女は、βの腰のリズムに合わせ、鼻に掛かった声で訊いた。
「いっ…ぱぃ…こぅ…ふん…
しちゃ…っ…たはぁん…?」
「うん」

いっぱい興奮して欲しい…
気持ちよくなって欲しい…
それは彼女も一緒。
「嬉しっ…私も…イッちゃいそっ…」
βが、その言葉を聞き逃すことはなく、更に腰の動きに激しさを増す。
「…イクぅ……はぁ~んっ…」
βはそれでも動きを止めない。
大きく膨れ上がり肥大したβの亀頭に、膣壁は掻き出され、そして押し込まれる。
彼はその様をすぐ目の前で歓視した。
それから数十秒も経たないうち、彼女に次の波が押し寄せる。
と同時に、βも果てた。
それは彼にとって、否、3人にとって…最高の快感だったことだろう。

次は彼の番だ。
正常位…騎乗位…彼の知るいろんな体位で彼女と愛し合う。
βは、彼の邪魔をするように彼女を弄る。
勿論嫌がらせではなく、彼の指示だ。
それが繋がっている男女を一層興奮させた。
男が出入りしながら
もう一人が指や口、そして性器を使って彼女を弄る。
触れ…撫で…掻き上げ…揉み…吸い…拡げ…転がし…擦り…押し入れ…撹拌し…舐める…。
次々に
…男…

…体位…
を入れ替えながら。
まるで2人の男達にレイプされているかのように…。
そのベッドの上で彼女は、何度も何度も逝き続け、最後、βが見守る中で2人は一緒に果てた。
彼女の開いた膣口から、卑猥な音と共に透明な体液が滴り落ちた…。


「すっごく、気持ちよかった…」
「超~興奮しました」
「俺も…」
それぞれの感想を話しながら、余韻に浸る3人。
シャワーで汗を洗い流し、落ち着いたところで、仲良し3人組は部屋を後にした。

待ち合わせた場所へと向かう。
別れ際、彼女がβに声を掛けた。
「良かったら、また3人で遊ぼっ…」
彼女とβの少しはにかんだ笑顔に、彼は少し嫉妬した…。

彼女の部屋に戻り、ベッドの上で愛し合う…それが2人の決まり事のように…。
13
投稿者:ねお ◆8VkLOokZYs
2019/01/10 07:36:07    (5QornQ23)
本当の始まり

「ちょっと逆上せちゃったかも…」
そう言って、バスタオルを巻いた彼女はベッドに腰掛けた。
「大丈夫?」
「大丈夫…」
彼が本当に訊きたいのは、そんなことではない。
「お風呂で…何してたの?」
「…何にもしてないよ」
そんな筈はあり得ない。
「ホントは?」
「ほんとに…」
「だって、声聞こえてきたよ?」
「話してたから…」
「でも、Hな声だった…」
「気のせいじゃない?」
あくまでもシラを切り通すつもりか?
それなら…と彼は甘えた声で請う。
「教えてよぉ?」
「秘密~…」
「お願い~」
「そんなに聞きたいんだったら、一緒に入って聞いてきたら?」
バスルームからはβがシャワーを浴びる音が聞こえる。
ちょっと怒ってる?
サプライズの度が過ぎたのかな…。
そうだよね…。
彼女の顔を見る限りでは、彼に意地悪して楽しんでいる様子。
「それはちょっと遠慮しとく…」
そう言って、拗ねた彼はTVのリモコンを手にした。

少し間をおいてβが戻ってきた。
ここぞとばかりに彼は、密室での出来事をβに尋ねてみた。しかし、
「何もしてないです…」
「秘密です…」
の二点張り。しかも彼女とアイコンタクトを取っている。
無駄な詮索は諦めた…。
しかし、彼女とβが仲良くなったことは明らかに見てとれる。それは彼にとって、かなり喜ばしいことだった。
「じゃ、俺も入ってこようかな…待っててね」
そう言って、彼はバスルームに消えた。

「やっと行ったね。しつこくすると、嫌われるんだから…ねぇ?」
ニコニコしてβに同意を求める。
「大丈夫なんですか?」
「いーの、いーの。気にしないで」
彼女はベッドの上で四つん這いになりβに臀部を向けた。
βは、丸見えになったバスタオルの奥に興奮する。
彼女は這い這いしながらベッドに潜り込み
「こっちに来たら?」
と、‘隣…空いてますよ’的な感じで、シーツを盛り上げた。
βは戸惑う。
そこで彼女は、
「さっきの続き……する?」
躊躇していたβの迷いは、一瞬で消え去った。
「いいんですか?さっき、待っててねって言ってましたけど…」
「いーの、いーの。気にしないで」
2人は抱き合った。
彼女はβにキスをした。驚いたβは
「彼さんが、キスはダメって…」
最後まで言い終える前に、彼女は再びβの唇を塞いだ。
時間を掛けて互いの唾液を味わいながら抱き合う。
一瞬、絡み合う舌が解けた時、
「いーの。気にしないで」
と彼女は囁いた。
再び舌を絡ませながら、お互いの身体を弄り合う。
バスルームの時と同様に、彼女の喘ぎが室内に響いた。
当然、それは彼の耳にも届く。
また何かやってるし…。
バスタブに浸かりながら、彼は溜め息をつく。
「ま、いっか…」
‘早く自分も参加したい…’
という思いよりも
‘2人の時間をもっと楽しんで欲しい…’
という思いが勝り、色々と想像しながら時間を掛けて、勃起した身体を洗う。
時折耳を澄まし、今ベッドの上で何が起きているのか…
そして、
少し前に、ここ…バスルームで2人は何をしていたのか…
ここを出た後、ベッドの上で3人は何をするのか…。

彼はバスルームを出た。
バスタオルを探すが、既に無いことに気付く。
2人の入浴中に、従業員が持ってきた3人目のアメニティは、テレビ横に置きっぱなしだった。
既に彼女とβが先に使ったバスタオルは、ベッドの上、そして下に落ちているのが見えた。
「……くていいってば…」
βが彼女の機嫌を損ねたか…?そう思える口調だったが、どうやら彼の姿に気が引けて、βの手が止まってしまった…それが気に食わないらしい。
「…止めないで…」
小声だが、彼にもハッキリと聞き取れた。
仕方なく、フェイスタオルを腰に巻き、ベッドに近付く。
「もう始めてたの?そのまま続けて」
と2人に声を掛けた。
βは申し訳なさそうな顔を彼にして見せた。
入浴前に点けたTVをリモコンで消し、
ベッドの傍らに腰を掛けた。
いつの間にか潜り込んだ彼女の顔は見えない。
ただ、膨らんだシーツの位置と動きが、彼女の行為を物語っていた。
彼はそのまま、彼女が顔を出すのを待った。
とても長い時間に感じた。
βの性器を充分に味わった彼女は、やっと顔半分を出した。
彼はそっとシーツを捲り、彼女の唇にキスをした。
「美味しかった?」
上目遣いで、無言で頷く彼女。
「お利口さんだね」
もう一度キスをした。舌を絡ませながら…。
確かな、自分のものとは違う匂いがした。
だが、それに嫌悪感など抱かない。
彼はただ、興奮した。
βに目配せする彼。
その指示に従い、βは彼女の左胸を頬張り、その尖った先を舌先で転がした。
右胸は彼の手に包まれ、全身が身震いする感覚に襲われる。

これからが本当の始まり…。

12
投稿者:夢街道
2019/01/06 07:38:43    (g1/kc.Z6)
ねおさん
明けましておめでとうございます。
今回もとても面白く読ませていただきました。
また続き期待しています。
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