2015/02/15 19:34:45
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俺は黙ってダビングした画像を郁子に見せた。郁子は観念したように正座して頭を下げた。
「何も言い訳しない。そのビデオが全て。ごめんね。本当にごめんね。」
そう言って、俺の前で素肌を晒した。週初めに見る久しぶりの郁子の裸体にはたくさんのアザがあった。拘束されたときに付いたのであろう。このアザが週末になくなるまで、俺に抱かれることは出来なかったのだ。
俺が見つめる郁子の裸身の向こうで、俺と郁子の寝室で繰り広げられた次長と郁子の一番最近の中出しセックスがブラウン管で揺れていた。
郁子は次長の洗ってない50歳チンポを美味しそうに咥えた。そして嬉しそうに舐めた。次長は、郁子の爛れた陰唇を拡げてクンニし始めた。
次長のチンポを膣に収めた郁子は、次長に抱きついて盛んに愛の言葉を口にした。この二人は心から愛し合っているのが分かった。
郁子が俺に抱かれて見せるイキ顔は快楽を貪る淫乱な顔だった。この50男に抱かれて悶える郁子の顔は幸せに満ちたイキ顔だった。
次長の老精が郁子の子宮に蒔かれた。チンポを抜いた次長は、郁子の腰を持ち上げて精液が流れ出ないように指で蓋をしていた。もうたくさんだった。未練はなくなった。
この日、夫婦として最後になる夜を二人で過ごした。
「ごめんね・・・ごめんね・・・」
郁子はずっと泣いていた。俺は涙も出なかった。
翌日、不倫相手が尋ねてきた。郁子と並んで土下座した。
郁子は、今は次長になってる当時の課長の愛人だった。大学4年生の時に酔っ払ってSMホテルに入ったのが始まりだそうだ。
それから二人は性欲を爆発させるうち本気で愛し合うようになった。二人の愛情表現はSとM、最高の快楽を愛する郁子に与えるのが至高の悦びだと次長は言った。
半年前、次長は二人の子供が社会人になったのを機に離婚した。そして、郁子を迎えに来たのだった。29歳の郁子は50歳の次長の元へ行かせて欲しいと涙ぐんだ。
郁子は妊娠しているという。最近俺も子作りを提案して郁子の膣内に精液を注ぎこんでいたが、半年前の映像で既に次長が中出ししていたのビデオで確認していたから次長の子供だろう。
次長は、子供の親権も含め2,000万円を提示してきた。俺は、次長の慰謝料、郁子の慰謝料、父子関係の無効確認に対する同意料各1,000万円で計3,000万円を要求した。俺は3,000万円で郁子との離婚届に記名した。平成4年、まだ、バブルの余韻が残っていた。
「ご迷惑をおかけしました。短い間でしたがお世話になりました。」
郁子は深々と頭を下げて、身一つで次長と部屋を出て行った。幸せだと思い込んでいた3年半の幻の結婚生活が終わった。
ダビングしたビデオテープは持っていても仕方がないので郁子の実家へ郵送した。
郁子の両親が訪ねてきたのは3日後、既に郁子が出て行った部屋で、郁子と次長がしたように土下座した。少しですがと置いて行った封筒には、300万円が入っていた。
冷静に考えてみれば、次長の離婚後に、まるで見つけて下さいと言わんばかりに放置してあったバッグに我が家で再生できない8ミリテープが入っていた。これは、速やかに金で離婚できるように経済力のある次長が仕組んだことではないかと思った。俺は、3,000万円で郁子を売ったのだ。