2012/08/07 12:42:57
(AdLm4LSu)
会話の聴こえない中で大工はオナニーでもするかのように腰を揺らし続け、最後はそのまま果てて行った。
終わると妻は急ぐように下着を履き身支度を整える。
大工は相変わらず余裕の仕草を見せ抜き取ったばかりの物を妻にタオルで拭かせている。
私は気づかれないように庭を出た。
私の頭の中は、どうやって大工を私の方に取り込むかと言う事と、その時の妻の話をどう聴くかに思いが膨れ上がっていた。
私は気分が落ち着いてから、ある電気店に向かった。
店内を物色して歩き盗聴器を見つける。
それを眺めながら色々と妄想をしてみるが、結局、都合よく盗聴器を設置する方法も分からず他に目を移した。
思いあぐねた末に、私は携帯の無線機を買っていた。
色んな思いを巡らせ、私は決心した。
仕事を任せた工務店から貰った資料の中に各事業者の連絡先が有った。
その中から私は緊張の思いで大工の携帯番号を入力…通話ボタンを押す。
相手を呼び出す音が鳴る。
まさか私だとは思わず怪訝そうな声で大工が電話に出る。
声の主が私だと分かると少し緊張した声に変わる。
「今そこに妻も居るのかな?」
私の声に焦るような声で、ちょっと待って下さいと応え歩き回る音がする。
「妻と貴方の事は知ってます…だからと言って貴方を責めようと言う気は無いので心配しないで下さい」
電話の向こうでは狼狽する大工の様子が分かる。
私は一方的に自分の思いを伝えた。
大工は狼狽えながらも次第に私の話に興味を示し始めた。
「少しだけ今から家を出れませんか?」
私の言葉に大工は頷き指定した場所に現れた。
顔なじみに成ったとは云え、寝取られた夫と寝取った大工が顔を合わせるのは変な感覚だった。
しきりに緊張する大工に、私は具体的に思いを告げた。
緊張しながらも私が手渡す片方の無線機を手にする大工。
「ご主人、今さら俺が言うのも可笑しいですが?本気なのでしょうか?」
本気だと私が答えると
「こをな事は初めてなので上手く行くか分かりませんけど、本当に良いのですか?」
と言って来る。
無線機の周波数は既に設定済みで後は電源を入れるだけ。
大工は無線機を持ち家に戻る。
少し間を置いて私は車を家の裏に回し電源を入れた。
周波数を微調整すると、大工の周りの様子が鮮明に聴こえて来る。