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2001/09/10 00:41:08
(0ybvcLdO)
それまで、僕にとっては人妻はただのあこがれでしかなかった
彼女を初めて意識したときも
彼女はあくまですれ違うだけの人でしかなかった
独身の僕の社宅から
毎朝通うバス停までに
彼女が娘を預けに行く保育園があった
その朝 僕は昨日の彼女とのデートでの会話を
思いだし ふと微笑んだ
保育園の前で 微笑んだ僕と
幼い娘を連れた笑顔の彼女の瞳が交差した
あっ 綺麗な人だな
心で呟きながら ふと振り返った僕は
同じように振り返っている
笑顔の彼女とまた 見つめ合った
ゆったりとした曲線を描く長い髪
大きな瞳と整った鼻筋
酷く細いウェストと
ジーパンを押し上げる
つんと上を向いた 厚みのあるヒップ
たった人目で僕は彼女の虜になった
彼女は娘を保育園に預けてから
僕と同じバス停からバスに乗り込むのを
その日初めて知った
それから数日 僕は意識して
彼女と同じバスに乗るようにした
2日目から 毎朝 目を合わせて 会釈を交わすようになった
ある日 ギリギリのところで僕はバスに乗り遅れた
走り去るバスの影から 彼女の姿が現れた
えっ?まさか 僕を待っていた?
あんまり混んでいたから見送ったのだろう でも....
その日も会釈をして 同じバスでJRの駅まで揺られていった
何度か同じような日が繰り返されて
(僕も彼女を待ってバスを見送ったりしていた)
彼女も僕も同じバスに乗りたいのだということが
なんとなく判った頃
ある雨降りの日に とても込み合ったバスで
僕たちはドアの近くで隣り合って立っていた
次の停車場で新しい客が乗ってきたとき
彼女は僕の方に身体を寄せてきた
傘を持った二人の手が触れ合う
彼女の手も僕の手も お互いかわすこともなく
触れ合っている
僕はゆっくり小指を伸ばし
彼女の指にからみつけた
ぐっと 握り返してくる 彼女の指に
僕は喩えようのない快感を感じた
でも でも 彼女は 多分人妻
バスを降りるとき 僕は
絡めた指を名残惜しそうに
彼女の手の甲をなぞるように
ゆっくりと解いていった
それだけで 緊張して
それだけで 僕は行ってしまいそうだった
とても美しい人妻
ひょっとすると僕に好意以上のものを
抱いてるかも知れない
少しの恐怖と 目眩く欲望
それが 僕を人妻との性に目覚めさせた
あるプロローグであった