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2021/10/23 13:49:28 (.0SZP.OI)
私は54歳某メーカーの冷や飯喰いの万年課長。
正直言って老害の自覚は有るが娘が2人、金の掛かる大学に進学まだまだ会社にしがみつかない事には仕方ない。

こんな俺にはまともな仕事は回って来ない。やる気の無い部下達と適当な折り合いをつけて日々を送ってた。

会社に居場所が無ければ家でも女房と娘2人、俺には居場所が無い。帰宅すると家が真っ暗誰も居ない。仕方なく適当に飯を済ませて家人の帰宅を待つが12時近くなっても誰も帰宅せず、何かあったのかと慌ててLINEをすると女どもは揃って温泉旅行に出ていたなんて事も一度や二度でない。

そんな俺の職場に産休を取った女子社員の代わりに派遣会社から1人紗英という若い女性が送り込まれた。

紗英は小柄な明るい娘で仕事もそつなくこなし、たちまち職場に溶け込んでいった。

彼女が来るようになってひと月程経ったころ、女子社員達から紗英の噂話を聞く様になった。
社内の複数の男性と関係している…

明朗快活な紗英に似つかわしくなち噂話だった。
きっと明るく可愛らしい紗英に対する女性社員達のやっかみだろうとその時は気にも留めなかったのだが

それから2ヶ月、紗英周辺で幾つかの出来事、問題が起きていた。社内で若い社員が大きな声で言い争いをした。その理由がどうやら紗英が原因らしい事。

一年程前に社内結婚したばかりの営業の男が離婚し、その原因が紗英であるという噂が立った事。他にも色々と小さなトラブルが耳に入ってきていた。

その頃には社内の若手の男性社員達の間ではお酒を飲むと紗英はやらせるという話で持ちきりになっていた。

そんなある日、俺は専務に呼び出され紗英について聞き取りを受けた。勤務態度や仕事内容については全く問題が無い、それどころか作業によっては紗英に社員がアドバイスを受けることもしばしばである事は事実として報告した。

俺の報告を聞きながら専務は苛立っていた。そんな事はどうでも良いんだと言う。
君も聞いてるだろう?色々と問題起こしてるだろ彼女はと言う。
俺は、はい。噂話は色々耳にしておりますと答える

専務はいらいらしながら、変えたいんだよ。違う人間を派遣会社に寄越させたいんだ。それなりの理由が必要なんだよ。交代させるに足る報告を来週しろと言って来た。

俺は仕方なくその日、定時に上がる彼女に声を掛けてミーティングルームに呼び出した。

ミーティングルームにペコリと頭を下げて紗英が入って来た。俺はアクリル板越しに斜め前の席に座るよう促したのだが彼女は俺の正面に座った。

俺は単刀直入に尋ねた。社内で色々君について噂話が出ている。あまり良い内容のものでは無いので事実関係を確認したいんだと告げると彼女は俺の叱責に近い口調を全く意に解さず

どんな噂ですか?私は知りませんと答えてきた。
俺が社内の風紀を乱すような行動が多いと聞いていると言うと紗英はぷっと吹き出して、風紀を乱すと笑った後、すみません。だって言い方が可笑しいと言う。

俺は笑われた事に少し腹を立て、そうか。あまり直接的な表現をしたくなかったが、それならば直接的に聞こう。君が複数の男性社員とあまり適切とは言えない関係を持っているのでは無いかと聞いている。

そんなやり取りを何度かして結局俺はすっかり彼女のペースにやり込められ、事実確認どころかその噂話の存在自体を否認されて終わった。
最後に火のないところに煙は立たないと言うぐらいだから気をつけなさいよ等と嫌味を言うのが精一杯という体たらくだった。

紗英が退室してから俺は頭を抱えた。
専務には何と報告しよう。
自分の娘ほどの歳の女に良いようにあしらわれて終わり。俺は自分の無能さに嫌気すら感じた。

ミーティングルームから戻ると噂の紗英と出て行き小1時間話していた俺を社員達の好奇の目が出迎えた。

俺はバツが悪く遅くまで残り、退社する社員達を見送った。社内に人がまばらになった頃、俺が退社準備を始めると携帯が鳴った。

知らない番号だ。電話に出ると声の主は紗英だった。まだお仕事されてるんですか?と尋ねてくる。いや今終わったよ。応えると今日はすみませんでした。と言ってくる。

俺も一応は営業職だ。会社で持たされた携帯が鳴れば出ざるを得ないが、まさか紗英からかかってくるとは予想だにせず慌てていた。

少し話せませんか?社内じゃ話せないことが沢山あるんです。目につくところじゃ話せないから〇〇駅の居酒屋〇〇に個室とってあります。
いらっしゃいませんか?

俺は戸惑っていたが、このままでは専務に報告出来るものが無く焦りもあって紗英からの誘いを受けた。分かった今から向かう。

これがこれ以上落ちようが無いと思っていた俺が更に転落するきっかけだった。

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投稿者:(無名)
2021/10/23 22:16:22    (qalXZa/b)
いけー!
万年課長wwww
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投稿者:万年課長
2021/10/23 19:54:13    (g5jImt2e)
次どうします?って君。世の中コロナで何処もこの時間やってないだろ。それにこの店だってそろそろ時短で閉店じゃないのか。

紗英はそうなんだと言って俺を睨む。
睨まれても君、困るよ。世の中がそうなんだから仕方ないじゃないか。俺が言うと紗英は少し黙り込み何かを考えている仕草を見せる。

可愛らしい表情に俺は見惚れていた。
紗英は確かに男性社員が騒ぐだけの事はある可愛らしい顔をしていた。美人という訳では無いが色白で小動物を思わせる顔立ちは男好きするタイプだ。

化粧っ気の無い肌は、若さが溢れしみひとつ無く滑らかな頬など思わず触りたくなるような魅力がある

紗英はそうだ!と出し抜けに声を上げるとスマホを取り出し何やら手早く操作し始めた。暫くスマホ操作に没頭していたが、やおら顔を上げて課長良いところ見つけました!大丈夫。行きましょと笑顔で言う。

おい。待て待てこんな時間から何処に行こうと言うんだ?俺が尋ねると紗英は良いから良いからと立ち上がり店員にお勘定してくださいと声をかける。

紗英は俺が勘定を済ませている間も終始上機嫌で鼻歌が出るほどだった。俺も悪い気はしない。
紗英に押し切られる形で店を出ると店の前で彼女が止めたタクシーに有無を言わずに押し込まれた。

紗英はタクシーの座席に投げ出した俺の手を握り課長、嬉しいな。わたし、課長と前から呑みに行きたかったの。とコロコロ笑い声を上げて言う。

何で私みたいな中年オヤジと呑みたかったんだい?と俺が尋ねるとだって課長、ずっと勤務中詰まらなそうな顔してる。課長ってもっと全然面白い人のはずなのに何であんなつまらなそうに仕事してるんだろうって気になるんだもん。

俺は失礼な事を言う娘にムスッとした。
あっ怒ってる。駄目怒っちゃ。折角笑って可愛かったのに。はい、笑顔。ね。課長笑って。紗英は俺に顔を近づけてスマイルー!と笑いかけてくる。
俺は思わず苦笑してしまった。

俺が思わず笑っていると紗英は急に真顔で課長、今日、専務に何か言われたんでしょう?と尋ねて来た
俺は突然の言葉に動揺しどう答えたものかと黙る。

専務に勤めてひと月ぐらいの時に契約のことで話があるから会社帰りに食事でもしながらどうだって言われて、食事について行ったらネチネチ口説かれて。
店出たらホテルに行こうって言われたんです。
私が酷い、こんなのセクハラですって言って帰って来たから今後は多分何かあるなって思ってたの。

俺は紗英の告白に言葉を失った。噂話は専務が広めてるんです。私のせいで離婚したって話になってる高橋さんなんてフロアが違うからエレベーターで何度か会った事があるくらい。

社内の言い争いだって、最初に彼等から飲み会に誘われて何度も断ったのにあんまりひつこいから、もう片方の人に相談したら…

そこまで一気に話すと紗英は涙を浮かべて前方を見つめていた。

俺は彼女の言葉に嘘を感じなかった。
そうだったのか。専務とそんな事があったのか。
俺はやっと言葉を絞り出した。

紗英は先程までとは打って変わって、年相応の仕草を見せ、唇を噛み締めている。
俺に向き直るとだって会社だと専務が絶対じゃないですか。皆んな専務派。
だけど課長だけは専務に取り入る様子も無くて。

俺は思わず苦笑した。確かに俺は出世コースからはとうに外れ、今の仕事にも最早情熱も無いどころかウンザリしていた。
強権な専務を確かに社内では崇めるような風潮がある。しかし、専務と同期で天と地の差がついた俺には最早、奴に気を使う必要すら無くしていた。

課長だけは違う。わたしの話を聞いてくれると思っていたの。目に涙を溜めて俺を見つめている紗英の手を握り返した。

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投稿者:万年課長
2021/10/23 17:59:06    (g5jImt2e)
指定された居酒屋は駅前の飲食店が入るビルの最上階にあるちょっと高級な寿司居酒屋だった。
俺が店に入るとお待ち合わせですか?と若い店員に尋ねられ俺は紗英が待つ個室に通された。

紗英は俺を見るなり立ち上がり、課長すみません。お呼びたてしてしまってと近づいて来た。
お荷物お預かりします。と言って俺の鞄に手を伸ばす。俺はいや大丈夫だと断った。

紗英は年齢の割にこういう気遣いが出来るところも若い男性社員だけでなく俺の様な中年オヤジ達からの受けが良い要因だ。

だが俺は先程のミーティングルームで見せた紗英の肝の座った態度や落ち着きを見ている。逆にこの如才のなさに油断出来ないと気を引き締めた。

俺は座卓の座椅子に腰を下ろした。俺が座るのを待って紗英が正面に座る。早速だが会社では話せない話っていうのは?と紗英に切り込む。

紗英はニコリと俺に微笑むと、課長。先ずは乾杯くらいしませんか?と言う。
俺はいや、酒は良い。話をしに来たんだ。店に悪いから何かウーロン茶と簡単なモノを2、3品頼んでくれれば良いと言った。

紗英はごめんなさいと笑うと私、課長待ってる間に先にもう呑んでしまって。と手元のビール瓶とグラスに視線を落とした。
正直、少しはお酒入らなきゃ話せる内容じゃなくて…課長、形だけで良いから課長も少し飲んで頂けませんか?とても素面の人に話せない。

紗英はそれだけ言うと小さなグラスをくいっと煽った。俺は仕方なく先程の案内した店員を呼ぶとビール2本と本日のおすすめと書いた黒板を指差してあそこの上から3品持って来てくれと頼んだ。

紗英はまたニコリと微笑むと俺の前に伏せられたグラスを返して俺に差し出す。受け取った俺のグラスにビールを注いで乾杯と自分のグラスを合わせて来た。

紗英は開口一番、課長は私の履歴書見てますよね?私、こう見えても人妻なんですよ。噂になるような事はしたくても出来ない立場なんです。と言って来た。

確かに派遣会社から回って来た紗英の資料には彼女の履歴書が貼り付いていた。産休の間の代打要員にさして興味も無い俺はそれを斜めに読んでいたので彼女が既婚者である事を目では確認したものの頭に入ってはいなかった。

俺は早速出鼻を挫かれた形になった。そうだったね君は既婚者だ。確かにそんな噂になるような事は出来ないよね。

俺は自分の間抜けさを呪った。開始早々彼女に無罪判決を下したような馬鹿な台詞だ。

良かった。課長なら分かってくれるって思っていたんです。と言ってにっこりと微笑む。
やられた。完全に一本取られた。俺は仕方なく愛想笑いをしてビールを煽った。

紗英は空になったグラスにすかさずビールを注ぎ足してくる。俺の背後から失礼しますと声がすると料理を手にした店員が入ってくる。
料理を目にした紗英はわーっと感嘆の声を上げ美味しそう!と俺に笑いかける。

紗英は俺に醤油を取ったり、料理を取り分けたりとかいがいしく手が動く。その間にも私、実は派遣会社登録して初めての職場だったから馴染めるか心配だったとか、皆さんに良くしてもらってるから働きやすいだのと畳み込まれた。

俺は気づくと彼女のペースに完全に飲まれていた。ビールを空けて紗英のお気に入りだという日本酒を彼女と呑み、追加で何品かつまみも頼んだ。

課長、ねぇ課長さん。かなり酒の入った紗英は色白のせいか頬を真っ赤に染めてトロンとした目つきで俺に視線を送ってくる。

先程から暑い暑いとシャツのボタンを開けた白い胸元がうっすらとピンク色に上気している。
ねぇ課長、楽しいですね。色っぽく見える。

こんな娘みたいな年頃の女に俺は何を考えてるんだと被りを振って日本酒を煽ってテーブルに戻したグラスを握った手に紗英が手を重ねた。

課長、楽しいですねって言ったの。紗英は俺を見つめてフニャーっと笑う。俺はその手を握ってハイハイ。楽しい楽しい。とおどけて見せた。

課長。わたし課長の事、好きー。紗英は微笑みながら俺を見つめて言う。
俺はおーそりゃ有難いなと返した。

やだなぁ。本気なんです。迷惑ですか?
彼女はグラスに少し残った酒を煽ると俺に向き直り課長。次どうします?
と少し酔いで潤んだ色っぽい視線を投げてきた。
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投稿者:(無名)
2021/10/23 14:17:06    (qalXZa/b)
これは続きが気になるw
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