高校の同窓会が20年ぶりに開かれた。始めのうちは誰だか分からない人がいた｡特に女性は。
その中で忘れられない女性はすぐ分かった。酒を注ぎにその女性のところに行った。前回欠席だったので30年ぶりに話すことが出来た。
10数年間に離婚し、今は子ども達も独立したので一人で住んでいるそうだ。住所を聞いて我が家にちかいので驚いた。
仕事が残っているので、お開き前に帰ろうとすると、彼女も帰るという。
幹事から、どうして一緒に帰るの？と半分冷やかされたが、俺が彼女を好きだったことを知っているからだ。
帰りの電車は空いていて､二人でシルバーシートに座り､むかしの話に花が咲いた。ときどき彼女の返事が途切れる。酒が回ってきたようだ。
最寄り駅に着いたが、彼女の足元が危ないので一緒に下りてタクシーで家まで送ることにした。車に乗り5分もたたないうちに気分が悪いという。
タクシーを降りて家まで歩くという。下りた途端にうずくまってしまった。近くに友人が経営しているホテルがある。ようやく彼女をホテルまで抱きかかえるようにして連れていった。
事情を話して、しばらく部屋で休ませてもらうことにした。
彼女は何度も迷惑をかけてと･･･詫びていたが。
和服の紐を緩めると気分が良くなるのではと思い､彼女に言うと、帯を解き始めた。和服の裾がわれ白足袋を履いた彼女の足が見えた。
肌襦袢になった彼女、こんな格好を人様に見られるなんて、と恥ずかしそうに言う。
同級生が、恥ずかしいもないだろうと笑った。しかし、私の身体に異変が起きた。熱いマグマが身体中にみなぎりそれを押さえるのに必死だった。
「･･･それは、奥さまを裏切ることにな･･いけませんは・・・」

「ちょっと事故があって、少し遅くなる。先に休んでいておくれ」とメールをしたが､､､気づかれないだろうな。

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