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2010/09/09 04:11:27
(8g5kxuUX)
ある新興住宅地の入口のバス停から、30前後くらいの女性が乗車した。
スラッと背が高く、ロングヘアを後ろで一つに束ねて、なかなかの美人だ。
終点のターミナルまで乗車した。
各方面からバスが到着し、またバスは各方面へと発車していく。
私は次の運行まで待機、行き交う人を眺めていたが、その女性はただターミナルにいた。
通勤時間も終わり人もまばらになってもまだいた。
待合い用のベンチに座って、時々到着したバスから降りてくる人を見ていた。
もう40分もたったかのあたり、とうとうターミナルには女性一人しかいなくなった、待機してるバスは私だけだ。
私は少し気になり、声をかけた。
『お客さん、どこに行くの?』
『あ、ここで待ち合わせなんです』
『でもしばらくバスこないですよ』
『みたいですね』
田舎町、バスの本数は少ない、私は発車まで女性と少し話ししていた。
『やっぱりきそうもないなぁ』
『友達かだれかと待ち合わせなの?』
聞けば男性との待ち合わせだった。
出会い系でメル友になった人と、ここで待ち合わせと。
『やっぱりオバサンだからイヤになったのかな?私、11も年上になるし』
待ち合わせの男性は26才だという。
ということは女性は37才、30前後かと思っていた、でもそのくらいに見える美人だ。
『私なら仕事サボってまでお客さんに会いにきますけどね』
クスクス笑っていた。
女性の携帯バイブがなった。
男性からのメールのようだ。
『…やっぱりいけない、ごめんだって。フラれた、見事に』
笑っていた。
発車時刻が近づいていた。
また私のバス乗って帰ると言う。
『一年前に家建てて引っ越してきたけど、友達もいないしつまんないんです』
『私ならお客さんと友達になりたいな、美人だし』
『美人?あははは。嬉しい、有難う』
発車時刻、女性は私のバスに乗った。
乗客は一人、車中でも会話した。
乗車したバス停につくと女性がメモをくれた。
アドレスと番号が書いてあった。
そしてニッコリ笑って
『楽しかった、有難う。良かったらまた、あ、お客さんいるね』
と降りていった。
私は乗客を乗せ走り始めると、女性は手をふって笑っていた。
営業所に戻ってメールしてみた。
すぐ返事がきた。
メル友→友人→そしてセックス。
田舎の退屈な生活に飽きているが家庭を壊したくない女性。
私と会ったりメールしてるときが一番楽しいという。