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2010/09/20 16:18:01
(zRU6sx1O)
私が、彼女について興味を覚えたのは、去年の春。
私は、公営住宅の管理人で住宅の入り口に少し飛び出た管理事務所兼、自宅で管理業務及び、自宅内を出入りする人々を観察している。
去年の春。
どこにでも居そうな中肉中背の30代半ばの男性に伴われ美人が事務所のチャイムを押した。
先日、地方事務所から連絡があった新しい入居者である。
事務所のドアを開き、二人を招き入れた私は、手短に住宅内の簡単なルールなど説明し手続きを済ませると二人は、丁寧な挨拶を残して事務所を後にした。
それから一週間もすると、新しい入居者の夫婦も馴れ、朝などに行き合うと多少の会話などもあり、私の二人に対するイメージも爽やかに感じてとれていた。
この夫婦は、姓を『藤木』、妻は美紗(26歳)、夫は聡(31歳)。子供はいない。
夫、聡さんの実年齢は、少し意外であった。
聡さんは、大手の営業マンらしく、東京からの転勤で入居に至ったらしい。
度々、出張で聡さんは家を空ける日も多々、あると言う。
美紗さんは、割りと小柄で、私の身長が180cmあるのだが、美紗さんの頭の天辺が私の肩ほどである。
髪は、肩までのセミロングストレートで全くの黒髪ではないものの落ち着いた栗色で、しっかり整っている。
白いワンピースに薄いピンクのカーディガンが春の季節に相まっている。
美紗さんは、肌が白く見える限りではスレンダーで肩も小さく、まるで学生を思わせるほどである。
胸は、小さいであろう。
控え目で口数も少ないが、どちらかと言えば、可愛らしい顔で笑顔を絶やさない女性である。
目がややタレ気味だが、大きい。
鼻は小振りだが、筋が通っている。
口も小さめだが、脣はやや厚く、情のふかさが伺い知れた。
夏も近く、少し動くと額に汗が滲む様な日の正午。
私は、近所のスーパーで昼食の弁当を買い事務所へ戻ろうと店を後に歩きだした所であった。
後ろから女性の声で
『管理人さん!?』
私が振り返ると買い物袋を下げた美紗さんだった。
スーパーから住宅までの15分を美紗さんとの会話を楽しんだ。
その日の夜。
自治会の集まりで公民館での会合を済まし、気の合う役員の男性を二人誘い、夜の街へ繰り出した。
行き付けのスナックが休みだったので、誘った二人の進めもあり、新しく出来た、少し若者向けのバーに入った。
夜も更けて来て、私は自分の呑み代を二人に渡し、先に帰路へついた。
住宅に着いた頃は、多分、23時は回っていたと思う。
住宅の側道に一台、白いセダンの車がエンジンをつけたまま止まっていた。
余り広い道ではなかったので、仕事上、どんな人が乗っているのか、通りすぎ様に覗くと若い男女が車中で抱き合い、唇を重ねていたので慌てて目を反らし、そそくさと事務所に入った。事務所の電話に留守電があって
『住宅掲示板の蛍光灯がきれたので交換をお願いします』とあったので、蛍光灯を用意して事務所を出た。さっきの白いセダンは、まだ止まったままで、私が事務所の鍵を締めると
゙バタンっ゙
゙ブゥーーーン…゙
白いセダンがいた場所をみると車は、はや遠ざかり、スカートの女性が住宅に向かって歩いてきた。
私も余り気にせず、蛍光灯の交換を済まし戻ろうとすると住宅に向かって歩いてくるのが 美紗さん だ、とわかった。
でわ、さっきの白いセダンの男は!?
あの車中で唇を重ねていた男は誰だろう?
一瞬、頭を過った。
私が事務所に戻るのと美紗さんが住宅に入るのとスレ違う形となって、私は何時もの様に美紗さんに
『こんばんは~』と声を掛けたが、彼女は俯き走りだして住宅の階段に消えていった。
心無しか、彼女、美紗さんは、泣いてように感じた。
明くる日。
朝の見回りに事務所を出ると事務所の入り口階段下で聡さんが大きなバッグを持っていた。
その前に美紗さんがいて
『又、出張なの?さっき帰ったばかりでしょ……』
そんな声が聞こえたが、昨日の今日である。
私は、軽く二人に会釈し二人の反対側に向かった。
その日の夜。
又、あの白いセダンが住宅前に車を止めた。
私は、事務所で一人
『あの…美紗さんが…』
呟いていた。
5分としない内に美紗さんが現れ、白いセダンに乗り込むと急ぐように発進して夜の闇に消えた。
良く朝。
住宅を見回ると藤木宅の新聞受けに新聞が入ったままだった。
翌日、藤木宅の新聞受けには2日分の新聞が入ったままになっていた。
私は頭の中で
『美紗さんは、白いセダンの男と外泊したのか…大人しい顔して…淫乱だな。』
4日目の朝、見回りに出ると藤木宅の新聞受けに新聞はなかった。
その日の日中。
住宅の草むしりをしていると
『管理人さん!』
美紗さんである。
私は、手を止め振り向きながら
『藤木さん。こんにちは。どうかしましたか?』
すると美紗さんは、少し照れながら
『造りすぎたので、良かったら…』
と、バスケットを渡してきた。
私もそれを受け取り
『あっ、わざわざすいません。良かったら冷たいお茶でも』と事務所を指差すと美紗さんも 相変わらずの笑顔で
『じゃ、いただきます』
私は美紗さんをいざない事務所に通し、美紗さんにお茶を出しながら
『実は、美紗さん。』
美紗さんは、ん!?と、首を傾げ、私の二の句を待って
『はい なんでしょうか?』
私は、美紗さんの正面に向かい座ってから美紗さんの目を見つめ、テーブルに無造作に投げ出されている美紗さんの手を掴んで言った。
『美紗さんって、浮気。………してますね。』
美紗さんは、私の前ではっきりと固まった。
私に浮気をバレているのは、先刻承知の事だろうが。
改めて、面と向かって言われると流石に動揺せざるを得ないのだろう。
美紗さんは、大きく息を吸い、吐いてから
『やっぱり。判ってらっしゃったのですね…』
美紗の首から肩を一気に脱力感が襲い、美紗は項垂れた。
私は、握った美紗の手に力を込め、続けた。
『ご覧の通り、私は一人者。私は貴女、美紗さんを初めて見た時に゙かわいい女性だ゙と思った。それが聡さんの留守中、毎晩のように外の男と会い、何日も家を空け…』
先を言おうとする私を制して美紗は、
『誰でも…良かったの…。あの人は、たまたまナンパされた だけ。』
私は美紗の手を握ったまま、力任せに引き寄せた。
美紗は小さく
『きゃっ!』と呟いただけで私の眼前に上半身を引き起こした形になった。
私は掴んでいた両手の内、右手だけ離し眼前の美紗の後頭部へ回し更に引き寄せ美紗の唇に唇を重ねた。
美紗は、静かに瞼を閉じ、やや厚みのある柔らかい唇をゆっくり開いた。
口紅の甘い香りが美紗の時折もらす吐息に交じり、私の鼻孔をゆっくり潤す。
私は、美紗の後頭部に回した手をゆっくり美紗の肩に滑らせる。
細い肩だ。
美紗の唇を舌で押し開き、美紗の小さな口腔に舌を侵入させると滑らかで柔らかい美紗の舌がゆっくり絡みつく。
二人は、舌を絡ませながら自然とゆっくり立ち上がるとお互いに手を伸ばしあいお互いの背中を探りあう。
二人は、段々激しく頭を左右に振り乱し唾液の絡む音を立てながら唇を貪りあう。
私が美紗の両肩を掴み、美紗の唇を無理矢理引き離すと、そこには今までの美紗はいなかった。
私の眼前にいるのは
目を虚ろに溶かし、髪を乱し厚みのある唇から涎をしたたらした、『おんな』であった。
私を見つめる美紗の吐息は、今まで絡ませていた舌より熱く淫猥な期待に熱していた。
そのまま、美紗を床に押し倒し、私は美紗の唇を再び求めた。
私は、美紗の細い身体を両手で抱き、若くきめ細かい滑らかな肌を唇、頬、首へと舌を這わせ味わった。
その都度、美紗が発する吐息が私の耳を甘く刺激する。
美紗は、細い身体をバネのようにしならせ、私の両手の中で身動ぎしワンピースははだけ、柔らかい美紗の腿が私の足に巻き付いて離れない。
美紗に巻き付けていた両手の力を緩め、ワンピースの後ろへと運ぶ。
一気にワンピースのファスナーをおろし、玉葱や茹で卵の皮を向くように スルスル と美紗のワンピースを足の方へとズリ下げてゆく。
ブラジャーに隠されてはいるものの小さいが張りのある白い乳房。
ブラジャーの肩紐を腹部にずらし現れた少女のような乳房を力任せに包みこむようにしごく。
甘味な痛みにも似た感覚に美紗は、細く白い肢体をくねらせ愛くるしい顔を快楽に歪め、眉間に深い皺を刻む。
私の手は、美紗の少女のような乳房に飽きるときめ細かい美紗の腹部の肌をすべりショーツへ辿り着く。
美紗は、あまり声をあげない。
苦悶にも似た吐息で甘い快楽を貪っている。
細いが、決して骨ばった身体ではなく。
快楽に歪んだ愛くるしい顔。
どれをとっても艶かしく。
それでいて美しく。
愛くるしい。
ショーツの上から、ゆっくりと恥丘を擦り、更にゆっくりと下へと手を這わす。途端、ショーツは濡れ、柔らかい肉部に到達する。
柔らかい肉部の上部に、やや固めの突起がショーツの上からも確認できるほど隆起していた。
その下は、仰向けの美紗だが、美紗の期待の愛液は床にまで達している。
西日の焼けた日差しが私の背中を焦がし初めていた。私の男も体感的な刺激を求めズボンに下で隆々と涎を垂らしていた。
私の手が、美紗のショーツの下にあるだろう突起をショーツの上から発見する。
美紗は、びくっと軽い痙攣をし
『ひゃっ』
うめいた。
私の手は、いたずらっ子のように美紗の突起を弄くり遊ぶ。
摘まんだり、押したり、こねくり回す。
その度に、美紗の身体は鋭く波うたせ びくっびくっ と、痙攣を呼び
『うぐっ!うっ……うっ…ハァハァ』と悶える。
私は、右手で美紗に快感を与えながら、左手で不器用にズボンをおろし、下着を下ろす。
私の準備を終えて、両手で美紗のショーツを引き抜いた。
美紗の細く白い足を開き、私の男を美紗の女の入り口に押し当てる。
『ハァハァ…』と、息の整わない美紗を見下ろしながら、美紗の女の部分にゆっくり、私の男を沈めてゆく。
私の男が、美紗の最深部に到達すると私は、男を一度、引き抜く。
次は、いきなり乱暴に美紗の最深部を男で貫いた。
『うぐっ、あっ!あ、あ、あっ…』
それまで閉じていた美紗の瞼が見開き、肩をすくめ、腹部を跳ねあげ、身体を仰け反らせた。
眉間の皺は、解かれない。
私は、そのままの勢いで美紗の女の部分に男を出し入れし続けた。
美紗の身体は、尚も躍動し、私も直ぐに男の部分から ドクッドクッと欲望を美紗の中に放出した。
私の眼前で、あらん限りで快楽を貪っていた美紗は、僅かに瞼を開き、整わない息で、全身に快楽の津波浴びて、私の男を引き抜いた後でも暫く続いた。
美紗の快楽への余韻の中、私は名残惜しく美紗の口や乳房、腿などを舌や手で丹念に味わった。
ふっ、と。
気が付くと、辺りは暗く
美紗も平常を取り戻すと、何事もなかった様に事務所を後にした。
私は、美紗に対して
『独占欲』が沸いた。
美紗が帰った後。
私は、天井をながめ
『美紗…いい身体(おんな)だ…』と呟き
淫猥な日々を夢見はじめていた。