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2010/01/23 23:02:09
(cQX1Stpp)
4年ほど前、出来婚で、社宅生活を余儀なくされた。
築40年ほどの古い社宅で、各階が8部屋の5階建てで、半分の約20世
帯が入居していた。引越しの荷物がほぼ届いたある日、引越し祝いと言うか
大切な記念日だとお互い心に誓い、焼肉を食べに行った。
家具の置き場所等や給料の使い道など、話していたからだろうか?突然、
『新しく引越しされた方ですよねぇ』と私達より若い背の低い夫婦が声を掛
けてきた。
それは、とてもとてもいい方で、妻が妊娠していれば大変だろうと気遣っ
てくれて、妻の意向通りに、冷蔵庫や食器棚、テレビの配線、部屋の蛍光灯
もセットして引越しを手伝ってくれた。
社宅のルールを教えてくれたり、駐車場の許可が下りず車がなくて会も尾
に困っていると、うちの車でいかが?と、一緒に買い物に誘ってくれたりも
した。
そのころちょうど、トリノオリンピックで、週に一度は、一緒に鍋をした
り、呑んだり家族同士の付き合いが活発になった。
私は中堅の家具屋に勤めている。事務職で、配送順番や家具の寸法に合わ
あせてのトラック積み込みを担当している。若夫婦のご主人は配達を担当し
ている、社宅全体は何故か配達の人がほとんどである。
年齢層は40代が多くて、子供が小学生で社宅から出られない世帯のよう
だ。若い我々夫婦が来てくれて、本当によかったと言ってくれる。
若夫婦も割と来たばかりで、新米扱いやや生活感の違いから、いざこざが
多く配達の人たちとは馬が合わないらしい。配達と言っても、同じ営業所で
はないらしいのだが・・・。
続く