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2009/06/15 09:28:43
(F187CwDY)
金欠の休日のすごし方は読書なんですが,小説を片手に車で移動しながら誰にも邪魔されない静かな所はないかな~とショッピングセンタ-の屋上の駐車場に落ち着きました。ここなら読書もできるし昼寝もOKですから。自販機で買った缶コ-ヒ-を飲みながら読書をしているとそのうち睡魔が。その日は曇りなので気温も心地よく,暫く寝るかななんて思ってたら窓越しにGパン,Tシャツ姿の40才前後の女の人が。
一瞬ヤベェ警備員の苦情か?と思ったので一応は安心。
「あの,ごめんなさい。エンジンが掛からないんです」
出来過ぎだろ~と思いましたが,本当でした。バッテリ-も怪しく,そのテのサ-ビスを受ける備えはあるかと聞けば答えはNO。
コ-ドを繋いでほどなく復活。
お昼を御馳走しますとの申し出を断ると,失礼しました,おいくらお支払いすればとの言葉に呆れ,そっちのほうが失礼だろと思い苦笑。結局安価なハンバ-ガ-をゴチになりながら車は分からなくて助かりましたとか,暇な独身者なんで別にとか,薬指に指輪あるので人妻さんだよな等と思いつつ,あ~でもないこ~でもないと1時間近くお話した後に別れることに。
それじゃ,と車に戻るとすぐにこちらに駆け寄ってきてエンジンが…そういえばそうなるだろうなとまた苦笑。
「あの,この後は予定ありますか?もしよかったら夕方まで時間ないですか?」
ナンパじゃあるまいしな何だろうと思いつつお顔を見ると落ち着きがない様子。Gパン,Tシャツに眼鏡,髪の毛を後ろに束ねた普通の主婦といった感じの人です。
帰宅するだけだと告げると,耳まで真っ赤な顔をしてジ~っと俯けてるのでとりあえず助手席に乗せます。
「私,変な人間じゃないんです,変だと思ってますよね?」
まぁいきなりなんで,相手を間違えてませんか?と牽制してみたところ,旦那もしてるし私に興味ないからと。この期に及んでビビリながらとりあえず車を出し,一応は尾行する車をがいないかを確認してホテルに入りました。