私は31歳の主婦。
一見、平凡な主婦として日々を送っているけれど、心の内側は、
日々すり減らしていました。
旦那は10歳年上。仕事は旅行代理店で添乗員をしているけれど、
少しのことでもすぐに怒鳴り、厳しく私にあたります。
勿論、夫婦間の会話で私の言葉には耳を貸すことはありません。
そして常に高圧的で、冷たい。これって「モラハラ」ってものですよね。
結婚前の旦那は、そんな人じゃなかった。穏やかで、
気配りのできる人だと信じていました。もし、子どもがいたら・・・
そんな風に考えるたび、胸の奥で鈍い痛みが広がるだけでした。
そんな私の前に、ある日「彼」が現れました。
派遣先の職場で、唯一同い年だった彼。
落ち着いた空気を纏いながらも、時折見せる優しい笑顔に、
私は初対面から一瞬で惹き込まれてしまいました。
それが一目惚れだと気づいたのは、もう少し先になってからのこと・・・
そして彼もまた、既婚者でした。同じ立場・・・けれど、彼は旦那とは違い、
「誰かを傷つける人」ではありませんでした。
旦那の言葉や態度に傷ついた日、何も言わずに支えてくれたのが彼でした。
重たい心を抱えたまま職場に出勤した日、「大丈夫?」とだけ書かれた付箋を、
そっと私の机に残してくれたのも彼でした。何度も彼に救われました。
気づけば私は、彼の優しさだけが私の唯一の救いだったのかも知れません。
会うたびに惹かれ、声を聞くだけで心がほどけ、視線が合うだけで胸の奥が
熱くなる。理性では、わかっていました。これは許される関係じゃないと。
でもそれ以上に、彼のそばにいたい・・・
その気持ちを止めることはできませんでした。
彼をもっと知りたい。もっと触れたい。そして私だけを見て欲しい――
この思いが抑えきれなくなったある日、自分の想いを正直に彼に告げました。
そして彼は、私の想いを受け止めてくれたのでした。
優しく、でも決して曖昧にはしませんでした。
「僕も君のことをずっと想っていたよ」と。
そのような感じで私たちの秘密の「大人の恋愛」が始まりました。
そしてどちらからともなくお互い求め合うような男女の関係になりました。
彼とのセックスは、私のこれまでのセックス観を否定するもので、
とても甘美で体を重ねるたびに、彼への気持ちが一層深まっていくのを
実感しています。
私たちのセックスは、私のほうから彼を求めてしまうことがほとんどで、
週に2~3回求めてしまう時もあります。
私たちは、大人としての理性と、愛し合う者としての本能のあいだで
揺れながら、それでも互いに惹かれ合い、今、心と身体を日々重ねています。
でも最近、なかなか彼に会えない日が続いていました。
彼の仕事が立て込んでいたこともあるし、旦那が自宅にいる時間が
増えたせいもあります。
お互い既婚者という立場をわきまえているからこそ、
恋しさが積もっていく日々が続きました。
先日、旦那が添乗で数日のあいだ、家を空けることになりました。
その日、私はちょうど仕事が休みでした。ようやく訪れた小さな自由に、
私は迷わず彼に連絡をしました。「今日、会えない?」
たったその一文に込めた私の想いを、彼はきっとすぐに感じ取って
くれたのだと思います。
彼は「いいよ。それじゃいつもカフェで」と返信があり、さらに次の一文は、
「今日は下着を着けないできて欲しいな・・・」と目を疑うような追伸でした。
私はそのメッセージを目にした瞬間、胸の奥がきゅっと熱くなりました。
以前、冗談混じりに「そんなこと、いつかやってみたいね」と話したことが
ありました。
まさか本気にしていたなんて・・・でも、嫌ではありませんでした。
簡単には会えないのはわかっています。けれど、その距離がもどかしくて、
私は鏡の前に立ち、自分の体を包む服を一枚ずつ選びながら、
心の準備を整えました。彼の目にどう映るだろう。
その視線を思い浮かべるだけで、身体の奥がじんわりと熱を持ち、
彼に触れられることを想像するたびに、深く、強く、彼を欲している自分に
気づきました。
私は、理性を超えて彼に会いたかった。そしてただ、愛し合いたかったのです。
服装は、お気に入りの透け感のある、胸元がわずかに開いたブラウスと
ミニスカートのセットアップにしました。
勿論、彼のリクエスト通り、ブラもパンツも履いていません。
実際、ブラウスの上から胸の形や乳首が、はっきりとわかるし、
スカートの中のアソコはスースーするので、家を出る前からドキドキする
気持ちで高ぶっていました。とは言え、
コートを着れば、電車の中でもわからないだろうと思っていました。
彼との約束の場所へ向かう電車の中、私はしばらく立ち続けていました。
混み合う車内で手すりに掴まりながら、心のどこかでは彼の顔を
思い浮かべると、久しぶりに会える、ただそれだけのことなのに、
胸の奥がじんわり熱くなってきます。
やがて目の前の座席が空き、私はそっと腰を下ろしました。
少しだけ息が楽になるのと同時に、膝丈のスカートが自然と
ずり上がってしまう。
気づかれないように、そっとバッグを膝の上に乗せました。
コートの丈が短いのは、今日の服を選んだ私の小さな意図。
正面には男性や男子高校生が座っています。
このバックがなかったら、内太ももの間からアソコが見えてしまう・・・。
そんなことを考えていたら、心臓がバクバクしてくるとともに、
どんどん興奮してきて、車窓の外を眺めながら、
私はそっと頬に手を当てました。
どこか火照っている気がしたのは、車内の空調のせいではありません。
次第にアソコが熱くなり、徐々に湿ってくるのがわかりました。
約束の時間より少し早めに着いた私は、
待ち合わせ場所のカフェの隅でそっと彼を待っていました。
待っている間、上にはスプリングコートを羽織っていますが、
彼の言葉を思い出すたび、コートの内側に秘めた“装い”が、
私の鼓動を早めていました。
会えない日々がいつもより長かった分、彼を想う気持ちが熟れて、甘く、
そして熱を帯びています。
すると「待たせた?」その声に振り向くと、そこには彼がいました。
彼は「おつかれさま。休みの日なのに、良かったの?」と。
私は頷くと、コートの下のブラウスとミニスカートをチラッと見せ、
私は「ねえ凄いでしょ!本当に会いたかったから、ちょっと頑張っちゃった!
でもめっちゃ恥ずかしいし、ここに来るまで、ずっとドキドキした」
と微笑みました。
すると彼は「……その服、完全に反則でしょ!でも凄く可愛いよ・・・」
と言ってくれて、
「それじゃあ、次にあそこも確認させてもらおうかな?」と悪戯っぽく言います。
私は「無理無理!こんな場所ではイヤ!誰かに見られたらどうするの?」と。
でも会った瞬間、彼の中のスイッチが確かに入ったのを感じ、
今夜が特別な夜になることを確信してしまいました。
私たちはホテル街のある方面に向かうため、再び電車に乗り込みました。
夕暮れ時のホームには人が溢れ、車内はすでに混み合っていたけれど、
駅に停車するたび、さらに人が押し寄せてきます。
気づけば私たちは、乗ってきたドアとは反対側の端へと、
自然と体を寄せ合うように移動していました。
彼は迷いなく、私の身体をその腕の中に収めるように立ち、正面から
抱き込むようにして、私を人波から守ってくれました。
彼の体温が私を包み、心まで溶かしていく。その瞬間、彼だけの体の
匂いに包まれた私は抗えないほどに、彼を強く意識してしまっていました。
彼は「こっちのドアは、しばらく開かないから……このままでいられるよ」
耳元で低く囁かれたその声に、心臓がひとつ脈打ちます。
勿論、わかっています。彼はただ私を守ってくれているだけ――
けれど、ぴったりと密着した身体の感触が、
私の理性を静かに揺さぶっていました。
そして彼の吐息が首筋に触れるたび、身体がわずかに震えました。
次の瞬間、彼の手が、さりげなく私の腰を滑り、お尻のラインを
コート越しにしっかりと支えてくれました。不意打ちだったその仕草に、
自分が下着を着けていないことで、
全身がぴりっと熱を帯びたような感覚が走りました。
周囲は人で溢れ返り、身動き一つできない混雑の中。
私は彼の耳元で「今ならコートの隙間から手を入れてみて確認してもいいよ」
と囁くと、彼は左手で私をギュッと抱き寄せながら、右手をスルリとコートの
隙間に手を忍ばせ、本当に痴漢をされているように、生足の太ももを
撫でてくれました。そしてミニスカートをまくりあげると、彼は一瞬、
湿り気を帯びたアソコと内太ももに驚いたようでしたが、彼の手だけが、
まるで私の輪郭を知っているかのように、確かな場所を探り当てていました。
彼も耳元で「ほんとに、着けないで来てくれたんだね!」と囁き、
私もお返しにとばかりに、彼の股間を触ると硬く大きくなっているのがわかり、
嬉しかったです。
この瞬間、私たちが、どれだけ深く繋がっているのかを再認識しました。
沈黙の中、言葉よりも雄弁に、彼の手と腕が私に語りかけてきます。
私は「こんなことされたの初めてで、ドキドキする」と囁くと
彼も「僕だってどきどきしてるよ。胸触ってみてよ。」と言って、
私は彼の胸に手を当て、「…うん、確かにどきどきしてる(笑)」と・・・
彼は、最初、右手で太ももの付け根をフェザータッチしたり、優しく指先と
手のひらでアソコを撫でまわしてくれました。
彼はそのまま、指で陰毛を撫でると、次にアソコをなぞるように
優しく愛撫してくれたり、硬くなったクリトリスを優しく擦ってくれたり
してくれました。
そして次第に人差し指と中指で内太ももを広げると、
グジュグジュになった私の中に、そのまま軽く中指をあそこの中に
突き立てながら、同時に親指はクリトリスを擦ってくれた瞬間、
一気に体の力が抜け落ちてしまいました。
お尻の方まで手を伸ばされて触れた時には、下着を着けていないせいか、
彼の硬い冷たい手の感触もあってなのか、感度が高くなっているように
感じました。そしてトロトロに熱くなったアソコからとめどなく体液が
出てくるのがわかります。
彼はそれを潤滑油としてクリトリスに塗りつけて、
しつこいくらいにいじり続けます。
でもその感触が心地よく、私は彼の指での愛撫に身を委ねるしかありません。
窓の外から聴こえる電車の音や、車内のアナウンスでさえ、
今はどこか別世界の出来事のように思えるくらいうっとりとした気分でした。
多分、周囲から見ると私は「メスの顔」になっているのかも知れないと
恥ずかしさもありました。
私は彼の愛撫と電車の振動からくる快感で、下半身同士が触れ合うと、
思わず腰を振りたくなるけど、「あと少しで着く」と言い聞かせ、
なんとか我慢しました。それは、満たされるような幸福と、
それに寄り添う微かな罪悪感の駆け引きでした。
ホテル街がある最寄り駅に着いた頃には、完全に気分が昂ってしまいました。
自分でも頬が赤らんでいることがわかりましたし、
スカートの中はグジュグジュ。
気持ち的に、とにかく早く彼が欲しくなっていました。
彼との電車内での痴漢プレイは、時間にして10分程度でした。
短いようでしたが、アブノーマルな濃密な時間を過ごせたかと思います。
その後、私たちは、お気に入りのホテルに入ると、電車の中での続きを
楽しむかのごとく、終電ギリギリまで激しく愛し合いました。
今はひとりの「女」として、望まれ、求められ、愛されているのが嬉しいのです。
その事実が、どれほど私を救ってくれているか、彼には感謝しきれないくらい
感謝しています。でもこの恋愛が、永遠でないこともわかっています。
それでも可能な限り、彼とこの関係を続けたいと思っています。