懺悔なのか醜い惚気なのか…
多少のフェイクありです。
私がユウマと出会ったのは、息子の友人としてだった。
ユウマは、担任も手を焼くような不良少年で、息子は友人というか子分のような立場だったようだ。
それでも、家に訪ねてくる彼や同じような不良風の少年達を私をもてなしていた。
ユウマに初めて求められたのは、息子や他の友人が学校が遅くなって、ユウマが一人で家で待っていて、家に私と二人きりの時だった。
急に後ろから抱きつかれて、「おばさん、すごくいい匂いする」って耳元で囁かれた。
怒りや嫌悪感よりも、例えようのない激しい動悸にクラクラした。
そのまま唇を奪われた。
服を脱がされながら、「息子が仲間外れにされないためには仕方ない」と自分に言い訳した。
30半ばで息子を産んだ私は、当時すでに50を迎えていて、周りのママよりも少し年上だった。
ハタチそこらでユウマを産んだ彼の母よりもずっと歳上だったはずだが、そんな私をユウマは求めた。
そらからは、家族が誰もいない日を見計って、家でユウマと交わった。
学校をサボるのは日常茶飯事のユウマにとって、時間を作るのは容易い様子だった。
昼間に何回も私を抱いたリビングで、夕方になって何食わぬ顔で息子達とゲームに興じることもあった。
ある時、ユウマと可愛らしい顔の女の子が歩く姿を見かけた。
不良少年と可愛い女の子が付き合うのは、今の時代も変わらないらしい。
私とは遊びだと分かっていたけど、どうしようもない嫉妬を覚えた。
数日後に家で私を求めてきたユウマの頬を叩いて、「私なんて遊びなんでしょう。もう来ないで」と叱った。
息子と同い年の女の子に心の底から嫉妬してる自分にやっと気づいてしまった。
ユウマはその日は酷く傷ついた顔で帰った行った。
その数日後の昼間にユウマがやってきて、強引に私を組み伏せた。
荒々しく私を抱いた後で、「俺、もう、さやかしか見ないから。2人でどっかに行こう」と囁いた。
馬鹿なことだと分かっていたのに、初めて名前で呼び捨てにされたことで、私は自分の中の女の部分が抑えきれなくなった。
その後のことは、あまりに目まぐるしくて、よく思い出せない。
昼の3時にリビングで、股の下からユウマの体液を垂らしていた私は、夕方の6時には着替えや鞄、わずかなへそくりを持って特急電車に乗り、ユウマと街を離れた。
書き置きと、散々悩んだ挙句に家族用のキャッシュカードは居間に残した。
特急電車の座席で、周りの目を盗んで何度もキスを交わした。
たどり着いた駅の前の安いビジネスホテルでの一夜を私は永遠に忘れない。
部屋に入るなり、何度もキスを交わし、狭いベッドで何度も抱き合った。
その時ほど、自分が閉経したことをかなしく思ったことはない。
自分の息子と同い年なユウマの子を宿したいと心から願った。