少なからずショックも覚え、夫にも言い出せないまま
だったんですけど、他の生徒達とのレッスンに明け暮れる
日々で、いつしか忘却の彼方になっていました...。
そうこうするうち1年が経ち、11歳になった娘も随分と
大人びて、小学5年生で私の身長を凌ぐほどの成長を見せ
ると、165㎝の細い躰ながら明かな胸の膨らみも顕れ、
来年には初潮も迎え、ブラも必要となるのではと思わせる
ほどで、ジュニアサイズの洋服では収まらず、私と同じ9号
サイズを着ても、何ら違和感の無いほどでした。
そんな娘がどうしても欲しいワンピースが有ると言い、
娘と渋谷に出向いた時でした。
帰りしなに私の名を呼ぶ声が何処からともなく聞こえ、
辺りを見渡した私は、満面の笑顔を車の窓から覗かせ、
大袈裟な迄に手を振る、雅也君の存在を見覚えていました。
私達親子は横断歩道の前で信号待ちをしていたんですが、
信号が青に変わるとともに雅也君の運転する車が進行方向
の路肩に駐停車すると、私達を自宅まで送ると言う雅也君。
結局、雅也君の好意に甘えさせて貰ったんですけど、
聞けば運転免許は取得したばかりで、お父様の車で慣らし
運転をしていたと言うのです。
私は助手席から21歳になった雅也君の横顔を垣間見ながら、
すっかり忘れていた一年前の出来事を想い返しながら、
私のパンティを手に、雅也君がどんな行為に及んだのかを
想像すると、自ずと下腹部が熱く火照って来る感覚を覚え
ていました。
週末の夕暮れ時だったせいか、雅也君の運転する車は思う
ように流れず、平常時なら30分と掛からない自宅までの道程
ながら、生憎の渋滞にも見舞われ、ほぼ一時間を要して我が
家に到着すると、大学で音入れしたと言うCDをカーコンポか
ら取り出し、私に聞いて欲しいと手渡そうとしたんです。
そんな大切な物なら...と受け取りを躊躇する私に、初めて
出来た彼女が大學で音入れしてくれたCDらしく、残念ながら
彼女との恋は成就出来なかったと告げた雅也君。
最後の聞き納めに一日中慣らし運転をしながら聞いていたと
も言い、聞けば聞くほど辛くなると言う雅也君の胸の内も察
し、私は有難く受け取らせて貰ったんです。
我が家の夕食は家族全員揃ってが決まり事で、必ずBGMの音楽
を流しながらの晩餐なんですけど、早速その夜は雅也君のCD
をBGMにすると、コルトレーンのサックスプレイの名曲を雅也
君がオリジナルに興し直したピアノ伴奏で、レッスンに通う
生徒達にも聴いて貰い、どの生徒も感動を顕わににする様子
を眼にし、私も感慨深い想いに浸りながら、日毎その優れた
音律を耳にするうち、自然と同じ旋律で弾きこなせるように
もなり、気がつけば雅也君そのものが、私の心の中に巣食い
始めていました。
それから数か月が経ち、混沌としたコロナの呪縛から解放さ
れた3月の深夜。
夫との営みを交えながら、頭の片隅に浮かぶのは雅也君が
見せる屈託の無い可愛い笑顔。
そして愛撫するように奏でるコルトレーンのピアノアレンジ。
私の初めての男性は夫で、夫しか知らなかった私。
昨年41歳だった私に、若々しい21歳の雅也君。
年齢差20歳で、私ってどれだけお花畑なんだろう?
そう自分を蔑む一方、どこかで彼を求めていたのも事実。
とうとう我慢出来ずに私からラインを送ってしまい、
雅也君が大学での講義を終える金曜の昼下がり、私は通い
慣れた新宿のレストランで約束を取り付けていました。
意図的では無いにしろ(否、正直に言えば意図的な確信犯で)
予約したレストランは夫とのデートを繰り返した場所に在り、
夫に処女を捧げたホテル街にも隣接し、隅から隅まで知り尽
くした場所でした...。
初めて夫に抱かれた時にはこんなモノかとも感じながら、
デートの度に重ねる行為に、セックスの悦びも覚えた街。
父はいつもの府中競馬場で優雅なギャンブルに興じ、現役
の母は中学校での教鞭を執り、夫も都庁舎で働く真っ只中
で、娘が帰宅する午後4時前には帰宅すれば...。
そんな安易な考えで待ち合わせのレストランに向かい、
素肌に着けたブラは雅也君が持ち帰ったパンティと対の物
で、パンティは色違いで購入した深紅の物を敢えて身に着
けると、ほんの少しの悪戯心と私なりの意気込みを表した
のです。
都心に於けるコロナの営業自粛要請も完全に解かれ、
既に5ヶ月を経た3月の中半でした。
シフォン地のドット柄のワンピースにエクリュ色のカーデ
を羽織り、3月とは思えない陽気にパンストは無用とも思
い、夫が褒めてくれる素脚に敢えてNバランスを直穿きにし
、精一杯若作りのスタイルで自宅を後にした私。
都心のサービス産業は再び賑わいを見せながらも、行き交う
人の往来はマスク姿のままで、それは私も雅也君も同様でし
たけど、正午前から冷えたシャンパンも開け、来月には大学
4年に進級しようとする前祝と口実をつけると、雅也君も
事のほか上機嫌になり、頂いたCDがレッスン生にも好評だ
と告げると、雅也君は急に曇った表情を浮かべたのです。
(いけないこと思い出させちゃた?)
私は大慌てで自分用に取り分けたタコのマリネを雅也君に
差し出すと、気もちを切り替えたかのようにポツリとポツリ
と語り始め、半年間の交際の末、彼女と破局した要因は遊び
慣れた彼女とのセックスの相性だったらしく、馬鹿正直に打
ち明ける姿はまさに雅也君らしく、私は私で切なくも悲しい
気分に陥りながら、私の初めての男性が夫であり、29歳で処
女を捧げた相手だったと告げたんです。
キョトンとした表情で私を見つめる雅也君と見つめ合い、
遂には互いに噴き出してしまう始末。
昼下がりからシャンパンやワインを飲み干し、お互いに
饒舌になっていたのも確かで、既に時刻は午後2時を周ると、
私は娘の事が気になり始め、慌てて娘の通う小学校と母の
中学校にも連絡をし、少し帰りが遅くなる旨を言付けながら、
少々の罪悪感にも苛まれていました。
そんなまだ陽高い午後の時間。
レストランから出た眼の先にはホテル街が連なり、
私達の眼にはその派手な看板が否でも飛び込んでいたんです。
(まぁ、雅也君にそんな度胸は...)
そう勝手に決めつけながらそぞろ歩く最中、雅也君の右手が
私の左手に絡まると、激しく高鳴り始めた心臓を必死に押し
殺し、やがてホテル街の終わりに差し掛かろうとすると、
雅也君は意を決したように私の手を引き、何度か夫とも訪れ
た、見慣れたラブホテルの門扉を潜っていました。
無言のまま俯く私に、この部屋にするね?と空いていた
部屋のサインボードを押し、手慣れた手付きでルームキー
を手にすると、そのまま客室へと向かった私達。
そして部屋に入るなり私を抱きすくめ、前から先生が好き
だったと言う雅也君。
私は娘や母の事もあり『2時間は居れないけど、それでも?』
と断りを入れ、黙って頷く雅也君を前に大慌てで着衣を脱ぎ
始めると、それに合わせるように、私と向かい合う雅也君も
気忙しく着衣を脱ぎ始めていました。
簡易なスタイルな雅也君はあっという間にビキニショーツ
1枚の姿態を見せながら、私はその猛々しく孕んだ股間の
部分を目の当たりにしながら、バスタブにお湯を張ると言う
雅也君を制し、いつも夫がしてくれるようにブラとパンティ
を雅也君に脱がして貰い、時間を惜しむ私は一緒にシャワー
を浴びせ合いながら、初めて見る夫以外のペニスの大きさに
驚きを隠せずにいました。
余りの逞しさに赤面しつつ、私は雅也君を敢えて後ろ向きに
させると、素手で泡立てたソープをお尻から陰茎に掛けて何
度も滑らせるように洗いあげ、途中ピクッと弾けるペニスは
夫には無い新鮮さがあり、自ら正面に向き直した雅也君は、
私の手を自身の陰茎へと導いたのです。
痛々しいほどの屹立を見せる雅也君の陰茎を目の当りに、
私は再び泡立てたソープを手にし、その肉塊を優しく握り
捕りながら、何度も回転させるように洗ううち、雅也君
もお返しとばかりに私の茂みへと右手を滑らせ、その合間に
口割けた陰唇に指先を潜らされると、私は思わず声を上げて
いたのです。