「あら・・・ご無沙汰・・・」
「お前・・・淳子・・・この街に赴任してたのか・・・」
「ええ、去年ね。あなたは?出張?」
「ああ、出張だよ。」
出張先の居酒屋で再会した元妻の淳子とは、8年ぶりの再会だった。
8年前、中学校教師の淳子に遠隔地への転勤の内示があり、単身赴任をすると言いだした。
結婚3年、そろそろ子作りするつもりだったが、離れ離れになれば子作りどころか出産も子育てもままならない。
色々言い争いが生じ、子供がいないうちに別れて、それぞれの人生を歩もうということになって離婚した。
俺32歳、元妻の淳子30歳だった。
8年ぶりに出張先で再会した元妻の淳子は、38歳とは思えぬなかなかの美形を保っていた。
「お前、まだ一人なのか?」
「ええ、そうよ。あなたは再婚なさったのね。指輪してる・・・」
「ああ、6年前にな。」
「別れて2年で再婚なさったんだ・・・お子さんは?」
「ああ、頑張って二人作ったよ。」
「奥様はお若いの?」
「まあ、今32歳だよ。お前ほどの美人じゃないけどな。」
「私なんか、そんな・・・そう、8歳も年下なんだ・・・」
「お前、美人何だから、結婚相手くらいいっぱいいただろうに・・・」
「仕事してると、家庭って面倒だから・・・」
居酒屋のやや暗めの証明の下、淳子の横顔はゾクッとするほど綺麗だった。
再婚した俺の妻は、美人というより可愛い感じで、とても愛嬌のある女だから、まったくタイプが違った。
「ねえ、出張って、明日土曜なのに泊りなの?」
「ああ、昨日から来ていて、最後の顧客が今日の18時からの約束だったからな。幸い1時間で終わったが、長引けば帰れないからな。」
「このまま真っ直ぐ宿に戻るの?」
「そのつもりだが?」
「ウチに来ない?ウチで二次会やらない?」
躊躇したが、下心丸出しで元妻のアパートを訪問した。
懐かしいグラスに氷が入れられ、ウイスキーが注がれた。
「懐かしいグラスでしょ。あなたと暮らして飲んでるうち、このウイスキー、好きになっちゃったんだ。ちょっと一人で槌んでて・・・」
どこかに行くのかと思ったら、淳子はキッチンの奥で服を脱ぎ始め、
「汗、流してくるね・・・」
浴室に消えた。
バスタオルを巻いて出てきた淳子は、
「あなたも汗流せば?」
とバスタオルを手渡してきた。
シャワーで汗を流して出てくると、まだバスタオルを巻いたままの淳子がドライヤーで髪を乾かしていた。
すり寄ってきて、耳元で、
「元夫婦で、思い出の一夜にしない?」
と言って、バスタオルを落として、8年ぶりの元妻の裸を見せられた。
俺が勃起していくのを見て、跪いてフェラしてきた。
「向こうに行こうか・・・」
ベッドに横になった淳子の股を割り、女陰を眺めた。
8年前に別れたときより、明らかに着色が進んで、女唇が黒ずんでいた。
子の美人先生を放っておく男はいないだろう。
去年この街に転勤してきたということは、俺と別れて赴任した地には6年いたことになる。
バツイチの淫乱な美人先生が男を選び放題だったのだろう。
クンニすると懐かしい淫臭のマン汁が溢れた。
「スキンあるか?」
「いいわよ、そのままで・・・」
元夫婦とは言え今は赤の他人、躊躇いながらもそのまま生で入れた。
「ああ~~・・・いいわ・・・懐かしい・・・」
懐かしい細身の身体を捩り、8年前より熟した味わいの女陰を堪能した。
腰の使い方が明らかに変わって、より艶めかしくなっていた。
上体を起こして結合部に目をやり、黒ずんだ女唇がめくれる様子を眺めた。
仰け反る元妻の淳子を見ていたら、遠い昔のラブラブだった結婚生活を思い出した。
激しく腰を打ち付け、舌を絡めたキスを交えた本気度満点の元夫婦の交わりだった。
女陰から男根を引き抜き、腹上に射精した。
後始末をして、暫し横になった。
「昔を思い出しちゃった・・・あの頃、楽しかったな・・・」
「あの頃、お前が遠くへ転勤する可能性があったのに、俺達はそれにわざと触れずに結婚したよなあ・・・問題を後回しにした結果がこれだ・・・」
「そうね・・・あなたは転勤があっても市内だけど、私は県内を動くもんね・・・そうなったとき、どうするか決めずに結婚したのよね。」
「決めたら、結婚できないと思ったのは確かだな・・・俺、そろそろ行くわ。」
「泊まっていかないの?」
「宿に戻るよ。」
身支度を整えて、淳子のアパートを出た。
「お前、頑張れよ。意地張らないで、結婚も考えろよ。じゃあな、元気でな。」
「そうね・・・あなたも、元気でね。今日は、抱いてくれてありがとう。さようなら・・・」
「さようなら、淳子・・・」
ゆっくりアパートのドアを閉めた。
夜11時を過ぎていたから、鋼製の階段を音をたてないようにゆっくり下りた。
交差点で振り返ると、淳子の部屋の窓の明かりが消えた。
「あいつ・・・俺が泊っていくことを期待してたのか・・・独りで、寂しくて泣いてたりしないよな・・・そんなタマじゃないか・・・」
ブツブツつぶやきながら、タクシーを拾って宿に向かった。
翌日、駅に向かい、改札を抜けて電車、いや、ディーゼルカーに乗った。
県内とは言え、俺の住む県庁所在地まで、途中で電車に乗り換えて2時間かかる。
ガラガラとエンジン音を響かせて走り出した。
「淳子、サラバだ・・・」
心でお別れを言いつつ、元妻淳子との不倫を悔いていた。
あれから元妻の淳子との再会はないまま、12年が過ぎた。
先日俺は、12年ぶりに淳子と再会した街に出張した。
日帰りの社用車出張で、部下の運転で高速道路で往復した。
途中、淳子が住んでいたアパートのそばじゃないかと思う場所を通り過ぎ、12年前の元妻不倫を思い出した。
転勤族の淳子がこの街にいることは無いだろうが、50歳になった淳子が、今どうしているか気になった。
離婚したのがもう20年前、元妻の淳子との思い出はとうにセピア色に色褪せていた。
それでも、忘れることは無い。
12年前の夜の事も・・・