僕(現在41)は30歳の時に初めての警備業界へと就職し、それから1度の転職をえて、今も同じ警備業界にて支店長という立場をやらせていただいております。
警備業界というのはみなさんにとって、身近で警備員を見る機会は多いものの、今だに謎も多い実態の知れない業種なのではないでしょうか。
その原因としては、警察のような制服であること。腰に特殊警棒などを装備している事。また一般的にいう「立ち入り禁止区域」を巡回している事など、警備員が「少し特殊な仕事」に見えるのではないかと思うのです。
確かに警備業界は、要人警護(通称SP)から、しがないパチンコ屋の駐車場の警備まで様々です。
僕が務めている会社の主な業務は、「施設警備」というものでして、例えていうならシーズンオフのスキー場、同じくシーズンオフの旅館。そして中規模~大規模程度のビルディングの巡回警備など、野外ではなく、屋内の警備が主な業務です。
僕がここでお話させて頂こうと思っているのは、つい数年前に体験した、とりわけ思い出に残る(エロという意味での)エピソードをお話させていただこうと思っています。
では初めていきたいと思います。
まず初めに、警備業界であれ、他の業界であれ、募集媒体には男女雇用機会均等法において、「応募資格 男性のみ」等という文言を書くことはできません。
ですもので、非常に少ない数ではありますが、月に1~2回のペースで女性からの応募があるのですが、その中で面接から採用の流れになった、園田さやか(24)(仮名)にまつわるエピソードをお話させて頂ければと思います。
仕事に貴賤なし。とは僕の好きな言葉ですが、警備業界に応募してくる人の大半は、「おそらく経済的、家庭的になんら問題を抱えている人」というのが多いです。
その割合をもう少し詳しく話せば、圧倒的に多いのが、「定年退社後の60歳以上」の方。このステータスが圧倒的に多いです。そして少数なのが、「空手道、拳法、柔道などの有段者だが、警察官、自衛官になり損ねた若者」この2つが、警備業に応募してくる人の背景原因です。
この2つに所属しない人の応募の中に、「たまにいる女からの応募」これが、月に1回~2回程度の応募の回数になっていました。
応募しに来た者は基本的にはすべて面接はしますので、その園田さやか(以降、園田さん)に連絡をし、面接の日取りを決め、会社事務所にやってきてもらったのが2年前の丁度今頃の寒い時期でした。
基本、警備業界に応募にくる女性は、小太りしたオバチャンか、若くても根暗な方しか来ることがありません。ですが、面接の電話の段階で年齢を聞いたときに相手がはっきりとした声で「26歳です」と答えた事に、(めずらしいな)とも思いましたし、そして面接をの時に会ってみると、意外と活発的な印象をうける方だったのです。
面接の時、僕が「なぜまた警備業界に応募したのですか?」とある意味、怪訝そうな感じで聞いたかもしれません。するとリクルートスーツに身を包んだ園田さんは、それこそ当たりさわりのない「以前から興味があっって・・」と言ってきたのです。
活発そうな印象を受けたこともあるし、そもそも履歴書の志望の動機欄には、「大学時代から陸上競技を中心に運動が好きであり、女性としては珍しいかもしれませんが、体を動かす仕事が自分にあうと思っての貴社へ応募いたしました。」 と書いていたのです。
僕は相手の活発そうな雰囲気への好印象と、しっかり書かれた履歴書を見て、採用する事に決めたのです。
そして採用前提で、もう面接の日に細かい仕事の流れや、出張先の話など、本来なら採用通知をした後にしか話さない具体的な話までしました。
そして研修を兼ねての初現場の日取りを約束し、それから約2か月くらい、僕と園田さんは同じ現場を回る事になったのです。
そしてこの2か月の中で、一緒に車にのって現場に行く途中や、詰め勤務で長時間、同じ空間で話し込んだりしているうちに、僕は園田さんの「本当の志望の動機」というものを知る事になったのでした。
その本当の志望の動機の中に、「拘束時間が長ければ、長いほうがいい」また「遠方であれば遠方のほうがいい」そして「宿泊がある出張などはぜひとも希望する」という3つでした。
僕はその話を聞いて、(ははーん・・・。これは家に問題があるパターンだな)と思いました。
それは僕も警備業界を当時で約10年やっていて、さまざまな人を見てきましたが、「家になんらかの事情」がある人は、例外なくといっていいほど、深夜勤務、遠方勤務、長時間拘束を好む傾向があるのです。
バブル期などは、借金取りに追われて、昼間に家にいたら、ガラの悪いニイチャンが家の前で待ってるから。等という理由で、遠方への出張ばかり言っていた警備員もいたと聞いたことがありました。
僕は園田さんに、何気なく既婚であるのか、彼氏などはいるのか。という当たりさわりのない部分を、日常会話の中で聞き出していると、結果として園田さんのほうから話してくれたのが、「借金」だったのです。
たしかに今時、消費者金融にやとわれた取り立てが家に来る。とか、そういうのはないと言ってました。園田さんから打ち明けられたところによると、結婚して2年目のいる旦那が、商売を始めようと店を持って二人で始めたが、経営が芳しくなく、、結果、店を潰してしまって数社に借金をしてしまう事になったそうです。
そしてその借金を弁護士調停を入れて債務整理をしたはいいが、それでも毎月の返済は結構な金額になっている、と打ち明けられたのです。
さらに具体的に言えば、バイト中の旦那の収入が14万。そこから家賃で6万なくなり、さらに電気ガス水道など公共料金で毎月2万、そして携帯電話、インターネットなどの通信費で1万、その他雑費で2万、食費で3万、そして債務整理の返済で4万。という事でどう考えても旦那だけの収入だけでは生きていけないというのでした。
だからこそ、出張に出れば、出張手当も尽くし、また細かい話、家にいて無駄な電気代や水道代も使わなくて済む。園田さんいわく「完済するまでは、徹底的に倹約しようと覚悟しているんです」と言われたのでした。
それに補足して、そういった経済的に厳しい状況だから、「家にいてもお金の話ばかりをして喧嘩ばかりになるので・・」と話す園田さんの表情に暗い影が見える時もありました。
そんな背景をもつ園田さんと、ある中型規模のスーパーの警備に行った時です。これからの園田さんと僕の関係を、「背徳的な関係」にするある出来事と遭遇したのでした。
その現場は、もともとスーパーの駐車場に、中学生くらいの不良がたむろしている。と情報が入っているという現場でした。そういう現場は、僕たちは懐中電灯などをつけず、実際に不良が何をしているのか。と今後の警察に報告する為に、彼らに知られないよう隠密行動をとる事もあります。
その時もスーパーの駐車場の入り口近くの通路に不良っぽい改造を施している原付バイクがあり、僕の経験上では、バイクが1台ということで、中にいる人数は少人数。(原付2人乗り。まれに3人乗りとか無茶する少年もいますが(笑) 原付という事で未成年。そして中でやっている事は、シンナー遊びか、あるいは性行為のどちらかだと思いました。
なぜなら以前から、この駐車場では、シンナー袋や、使用済みコンドームが落ちてたりする事があったからです。
仮になにもなくても、進入禁止の場所に中高生が入っているのは犯罪なので、そこは警備巡回し、必要であれば警察に通報する義務があります。
僕と園田さんは、足音を殺して懐中電灯などを点灯させず、ゆっくりとした足取りで立体駐車場を上がっていきました。そして立体駐車場の3階部分にあがる坂道を上がったすぐ近くに駐車している、スーパーの車(配送トラックなど)の背後に、やはり予想していた通り、男と女の笑い声がきこえてきたのです。
距離にして5mくらいの距離でした。
隣のゴルフ場の照明が赤々と照らされていたので、立体駐車場はけして真っ暗ではありませんでしたので、園田さんんの(どうします?)という表情が見て取れました。僕は(静かに・・)と口の前で指を立たせるジェスチャーをしました。
すると中高生くらいの男女の声が引き続き聞こえてきて、おそらく彼らは深夜の閉店したスーパーの立体駐車場に柵を乗り越えて入っているので、だれも来ないと油断していたんだと思います。
僕たちは壁に体をつけて、その壁を挟んで裏側にいる男女の声に耳を傾けました。シンナー等の薬物なら即、警察へ通報。(僕たちは逃走ルートを塞ぐ。)他なら、場合によっては注意する。という選択もありますが、ここはすでに立ち入り禁止区域なので、この現場では注意はありません。「逮捕」です。
※豆知識ですが、逮捕はなにも警察官だけの権利ではありません。一般人でも現行犯である場合に限り、犯人を逮捕する権利を持っています。一般人でも持っているので警備員も許可されているのは当然の事です。ただし、僕たちの逮捕はあくまで拘束し、警察に出すだけ。警察の逮捕はそのあと、留置場へ拘留する等の事も出来ますが僕たちはそれはもっていません。
すると男女の声で、、、、男「そこそこ、もっとそこ重点的に舐めて」 「え~?ここ?うんw ジュル・・・・♪ どう?きもちい?」 等というリアルな声が聞こえてきたのでした。
思わず、含み笑いをする園田さんw 僕も(ったくwww)みたいな仕事としての緊張感が抜けていく感じになりました。
そして1分くらい、僕たちもどうでようか考えていたところ、いきなり、壁の裏から「アン!! アン!!! アン!!!!」とリズミカルな女の子の喘ぎ声が聞こえてきて、おそらく予想ですが、地面の汚いこの場所では寝転がる訳にもいかず、「立ちバック」かなにかしているのではないだろうかと思いました。
僕は園田さんに「もう行こか。今注意しないとタイミング逃すわ」と小声で言いました。そして僕たちは同時に懐中電灯をつけて、「こら!!なんでここ入ってる!!!!」と一斉に身を乗り出したのです。
すると車の影でパンツを足首まで降ろされた彼女のスカートをまくり、同じく膝までズボンを降ろした男が立ちバックしている光景が見えました。男は「うお!!」とか驚愕し、思わずズボンをはきなおし、女も「ごめんなさい!!!」と言いながらパンツをはきなおしていました。
そして「お前ら、ここ前から来てるだろ!」と詰め寄ると、「すみません、たまたまです><!!」と逃げていったのですが、(もう原付のナンバープレートとかは押さえているので)そのまま逃がし、あとで警察に報告だけはしておいたのです。
ただ、その警備が終わって次の現場へ行く途中の車の中で、園田さんが「あんなHな事してる現場って、、けっこうあるんですか・・?w」と興味深々に聞いてきたので、「あー、現場によりけりだけど、夏はよくあるかな。冬は珍しいけどね」とそこはタンタンと答えました。
すると園田さんの以外と面白い部分あるのかな。って思う一面があって、、「でもww あの時の男の子の顔www めちゃウケましたwwww 笑いかけそうなりました><www」というので、僕も「おうwww あれはいつもても面白いなwww 警備業でしか体験できない部分ではあるなwww」と空気が一気に笑いに包まれたのでした。
しかし、笑いでごまかしたものの、あの駐車場の壁に隠れて聞いていた、合計5分少々という短い時間ではありましたが、男女が近くで性交している現場にいたことと、そしてその聞こえてきた喘ぎ声。
園田さんも、一定の興奮があったのは事実だと思います。園田さんはその直後、落ち着きがない様子で、、「なんか、、初めてっていうか・・w あんな近くでHしている人とかの現場遭遇したの・・ww」とか「えー、、まさか、、こんなものも見ちゃう事になるんですね、警備業って・・w」と落ち着きがなく、ずっとあの駐車場での男女の事を一人で話していたのです。
僕はあまりに園田さんが、物珍しそうに楽しそうに話すので、「はははw 何?見てて興奮しちゃったの?ww」とそこはダイレクトに聞いてみました。すると園田さんは「ハイ・・ww けっこう興奮しました><; ハハ・・ww」と変なテンションになっていたのです。
それから僕たちは次の現場の巡回開始時間までの1時間の間、車の中で待機する事になったのですが、その車内では下ネタトークがさく裂してました。
僕は「そんなムラムラした状態で大丈夫か?ww」と彼女をからかい、彼女は「なんとか、がんばりますww」と返事をし、「帰ってから彼氏に満足させてもらいなさいww」等と、もう2か月は一緒に仕事をしている仲なので、そういった下ネタ話をすることにも特に違和感はない感じでした。
すると僕の、「彼氏に満足させてもらいなさい」というセリフから、思わぬところへ話が進展していき、園田さんが「〇〇さん(俺)も奥さんいるんですよね?」という質問をされてしまったのでした。
僕は「いるよー」とか、そんな返事をし、さらにそれに付け加えて、、「あ、そうそう。俺の嫁はね、ぜったい口でやってくれないヤツなんだよww こんな女っているの?」と、実は僕の中で前々から考えてた問題の事を話してみたのです。
実はこの「嫁が口でやってくれない」という話は、僕が前々から引っかかってたテーマでもあり、だからといって誰にも相談できる相手もいないし、そもそも相談して解決する事でもないので、ずっと心の中に秘めてた事なのですが、そんな話を聞いてもらえそうな、園田さんというキャラクターがいたので、僕は何気なく聞いてみたのでした。
すると園田さんは「え、口っていうことはFがつくあれの事ですか?」との問いに、「うんw」と答えたのですが、それから僕が冗談で「最近、変な欲求があってさw 本番するより口でやってほしい願望がたまりまくってねww」といったのです。
園田さんは「それだったら風俗いけば叶うのでは?w」と言ってきたので「風俗も高いの^^; 俺みたいな低収入は行けないのさw」と言いました。
そして風俗が45分いくらで、実際にその45分の中でも、ほとんどがシャワーしてたり準備してたりで、実際にやってもらってるのは15分あればいいほう。等という話をした時に、園田さんが「それ、ぼったくりですよね~」というので、僕が「45分いあ、休憩挟んで15分15分の合計30分でもいいから、まるまる口でやってくれるのなら1万出してもいいんだけどね。今の風俗はサギだよww」といったのです。
すると園田さんは「今の話、本当ですか?30分で1万?」と聞き返してきたのです。
つづく