18,9歳の時の話です。
ホテルのレストランで配膳のバイトをしていました。
お店に、頻繁に来てくれる25,6歳の背が高く、スタイルもとてもいいお客さんがいました。タイトスカートに薄手のニットや真っ白なシャツを着ていて、綺麗な人だなぁ、こんな人と付き合えたら世界が変わるだろうなぁ…っと、注文された品を出しながら横目で見ていました。社員に聞くと、名前は由紀さん、大手旅行代理店に勤務されていて、旦那さんは、ホテルの板前さん、と教えてくれました。
2月のある日、バイトに行くと、今日は社員で、バーカウンター担当の人が急遽休みとなり、私が代わりにバーカウンターに入る事になりました。
慣れないバー業務、いっぱいいっぱいになっていました。
21時を過ぎた頃、少し落ち着いた時に、由紀さんが来店され、カウンターに座りました。今日は、短めのタイトスカートに、薄手のVネックニットでした。
私「いらっしゃいませ」
由「あれ槌今日は、カウンターなん?」
私「はい、〇〇さんが急に休みになってしまったので…、
せっかく着ていただいたのに、申し訳ありません。
ビールでいいですか?」
由「ふーん、あんたがバーに入ることもあるんやね」
っと、たわいも無い会話が、続きました。
22時を過ぎ、お客様も少なくなったので、店長から上がっていいよっと、言われたので、私は、溜まったグラスだけ洗い終え、
私「今日は、これで失礼します。
ゆっくりしていってくださいね」
由「おつかれ~、もぉ、帰るだけ?」
私「はい、そうです。」
由「なら、着替えてここおいでよ」
っと、横の席をポンポンと、叩いてくれました。
由「店長~ええやろ?」
店長「そーやな、せっかく由紀さんが誘ってくれてるんやし、
断るなんてもったいないぞ」
私「ありがとうございます。では、着替えて戻って来ます」
と、2人に話をして、更衣室に着替えに降りました。
単に、話し相手が居ないから、呼ばれたんだろうなぁっと、考えながら、制服から私服に着替え、お店に戻りました。
私「お待たせしました。横、失礼します」
由「何飲むよ?ビール?」
私「はい、一緒のものを、いただきます」
由「店長~、ビール入れたって」
しばらくして、ビールが出てきて、由紀さんと乾杯をして、ビールをいただきました。
由「お腹空いてるんやろ?なんか、頼みなよ!」
私「じゃぁ…」と、何を頼んだのか忘れましたが、数品注文し、由紀、店長と3人でしょーもない話をしていたのだと思います。日付が変わった頃に、由紀さんが「そろそろ、帰ろか~」っと、言ったのでチェックを店長しました。
自分の分は、バイト代から天引きできるので、店長に伝えると、「今日は、由紀さんがご馳走するって、着替えてる時に聞いてから、いらないよ」っと、言われたので、慌てて席に戻って、由紀さんにお礼を伝えました。
チェックを終えて、由紀さんと2人でエレベーターに乗り、一階のロビーまで降りて、ホテルを出ました。
由「まだ、飲めるやろ?」
私「もう一件、行きますか?」
由「ほな、あの店いこー」
っと、次のお店で暫く呑んで連絡先を交換して解散しました。
次の日、お誘い頂いたこと、ご馳走になった事のお礼をメールしました。その後は返信はありませんでした。
数ヶ月後、確か桜が咲き始めた頃、由紀さんからメールが届きました。内容は「今日、会社の飲み会があるから一次会で終わって帰るから、飲みに行かない?」っとの誘いでした。お客様からの誘いでもあるし、少し好意もあったので、「是非、行かせていただきます。」っと、返信しました。
その日は、バイトが早く終わって欲しくて、何度も時計をチラチラ見ていました(笑)21時半過ぎに、バイトを上がりに携帯を見ると、由紀さんから「会社の飲み会を途中で抜けだしたから、先に待ち合わせの店で待ってるわ!」と、メールが入っていました。急いで着替え、お店に入ると由紀さんはカウンターに座って、こっちを向いて、手を振って、微笑んでくれました。その日の由紀さんの服は、タイトスカートに、白シャツ姿でした。
由「忙しかったん?」
私「いや、今日は、落ち着いてました。お待たせしてすみませんでした。」
横の席に座って、いつも通りお喋りをしますが、なんだか今日は距離が近い…槌少しドキドキ、けど勘違いかもしれないっと、あまり気にせず、24時頃まで呑んで、お店を出ました。帰る方向が途中まで同じだったので、一緒に歩いて帰ることになりました。10分くらい歩いた国道の交差点でお礼を言って別れる時…由紀さんが私に近づいてきて、いきなりキスをしてきました。しかも、舌を入れた…かなりハードなキス…。まだ、女性との経験が少なく、まして交差点でのキスに私は頭が真っ白、されるがままの状態でした。しばらくして、私も舌を入れて応戦し、2人とも抱き合い、夢中になっていました。何人かの人が横を歩いていく音もしましたが、2人とも全く止めるとこ無くむしろ激しくなっていました。どれくらいの間キスしていたのか分からないくらい、長い間キスをしていました。
由紀「今日は、ありがとう。また、いこなっ!」
私「はっ、はい、ありがとうございました。是非、次も行きたいです。」っと、答えるのが精一杯でした。
交差点で、別れ、その日は家に帰りました。
なんだ、これだけか…っと、残念な気持ちになったのを覚えてます。
しかし、その事件が起こってから…頻繁に会うようになり、逢瀬が始まりました。