関係を持って、はもう3年になります。
きっかけは、嫁の入浴中に届いた一通のメールでした。
小さな携帯の画面に浮かんだメールの相手の名前が、なんと私の名前でした。
たまに嫁にメールを送ったりすることはありますが、その日はメールなんて送っていませんでした。
嫁に疑惑をもった、その日からそれとなく嫁の行動に注意を払うようになりました。
私と嫁とは決して不仲ということはなく、むしろ他の家庭よりもうまくやってきていたと思います。
3人の子供を抱えながらも、パートもこなし家事にも手を抜いていることもなく、息子とも円満にやっているように見えました。
自慢の嫁でした。
だからどうしてこの嫁が浮気などと、なかなか信じられませんでしたが、時々・・・月に1,2度ほど孫が通う幼稚園のママ友たちとビーズアートを楽しんでいるようでした。
実際、我が家にもそのお友達が来られて、ビーズアートを嗜んでいたこともあり、まったく疑ってなかったのですが、嫁がママ友に会うと出かけた日に後をつけました。
初回、二回目と同じお友達の家に入っていったので、とりあえず安心しました。
ですが、二回目のときに帰ろうとするとタクシーがその家の前に止まったです。
何故か気になって、しばしその場で待っていますと、その家から嫁が若い男とふたりで出てきたのです。
ふたり仲睦まじくタクシーに乗り込み、走り去ってしまいました。
呆然とふたりを見送ったあと、その家に近づくとどうやらこちらで教室を開いているようで、玄関に生徒募集の張り紙がありました。
私は家族に内緒で、その教室に参加しました。
幸い、こちらの教室は月謝制ではなく、一回ごとに参加費を支払う形態でしたので、嫁のパートの日を選んで潜入しました。
以前、我が家にいらっしゃったお友達が先生をされてましたが、あちらは私の顔を覚えておられないようだったので、私も初対面のように振舞っていました。
他の生徒さんは顔見知りがおらず、私と同年代の方もおられたので、肩の力を抜いて参加出来ました。
嫁よりもずいぶん年下の若い先生でしたが、物腰が柔らかく丁寧な指導で、私は本来の目的を忘れ作業に没頭していました。
「休憩されて、紅茶いかがですか?」
先生に声をかけられて、いつのまにか一時間以上経っていることに気が付きました。
手元をから顔をあげると紺色のエプロンをした若い男の人が参加者に紅茶のはいったカップをサービスしていました・
嫁と一緒にいた男の顔をはっきりみたわけではないですが、彼を見てなんとなくそうだと直感しました。
彼の正体は先生の弟さんで、この教室をお手伝いしながら大学に通っているという青年でした。
年齢は当時24で嫁よりも10歳も年下。私の半分以下の年齢。
建築業を営んでいる夫や息子に比べると、若干頼りない感じでしたが、物腰の柔らかい落ち着いた雰囲気。
先生の弟というのもうなづけました。
しかし、私もこの青年にもう一度会いたくて、また足を運んだのでした。
遅くなってしまったので、続きはまた明日にも書きます。