町内会で毎年開催している夏祭りの話し合いの時に偶然私の隣に若い男の子が座りましたので、よく見ると私の子の二つ上の子でした。
「お母さんは?」と聞きましたら「残業で遅くなるから僕が来ました。」とニコッと笑って答えたのが印象的でした。
それ以来、その男の子が夏祭りの最後まで、お母さんの代理で出てきてくれました。やはり若い男性は動きがよく、少し動いてはビールばかり飲んでいる老人会とは全く違って後片付けは、お酒も全く飲まなかったので彼が軽トラックを一人で運転して全て運んでくれました。
もう彼は、町内では人気者の大学生でした。
その数日後、夏祭り実行委員会の反省会が隣町でありましたので私も喜んで参加しました。
私が主人を亡くして3年と半年になるので、寂しいだろうと老人会のおじいちゃん達がビールや酒を次から次にとさしにきたので本当に気分が悪くなるくらい酔いました。
奥さん達から「後家さんはもてるわね。でも、みんな見てるからしっかりしてよ。」と注意を受けました。
やがて、解散となりましたが、おじいちゃん達から二次会に誘われましたので、どうしようかと悩んでいた時、あの子が「ボクが車で家まで送りますよ。」と言ってくれましたので、奥さん達は「それがいいわよ。早く帰んなさい。」と見送ってくれました。
私は、彼の車の中ですぐ眠ったようです。そして、何か体に重たいものが乗っているような気持ちと、息がしにくいので、ぼやっと目を覚ますと隣町の夜景が見える公園の駐車場でした。
私は彼に「家に送ってくれたんじゃないの?今何時なの?早く車でして頂戴!」と怒りました。
それと、どうも下着がなんだかズレているような気がしたので、明かりをつけるように言いました。
すると、彼の顔を見て驚きました。彼の口周りに私の口紅が付いているのです。
理由を聞いたところ、私が町内会で一番好きなのは、スケベで飲んだくれの男達じゃなくて、貴方だと言ったそうです。
その証として、彼の首に私がつけたと思われる出来たばかりのキスマークがくっきりと付いていました。
私は、一気に酔いがさめて車から逃げ出したくなりましたが、山の上のほうだから歩いては帰れません。
私達は、どこまでしたのか聞きましたら、その後私がイビキをかいて寝たので、キスと胸を触っていたようです。
私は、酔った勢いで彼に、キスしたことはあるのか尋ねてみましたら、今日が初めてというので、絶対誰にも話さない事を条件に、私の意識があるときにもう一度キスしていいと言いましたら、
すごいキスでしたので、私も興奮して彼の体を両手で抱きしめていました。
長いキスが終わって彼に「本当は私のようなおばちゃんじゃなくて若い人とするものよ。」と言いましたら「年齢は関係ない。貴方は素晴らしい女性だ。会場であんなにもててたのに僕を好きだと告白してくれたから最高です!」と言ってくれました。
それからは、私が彼を大人にしていきました。
でも、いつか別れるときが必ずきます。
この歳で、42歳で、こんなに苦しい恋をするとは思いませんでした。
今は、彼から抱かれている時が一番幸せです。