不倫体験告白

2歳年上の彼とは、大学1年の時に同じサークルで出会った。背が高く、イケメン。でもいつも不機嫌そうな顔をしてて、怖そうな人だな…となかなか話しかけられず。
私が2年生になった頃、突然彼が話しかけてきた。見た目とは違ってすごく優しくて、話しやすくて、聞き上手で、面倒見のいい兄貴…そんな印象に変わった。性格も似てれば笑いのツボも同じ。すごいラクで、彼の前ではどんな自分も出せた。彼の恋愛遍歴は全て知っており、お互い付き合ってる相手がいたけど、私にとっては正直ずっと気になる存在だった。
そんな彼との友人関係が5、6年続いたある日…彼からのメールにすごく素っ気なく返事してしまい、彼を怒らせてしまった。完全に私が悪かったけど、素直になれず絶交宣言。だけど、その2年後…サークルのＯＢイベントで再会。メールの件を謝り、再び友人関係が復活。それと同時に、彼が後輩と籍を入れたことを知った。歴代の彼女とうまくいかなくなるたびに口説かれた私。冗談なような本気なような彼の態度に何度も心が揺れた。
そして去年11月。ひょんなことから、二人で遊びに行くことになった。普段なら奥さんいるからダメじゃん、と返すはずなのに、なぜか私は嬉しくて引き受けてしまった。
車で迎えに来てくれた彼。彦根城を一緒に見に行き、帰りの車の中で急に手を握られた。何故か頭がぼーっとなり、数秒たって我に返り、慌てて手を振りほどいた。そのまま駅まで送ってくれた彼に、私はドキドキが止まらなかった。ドラマでたまに見る光景…彼に握られた右手を無意識のうちに見つめてしまい、ドキドキが止まらない始末。これって私、もしかして…そんな想いを私は…打ち消した。彼からは手をずっと繋ぎたかった…ラブラブしたかったとのメールが届き、心揺さぶられた。ドキドキしたってしょうがない。彼には奥さんがいる。しかも私の後輩…自分にそう言い聞かせていた。それから1ヵ月後。以前から彼の新居に遊びに、泊まりに来いと彼からも奥さんからも言われており、予定が合って行くことに。新居では、結婚式の写真を見せてもらい…嫉妬してる自分に気付いてしまった…ヤバい…そう思いながら過ごしていた夜、思いがけず後輩が早く寝てしまった。リビングに残された私と彼。夜も遅いのに眠気は全くなく…というよりは寝たくなかった。ずっと彼の顔を見ていたかった。でも夜中3時になり、さすがに遅いから「寝ようか」と彼が言い、「おやすみ」とお互い言った瞬間…