みなさんのご意見をお聞かせ下さい。
私は、今から3年前に商売上のトラブルから突然、服役しなくてはなりませんでした。勿論、名だたる弁護士を投入して検察側に必死の反撃を試みたのですが、敗北を喫したのです。
当時、私には恋人がいました。彼女は毎日家から遠い道のりを経て、面会に来てくれました。
拘禁施設にいると、とても心細くなり心の安定を彼女に求めました。
彼女もまたそんな私を励ましてくれていたのです。
しかし裁判での戦いが中盤戦を迎えた頃から、段々と彼女は、私から足が遠のいて行きました。
私は必死になって愛する彼女を引き止めようと、手紙を書いたり友人に伝言を頼んだりと思いつく限りの手を打ったのです。彼女は、そんな私が発する伝言の返事として『生活が苦しいから行けなくなった。でも帰って来るまで待っている。』と言ってくれたのです。これを聞いた時、涙があふれて、止まりませんでした。私はこの言葉を胸に、刑務所の門をくぐったのです。
物事に初めがある以上終わりもあります。
私は、10ヶ月足らずで釈放されました。その日の内に彼女に電話を掛けました。彼女はしばし絶句し、泣いていました。私は、留守にしたことを詫び、『今でも愛しているよ』と伝えたのです。
数日後、私たちは再会を果たしました、その時、彼女が生活のため水商売をしていることを知りました。
『この仕事は自分に合ってなのでもうやめたい。あなたがいなくなってから男性関係も無い。』と言ってくれたのです。本当に嬉しく思いました。私は死に物狂いで働き短い期間で彼女を仕事から解放させることが出来ました。そのうち彼女と一緒に暮らすようになったのです。幸い彼女の連れ子たちも私になついてくれて、幸せな数ヶ月間が瞬く間に過ぎて行きました。
そんなある日のことです。
その日、彼女は、買い物に行っていて、私は一人家で掃除をしていました。
するとタンスの隙間に落ちていた一冊の日記帳を見つけてしまったのです。
表紙に刻まれているのは、丁度私が留守をしていたときのものです。
一瞬『人の日記を見るのは良くない』との思いが頭をかすめたのですが、知りたい誘惑に勝つことが出来ずにとうとう読んでしまいました。
★まともに立っていられないほど全身に衝撃が走りました。★
そこには、私がいない間に愛しあっていた別の男性との出来事や徒然の思いが、見覚えのある字体でご丁寧に書かれていたのです。目の前が真っ暗になり、ひたすら呆然とする以外ありませんでした。
やっとの思いで体勢を立て直した私は、事実関係の確認をするために彼女の帰りを待ったのです。しばらくして、買い物を終えた彼女が帰宅しました。
(私の手に、例の日記があるのを見た時の驚いた彼女の表情を今でも忘れることが出来ません。)
問い詰める私に彼女は必死になって弁解しそれは誤解であることを主張しますが、最後には裏切りを認めざるを得ませんでした。『ごめんなさい。でもその男の人とはもう別れています。そんなことをして失敗だったと後悔しています。これからは決して裏切ったりしないから一度だけ許して欲しい…。』と彼女は辛そうに言いました。
人間にも誰しも失敗はあります。でも心の狭い私は、その日以来、私は彼女のことが一切信じられなくなってしまったのです。
いつの場合も裏切られると言うことは、信頼が前提にあると思います。
そして愛もお互いの信頼関係が土壌にあってこそ成立するわけです。
以来、二人の関係はギクシャクしたものになってしまい、ささいなことでケンカが絶えなくなりました。
別れ話も2度や3度ではききませんし実際私が『彼女とは別れて別の道を行こう!』と考え家を出て行ったこともあります。
でも、お互いの心のどこかに未練という名の愛の残り火があったのでしょうか、完全な別離には至りませんでした。しかしいつまで経っても私の心には、わだかまりがあり以前のように彼女を愛することはもう出来ません。
一つ学んだことがあります。それは『愛』の反対は『憎しみ』であるとよく思われがちですが、それは違うのです。『愛』も『憎しみ』も根は同じなのです。ただ咲いた実の形が違うだけなのです。
『愛』の対極は『無関心』にこそ違いありません。
さて、今私は悩んでいます。私はどうすれば良いのでしょうか?ヒビの入ってしまった二人の関係を清算し別々の道を行った方が良いのでしょうか?それとも、彼女を信じられないままこんな関係を、差しさわりなく仮面をかぶって続けて行った方が良いのでしょうか?
みなさまがもし私ならどうされるのでしょうか?
男性の方の方からも女性の方からもご意見を何卒お聞かせ下さい。
メールでも結構です。よろしくお願いします。