僕は昨日、妻と正式な離婚をしました。
この師走に何故と思うでしょうが、
それには別れるだけの充分な理由が有ります。
それは、僕が今の家に(家族の無い叔父が生前住んで居た家を
父が相続して僕達夫婦に分け与えてくれた物件)引っ越して来たのは
今年の2月でした。ここは郊外と言うより、出勤に車で1時間半も掛かる
ど田舎です。だから民家も少なく、買い物に行くにも
車が無くてな何一つ手に入らない不便な所なんです。
最初はこんな場所に引っ越して来た事を妻と一緒に後悔しましたが
でも、その内に近所の方と親しくなり、色々親切にしてもらえるので
いつしか不便さも気にならなくなりました。
特に隣にお住まいのYさんは、会社を定年退職されたがりの61歳で
元気を持て余して居る様で、娘の由佳(4歳)を孫の様に可愛がってくれます。それに亡くなった叔父とは将棋友達だったので、初対面の時から
全くの他人には思えませんでした。
だから僕たち夫婦は、Yさんを父のようにしたい
Yさんも親身に僕たち事を思ってくれていました。
特にYさんは8年前に離婚して、お子さんとも疎遠らしく
僕達の存在が嬉しくて仕方ないようでした。
ところが、そんな関係にヒビが入るきっかけとなった出来事が
今年のゴールデンウィークに有ったのです。
それは、僕が出張中に妻が娘を連れて買い物に出かけた時です。
妻が目を離した隙に娘が居なくなったのです。
妻は慌ててデパートの店員さんの所や警察に駆け込み
探してもらっていたのですが、結局、娘を探し出してくれたのは
妻が最後に頼ったYさんなのです。
後から事情を聞くと、Yさんは出先の妻から電話をもらって
取る物も取らず、サンダルを互い違いに履いて駆けつけてくれたらしいです
そしてデパートに着くなり各フロアーを恥じらいも無く
大声で娘の名前を呼びながら探してくれ、結局、駐車場で
途方に暮れる娘を一番最初に探し出してくれたのです。
僕はそれを後から聞いて感謝しました、心から。
それで妻と二人で何かお礼をしようと考えたのですが
気持ちに見合うだけの品物が見つかりません。
それにYさんは決してそんなお礼など受け取る人じゃな無いことは
僕達には分かっていました。だからせめてものお礼として
一緒に食事でもと思い、Yさんを招いてすき焼きをしたのです。
するとYさんは僕たちが思った以上に喜んでくれて、
招待した僕たちも凄く嬉しかった事を覚えています。
そして食事が終わり、色々な話題に花が咲き、お酒もまわって
すこし眠気がさして来た時に妻が、「家に帰って今からお風呂の準備も大変でしょうから、どうぞお風呂も入ってから帰られたいかがですか」と
Yさんをお風呂に案内したのです。そしてYさんがお風呂に入ると
妻が僕の所に来て「お礼ついでに、背中を流してあげて良い?」と聞くので
僕も名案と思い、妻の意向を快く承諾しました。
すると妻は、衣類を全て脱ぎ捨て、お風呂に入って行ったのです。
僕は、まさかそこまでするとは思わなかったで、慌てましたが
もう引き止める訳に行きません。
結局妻は、Yさんと混浴することになったですが、妻が風呂場に入ると
間無しにYさんが出てきて、「驚いたぁ~!酔いが冷めたよ」と言いながら
帰りに「目の保養をさせてくれてありがとう」と言い残し帰って行ったのです。そんな事が有って、僕は男としてのYさんを心から尊敬しました。
そして、7月から12月までの海外出張に行くときもYさんに
くれぐれも妻と娘の事を頼んで、僕は出かけたのです。
しかし、先週の火曜日に帰宅した僕にショックな出来事が有ったのです。
それは妻が妊娠していたのです。しかも4ヶ月、明らかに僕の子供では
有りません。事情を詳しく聞くと、Yさんとの間に出来た子供らしいのです。
Yさんに事情を聞くと、申し訳ないと言いながらも全てを認めたのです。
そして僕達の出した結論は離婚です。それに妻は、こうなる事を
予測して、Yさんとの再婚も約束しているようでした。
僕は誠に不愉快です。それに、今妻のお腹に居る子供は
戸籍上僕の子供になるのですから。
そんな僕の怒りを知りながらも、今も隣の家にYさんと
暮らしている妻が憎い!僕は今年いっぱいでこの家を出て
海外勤務を選ぶ事にしました。