授業参観や運動会で、挨拶するくらいの顔見知りのママさんが迎えに来て、妻が定例の女子会に出かける様になって数年。月一の息抜きと思って快く送り出してたら、どうやら違ってた。覚えてないけど初めの頃は普段着ちょい足し程度の格好で出かけてたが、気がつくと結婚式の二次会?とも思えるくらいの格好に変わっていって、当然迎えに来るママさんは、その上の雰囲気を醸し出していた。今思えば結構前から派手になってたかな。
月一の定例女子会は三人~五人程度の集まりだったが、発覚した内容は、そんな物では無かった。真相は毎月とある男性と、そのグループに招待されていた。そこで日常、口にしない様な高価なものを施された後、上のスィートルームで体を提供していた訳だ。それが対価だったのかもけれど、真相は闇。発覚したのはLINEのグループトークからなので、いつだったのか、何人いたのか等、だいたいは把握できたが、それをベースに追求していくと、より深い闇が明らかになっていった。
そもそもは一人のママさんの不倫から始まり、その友達が道連れにされていた。道連れと言えば聞こえはいいが、その二人で一年くらい招待先の人達を相手にしていたが、二人で10人という時もあったらしく、さすがにキツいと仲間を増やしていったらしい。手口は「知り合いのとこで、安くしてくれるからおいでよ。」誰でも良かった訳では無く、幼稚園の卒業式の集合写真から招待側の指名で、リストアップされたママ達を二人が口説き落とし、この五人が、女子会メンバーとなっていた。
妻は四番目のメンバーだった。何回目かの女子会で、すごく酔って帰ってきた日があった。ママさんに送られて。薄っすら覚えてるが、あの日が始めての日だったらしい。
何回目かまで、食事と軽いアルコールで解散したいたが、回数を重ねるごとに親しくなっていった事もあり、ママさんの「ちゃんと送るから安心して飲んで」と甘い囁きに乗せれ、勧められるままにワインを飲んだ。そこにママさんの知り合いが来て、部屋飲みに誘われた。「それはちょっと」と思ったが、二人が行く気満々で、断るに断われず、三人いるしという安心感がそうさせてしまったらしい。既に酔いが回ってた妻は、二人任せの状態で、部屋に行ってしまった。本人が言うには連れて行かれたらしいが。タクシーで向かったホテルの部屋には男性が二人いて、ルームサービスで、既に始めていた。五人で再び飲み始めたが、酔っていた妻はソファーでウトウトしていた。仲良し四人と、その他一名。早く帰りたいと思ってたが、盛り上がってる場に、水を差すのも気まずいと思ってたら、そのまま少し寝てしまったらしく、静かさに目を覚ますと座り位置が変わってた。それ自体には、それ程、不自然には思わなかったが、トイレに行って帰ってくると、異様な雰囲気に初めて気づいた。座ってたソファーに戻ると、チャイムが鳴りさっき声を掛けてきた男性とメンバーのママさんが来た。「なんでこの二人が一緒に?」先に部屋にいた男性が「二人でどこ行ってたんだよ!先に楽しんで来たんじゃないだろうな?」「???それって」不安に感じた妻が帰ろうとすると、今日の運転係のママさんが「たまには、遊んだっていいと思わない?」と、止められた。酔ってた妻はなすすべも無くソファーに戻されてしまう。後ろで、キスをしている音が聞こえた。振り向かなくてもわかる濃厚な音。「しまった‥」とは思ったが、目の前でも始まってしまい、その場をしのぐには下を向いて、時間が経つのを待つしか無かった。運転係のママさん以外は、下着だけになっていて、男性のものを口にしているのも目に入った。これ先どうなるのかは想像がついた。さらに二人男性が来た。ドアに顔を向けた妻を見て「あっ!はじめまして」と、女性慣れした感じ二人は、さっと両隣に座ると、運転係のママさんが「今日の事は、みんなのヒミツだからね。好きなだけ楽しんでね」と、反対側のソファーに移動してしまい。乾杯する二人に質問攻めに圧倒されたのと、ベッドで絡み合う歓喜の声に、何を聞かれたのか?何を話したのかも記憶にない。その場は「三人で乾杯しよう!」と、差し出されたグラスに口をつけるくらいしか出来る事が無かった。二つのベッド、目の前のソファー、自分以外の三人のママさん達は、もう全裸になっていた。両隣から伸びる手を振り払って守っていたが、そんなのは時間の問題で、あっけなく落とされてしまった。
腹が立つ話しなのだ。が、なぜか深く追求してしまった。ここまで話すと、妻もその後の事を淡々と話し始めた。片方に手の自由を奪われ、もう一人に下着に手を入れられ「なんだ。しっかり濡れてるじゃん。」この言葉に負けた。酔って自由が効かない体に少し寝たら、冴えてきた頭。感じ無いように我慢してたが、限界を迎え、指を入れられたとこで観念した妻は、「中には出さないで」それぐらいしか主張する事が出来無かったらしい。「じゃどこに出したんだよ?普通のホテルだろ?」と聞くと「忘れた‥覚えてない。」語尾がしっかりしてない。「口か?」目を泳がす妻に「そうなんだろ?」と聞くと「仕方なかった‥」と答えた。部屋に行った時間は覚えて無いが、22時近くまでいたらしい。帰って来たのが、その日の内だったのを自分が覚えてたので、それは間違いないないと思う。初めての日の事は妻はよく覚えていた。
それから妻は、そのママさん達とは距離を置くようにし、挨拶はするが、極力接触しない様にしていたが、子供同士が仲良しなので、距離を置くにも限界があった。
再び女子会に参加したのは、それから二ヶ月後の事。その夜は、参加していた五人全てを相手にさせられた。秘密を共有してしまった女性は、腐れ縁な様になってしまった。そんな話で、毎月固定の三人と、変わる変わる新たなメンバーと交わっていった。
その内の固定の一人に気に入られた妻は、来月来てくる服を毎月渡されていた。当然下着も。
男性陣は経済的に豊かなメンバーが揃っていた。会場はホテルから、その内の一人が持ってるマンションに変わっていって毎月派手にやっていた。らしい。
回数を重ねる内に罪悪感は薄れていったらしい。服を渡されていた男性の、お気に入りになった妻は、自分の口では説明出来ない事もさせられていた。この辺からLINEのグループトークを元に話しをすると、より鮮明になっていった。妻が言わなくとも、他のママさん達の書き込みも、何をさせられていたのか、何をして来たのか教えてくれた。
妻は女子会だけではなく、その男性と他でも会っていた。二人だけの時もあったが、その他も含めた複数で。こんな履歴全てを覚えてる訳ないので、カマをかけると簡単に口を割った。中に出されてた時もある事は、グループトークから知っていたが、その男性と会う時は、ほぼ中に出されていた。「でも安全な日しか会ってない!」そう言い切った妻に憎しみが増した。
確かに妊娠はしてないしね。
当然、その男性との、やり取りもあるはずなので追求していくと、○○ママという名前で登録されており、その履歴を遡っていくと、妻は口を閉ざした。しかし履歴に、その日どうされたのか?次はどうされるのか?全て記録として残っていた。指が震えたが、全て読ませて貰った。そしてそのトークに妻が、どう答えていたのかも。
五時間回されっぱなしで、気を失いまくった事。SM愛好家に縛られ浣腸されて、みんなの前で排泄させられた事。例を上げればキリがなく、AVでやるような事は、一通りさせられていた。妻の履歴は「あんなのはもうヤメてって言ったのに、ヒドいよ。次は二人だけで会いたい。優しくしてくれる方が好き」語尾にはハートマークが漏れなく付いてて、だいたいのトークの文末は「会いたい」で締められていた。
妻は男性に会いたいが為に求められる行為を全て受け入れていた感じだった。そしてその様にしか見えない履歴だった。既婚の男性は、離婚を妻に求めていた。そして自分の子供を産んで欲しいとも。「わたしも産みたい。○○さんの子供」と、履歴に何度か、そんなやり取りがあり、その都度、妻は、そう答えていた。
文面から男性は、自分は離婚する気がない事が見え隠れしてた。しかし離婚後の生活は生涯保証する。離婚するにあたっても知り合いの弁護士を紹介してくれて、仕事まで用意してくれるらしい。
このやり取りを見つけた時は、失笑モンだった。そう自分が、いなくなる事を除けば、妻の生活レベルは格段に上がり、今よりいい生活になる事が、ほぼ確実なことがわったから。妻だけでなく子供までね。
経済格差ってのは残酷なモンだな。
一通り履歴を見て、勝ち目が無い事が、よく分かった。今、切り出したら、この後は妻とではなく弁護士とのやり取りになる事。一般的な離婚訴訟の倍の慰謝料払われて終了になる事。聞かなくても分かった。
もう折れるしかなかった。
その男に対する質問は、僅かながら残ってた自分のプライドが、させなかった。出来なかったが正しいか。
最後に「なぜ、まだ俺といる訳?」と聞いた。答えに困っていた妻を問いただすくらいしか質問が、なかった。やっと口を開いた妻が言った理由は「今、離婚したら子供が友達と離れ離れになるでしょ?可哀そうで‥‥」
それからは、この事について話をする事が無くなった。機械に疎い妻は履歴をそのまま残したままで、前からスマホに気をつけてた素振りも無かったが、今もその辺に放置したままロックも掛けてない。あっちの男性に、この事を話した雰囲気も無い。
なぜならば発覚以前と同じで、その日どうされたか、次はどうされるのかが、変わらず履歴に増えている。
妻の嫌がりながらも受け入れてくところ、刺激に耐える表情、そして激しくイク時の姿と声に、彼は魅せられているらしい。妻は、参加者が帰った後の、二人の時間が心地よいらしく「イヤっ言っても、絶対するでしょ?」こんなやり取りの最後が「最後は優しく二人だけで抱いてね。絶対だよ。」「早く会いたい。」こんな感じで今も締められていたら、何も言うことが無く、そんな事も知らず、夫婦で学校の行事に参加してた自分がホント情けない。