その後の経過報告です
旅行先で妻と親しげにしていた男を捕まえることができたので会いました。
待ち合わせの店に現れたのは写真よりも若く見える男でした。
そして会うなり、こちらに平謝り状態、自分が妻に無理に要求して疑念をもた
れるようなことになった、責任はすべて自分にあるので奥さんを責めないで欲
しい。でもそれ以外のいかがわしい行為は一切無いので心配しないで欲しい…
妻や友人の証言どおりで予想できた反応だった。
話した印象は写真で見たよりしゃべりかた雰囲気とも未熟で子供みたいで妻と
男女の関係が成立することは想像しがかった。
嫉妬の対象の実物がこんなものだったのかと少し気が抜けた。
「いかがわしい行為は何も無い」
もちろんこの言葉を信じたいところだが、それを鵜呑みにして引き下がっても
もし妻の友人が仕組んだ嘘なら馬鹿みたいだ。
すこし男を、揺さぶってみた。
「実は張り込んでた探偵が部屋でそういう行為があった証拠をとってた、これ
を突きつけると妻はついに不貞を認めた、どうしてそんなことになった?妻を
問い詰めると泣きながら『君に乱暴された』と証言したんだが」
もちろんすべて嘘ですが、こんな話をしたところ、男の殊勝な態度はどこへや
ら、ふてくされた態度で「そんなの嘘ですよ。」としらばっくれた。
「じゃあ、その辺は裁判ではっきりさせるしかないな、強姦は刑事事件だけど
民事の慰謝料の件もあるから今から君の親のところに一緒に行って相談させて
もらおうか」
低い声で脅すと、「それは困ります…」と青ざめて明らかに動揺していた。
「証拠はそろってるんだから逃げられんぞ、正直に認めれば…妻も表ざたにさ
れるのを嫌がってるから内々で処理してやる、でもシラを切るなら許さん」
そう言うと、ついに
「確かにそういう行為はあった、でも無理やりではなかった」と認めました。
さらに自分はむしろ妻の方から誘われたのだ、と。
信じがたい発言でしたが、ここで切れては元も子もないので話を聞きました。
温泉にはいり部屋で食事後、ゲームに興じ、妻とも打ち解けたあと、4人でな
んとなくテレビを見てたら、横で妻の友人のカップルがいちゃつきはじめたと
いうのです。
気まずくなって妻と顔を見合わせるとお互い苦笑いという感じで、でも妻が立
ち上がりその部屋にはロフトが付いてたのですが、そちらに手招きされて一緒
にあがったらしいのです。
ロフトには窓があって外の景色を二人で寝転んでみながら
そこで「彼女いるの?」みたいな話をしたらしい。
そこで話が弾んでいい雰囲気になりかけたところ、下の声が大きくなってきて
我慢できなくなり妻の肩を抱くとまったく抵抗しなかったのだとか。
4人で一緒に泊まるのも変だったし、もともとこうなるように妻や友人カップ
ルに仕組まれていたように男は思ったらしい、
そしてキスするとそれにも妻は応じ、そのままロフトで結ばれたという。。。
「それだけか?」
怒りを抑えてたずねると、夜中の話も始めた。
夜中布団を妻と近づけて寝ていたら、友人カップルがセックスを始め、それに
反応して妻の方から抱きついて甘えてきた。
そのまま睡眠とセックスを繰り返し、その後何度も妻を抱いたという…
とりあえず男を釈放し、帰って妻と対面すると私が問い詰める以前に妻が逆
上、男から直接聞いたか、友人経由か男との会話の内容を知っていて、妻が乱
暴されたと訴えてるという嘘をついたことが我慢ならないらしい。
そして不貞行為など断じてなかったの一点張り、じゃあなんで男は認めたん
だ?と問うと、彼はまだ純粋な子供だから訴えると脅されてたとえ冤罪でも訴
えられるのは怖いから、ありもしない罪を認めただけなのだという。
そんな卑劣な嘘で罪をでっち上げる手口は最低だと罵倒された。
その後、妻の友人から連絡がはいり、やはり男が話した全くのデッチ上げでそ
んな事実はないの一点張り、友人とも激しくやりあうこととなった。
男にその夜、電話を入れ、真意を問い直すと事実無根でその場逃れの嘘だった
とまた証言を翻した、しかしこちらを責める様子はなく、不貞行為はなかった
けど責任は認める、金が必要なら払うから勘弁して欲しいとすっかりビビッて
いる様子…もうなにがなにやら。。。
そして翌朝-妻の姿は家になく、手紙を置かれていた。
「この問題でこれ以上罵り合う精神力がないので出て行きます。今回の疑惑を
招いたのは私の落ち度で貴方には本当に申し訳ないと思っているけど、昨日つ
いた嘘は絶対に許せない」
そんな内容が書かれていた。
自分は間違ったことはしていないはず、そう思うとただただ腹立たしかった。
それと同時に微妙に後悔ではないが、決定的に何かを壊してしまったことを実
感した。ことの真相がどうだったのか、これからどうなっていくのか、どうす
ればいいのか、私にはわからず、ただただもう疲れてきた…