当初、それ程深く考えて始めた計画では無かったため、予想を超える展開に
私自身戸惑いを隠せませんでした。
小心者の私は、妻からのメールに返信するときも指先が震える始末です。
とても、他人を演じながらコマメに返信するなど出来ません。
「でも、事務的なやり取りはできたんでしょ!?」と思われるかも知れません
が、実はこれは第三者の協力があってのことでした。
作戦を開始したあと、それだけで妻を騙す背徳心に興奮した私は、チャット
で数人の方とお話しました。
そこで知り合った2名の方のアドバイスによってメールのやり取りが成立し
た訳です。特にサイト利用の経験がある女性のアドバイスは大変大きなもの
でした。
ともあれ、不倫サイト等の書き込みから3名に絞り込み、アドバイスに従い
メールで先ずは共通の話題、質問を投げかけて相手の人間性を見極めること
を試みました。
数回のやり取りで面白いほど人間性が現れました。
最初は紳士的だった人が徐々に変わってきます。
相手からのメール「本気でやる気あんの?」、「奥さんのメアド教えて」、「ちゃ
んと報告するから」等々
一人失格です。残り2人
こちらからのメール「電話番号交換できますか」、「直接会って打ち合わせでき
ますか?」・・・無回答
また一人除外されました。
結局、最後まで私の失礼な質問にも動じず、紳士的な対応をして下さったKさ
んが残りました。
もちろん、3人とのやり取りはアドバイザー(?)の方に転送し、意見を伺った
上で絞り込みました。もっとも、この時点で二人いたアドバイザーの内、一
名の男性は音信不通で消えていましたが・・・。
さて、Kさんとの面談も終わり、いよいよ偽サイトを使って妻に紹介する準備
が整いました。
先ずは、アドバイスに従い、およそ嫌われるであろうタイプの男のプロフィ
ールを妻に送りました。
案の定、やんわりとそれでいて更なる希望条件を付けたメールが返ってきま
した。
次にKさんのプロフィールを送りました。
紹介OKの返事です。
いよいよ動き出しました。