俺は現在48才、単身赴任歴三年、髪の毛が薄くなり始めてる、メタボ中年です。
俺ははっきり言って、もてません。
もてたためしがない、でも一応地元に女房子供はいます。
でもその女房54才、子供と言っても俺の子ではなく、バツイチ女房の連れ子です。
30過ぎても独身、しかも風俗以外の経験無しの、完全素人童貞の俺でした。
そんな俺に見合いの話を持ってきたのが友人の奥さんでした。
当時俺31才、女房37才、連れ子12才、小太りでやつれた感じの女房見て、ダメだこりゃ、が最初でした。
多分女房も俺見て、同じく思ったに違いありません。
事実、せっかく紹介してくれた友人の顔立てるために会ったようなもの、一度会った以降、一ヶ月以上、なんの音沙汰も無しでした。
それを友人夫妻が間に入り、結果的にはこのまま独身、子供抱えて苦しい生活のままがいいのか、それを迫られると、やはり俺も女房もそれはイヤ、付き合うようになり、妥協の産物で結婚したような感じです。
結婚したのは俺32、女房38、最初は子供を~と思って頑張ってましたが、女房40過ぎたら早くも子供は諦めて欲しいと白旗、レスにはなりませんでしたが、セックスに応じてくれる回数は徐々に減り、俺が40になる頃には、月一度程度まで減りました。
そんな生活を続けていた最中、俺に舞い込んできたのが、転勤の話でした。
45才のときです。
ある支店の支店長の定年退職、まだ比較的新しい支店で、現地スタッフもまだ若く、経験が浅いことから、仕事だけは真面目と評されていた俺に、白羽の矢がたったわけです。
近隣の支店、営業所は転属したことがありましたが、単身赴任しなきゃならない転属、転勤は初めてでした。
女房の連れ子も独立したし、ならば俺も独立しちゃおっかな~的な感じと、所属長になれる魅力、あとは女房との生活に飽きが来ていて、変化を求めた、引き受けました。
支店は俺を含む営業マン三人、若い事務の女性一人と、店舗のおばちゃん女性、計五人です。
不慣れな土地にも慣れてきた矢先、事務の女性が退職を申し出てきました。
理由は結婚によるものでした。
求人募集しました。
採用一人に対し、八人の応募がありました。
当然面接するのは俺、初めての経験です。
20代前半~50代半ばと、広い年齢層にも戸惑いました。
八人の中から誰を選ぶか、迷いに迷いました。
前所属していた部署の上司に相談しました。