遅めの昼休み中なので短く。丁度40になった僕に、先週末図らずも愛人ができた。結婚後初の不倫である。
先週金曜日、仕事のストレスが鬱積して馴染みの割烹でつい深酒をしてしまった。
この日はいつも僕の話し相手になてくれる女将さんが居らず、出戻り看板娘の千明が店を切り盛りしていた。
馴染み客と騒いで彼等が帰った後も千明相手に飲んでいるうちに酷く酔いが回ってしまった。その辺りで記憶が途切れる。
気がついてみると知らない部屋のベッドに寝ていた。重い頭痛の残る頭は?マークだらけ。
気配を感じて顔を回してみると、そこに居たのは何と千明。
俯せで顔をこちらに向けているが、タオルケットから出ている上半身は裸。その時になってやって僕自身もパンツを履いていないと判った。
タオルケットをそっと持ち上げてみると、千明も僕もスッポンポン。
その時「んんん・・あら、起きたの?どお、まだ酔ってる?」目を覚ました千明が僕を眩し気に見上げる。
「オレ、どうしてここに?」今更ながら尋ねると、「やっぱり全然記憶ないんだぁ・・」千明が悪戯っぽく微笑んだ。
千明によると酔いつ潰れてしまった僕を何とか起こして店裏の自宅に運び入れた時、僕が千明に襲いかかったというのだ。
ところが僕は千明にキスして胸を揉みながら寝息をたて始めてしまう。
身体に火が点いてしまった千明は逆に僕に襲いかかったとのこと。
そして「あたしが現地妻になってあげる」と思いもよらぬことを申し入れてきた。
千明は出戻りだが気だてが良くなかなかの美貌を誇っているため馴染み客の人気が高い。
皆隙あらばと狙っているためもあって妻子持ちの僕は流石にそれには参加しないでいた。
それが逆に千明を僕に向けさせたらしく、「たく(僕)ちゃん、あたしのサインに全然気付いてくれないんだもの、がっかりの連続だったわ」と正直に告白。
母親である女将さんが親類の病気見舞いで不在だったため、早速改めてセックスして心逝くまで愛し合い、互いの身体を隅々まで眺め愛撫して確かめ合った。
もうすぐ33歳になる千明はテレビで観る内○恭子に似た感じの美人でスタイルも抜群。眩しいほど奇麗で魅力満載の身体を誇っているが、不妊症が元で前夫との夫婦仲が冷え込んだという千明は自ら避妊しなくて構わないと申し入れてきた。
僕のノー残業デイと千明の店に出ない日が一緒であるためもあって毎週水曜日、それに日曜日が自然と逢瀬の日と決まった。
明日二度目の逢瀬だが、待ち遠しくて千明が恋しくて仕事が手に付かない。
心のどこかには妻に済まないという思いはあるものの、もう後戻りできないと覚悟している。