夫は私と子供一人を残して2年前に癌で亡くなりました。
まだ小さい子供と二人で新たな生活を送ろうと思い暖かい土地に引っ越しました。
事前に面接を受けていたので仕事は引っ越す前に決まっていました。
新しい生活で悲しみも忘れるほど慌ただしい生活が始まったのです。
半年ほど過ぎたころ会社でパソコンを使うことになり、主人の形見に持ってきた
パソコンを使うようになりました。それまではパソコンなんて触ったことも
ありませんでした。光ケーブルにつなぎネットも見るようになっていました。
パソコンの中をいろいろ見ているときでした。動画らしきものがフォルダの中に
隠されていて、開けてみると私と夫の営みを隠し撮りした映像が流れてきたのです。
夫にそんな趣味があるとは全く知りませんでした。見つけたときは食い入るように
見てしまいました。そして、当時を思い出し、いつの間にか下腹部に潤いが、、。
夫を亡くしてから男性との交わりは全くなく2年もすぎていました。
そういう気持ちにもなりませんでした。でもその日から急激に性欲が目覚めて
増幅していったのです。夫との動画を見ながら、みずから慰める日々が始まりました。
露骨な表現ですが、でもやっぱり、塊が中に入らないのは物足りないと思いました。
指だけではもの足りず、通販で大人のおもちゃを購入しました。でも、やっぱり
指だけよりはましだけど、温度や感触はどうしても本物にはかないませんでした。
職場はほとんどが女性で、男性といえば上司だけで、出会いは期待できませんでした。
浴室で鏡に映る30代半ばの裸体はまだまだいけると思いました。体には自信が
ありました。仕事が終わると保育園に子供の迎えがあるので寄り道などなかなか
できませんでしたが、月に1,2度の平日のお休みの日には子供がいないので
1週間分の家事を終えると半日ほどの自由な時間が持てました。テレビなどでは
ナンパされたとか聞くけど南国の町ではそういうことには出会いませんでした。
不謹慎な考えですが、結婚もまだ考えてないし、恋愛もめんどくさいけど、
体の飢えを満たしてくれる男性はほしいと思っていました。最近はバツの女性も
多いけど、みんな性の欲求はどうしているのだろうと思いました。職場と自宅の
道中そんなことを考えながら過ごしていました。それが、去年の夏頃のことでした。
中年の全盲者が杖をついて歩いていました。そして、ビルの中に入っていったのです。
そのビルの看板には、出張マッサージしますと書いてありました。さっそく
電話番号をメモしました。自宅に帰り電話すると全盲の男性ばかりではなく、
健常者もいるとのことでした。次の平日のお休みの日に、電話をしました。
最初だけ自宅のマンションの前に立っていてくださいといわれ待っていると
先日見た男性がやってきました。玄関の入り方を覚えれば次からは迎えは
いらないと話していました。マッサージをしてもらいながら、話を聞くと
生まれつきではなくて、30代に全盲になって今は4×歳だといいました。
それが原因で離婚したそうです。7月に2回呼びました。8月の最初のお休み
の日に3回目にきてもらったときに、夫に先立たれたことや今の境遇を話しました。
それとなくエッチな体験はないのかと聞くと、あるというのです。
やっぱりバツの女性や私のように夫に先立たれた女性に迫られたことがあると
話していました。それから私に、もう2年も過ぎて彼氏もいないなら、寂しい
でしょうと言ってきたのです。彼は私の気持ちを見透かしているようでした。
顔が見えないので恥ずかしさは半減していました。わかるんですねと正直に話し
ました。彼は、特にどこもこってはいないのでおかしいと思っていたと言いました。
おいくらですかと聞いてしまいました。すると彼はお金はいただけないですよ
本業じゃないので、それにそういうことは禁じられていますから、と言いました。
それから付け加えて、でも、やぶさかではないですよと言ったんです。かれも
性欲のはけ口の相手がいないのでと照れながら話していました。お願いします。
と言ってしまいました。久しぶりの男性からの舌での愛撫はたまらないものでした。
そして、久しぶりの熱い塊に、夫との時を思い出しながら口でサービスしました。
コンドームを渡すと手際よく装着していました。それは本当に満足できる
時間でした。女の喜びを再び実感しました。それからは月に2回はお世話になって
います。おかげで、仕事も育児も張り合いが出てきました。しばらくはこのまま
の生活が続きそうです。