50歳のバツイチOLです。
大好きだった元夫との夫婦生活は22年でした。
元夫への想いは、22年間の愛の深さの分だけ残ってます。
離婚から5年経った今、やっと元夫が過去の思い出になりましたが、今でも元夫が好きです。
特に、元夫との夫婦の営みは忘れられません。
優しく、時に激しく私を抱いてくれた元夫、今は他の人のものです。
あのゴツゴツした手だけど、愛撫は丁寧で、クンニリングスは天にも昇る気持ちよさでした。
恥ずかしい場所を広げられて、元夫に舐められる羞恥が快感に変わっていきました。
娘の母から妻に切り替わる瞬間、元夫をオスとして誘惑した私に、元夫は優しく腰を引き寄せて唇を重ねてくれました。
その時はもう、濡れていました。
私は、元夫以外の男性を知りません。
元夫によって処女膜を引き裂かれ、性を拓かれ、女の悦びを知りました。
元夫に仕込まれた体ですから、元夫は私の体の隅々まで知り尽くして、私を淫らに喘がせてくれました。
だから、時々元夫を思い出して、身体が疼くときがあります。
元夫には私の他に心寄せる人がいて、その人との恋が叶わないから私と付き合ってくれたのは、薄々感じていました。
それでも、私は元夫が大好きで、喜んで処女を捧げました。
結婚したのだから、元夫は叶わぬ恋を諦めたとばかり思っていました。
でも、夫の父が亡くなり、その3年後に夫の叔父が亡くなると、元夫の様子が変わってきました。
そして、夫の叔父の娘、つまり夫の従妹が離婚したとき、
「娘が短大を出て、社会人になったら、俺と別れてくれないか?」
と言われました。
元夫の叶わぬ恋のお相手は、従妹でした。
元夫と従妹は、元夫が大学生、従妹が高校生の頃に男女の関係になり、3年間愛を育んでいましたが、父親同士が兄弟で仲が悪く、また、近親者同士の交際に猛反対されたそうです。
親戚の恥と言われ、元夫は従妹と引き離されたそうです。
元夫と従妹、お互いの父親が亡くなり、従妹が出戻り・・・元夫は泣きながら私に離婚を申し入れてきました。
娘が短大2年の秋でした。
「分かりました・・・22年間、お世話になりました。あの子が就職したら、私、出ていきます・・・」
「いや、出ていくのは俺だ。この家も、土地も、お前にやる。財産もお前にやるよ。お前がいなきゃ、手に入らなかったものだから。」
夫婦の問題だからと、娘は黙っていましたが、元夫が出ていくとき、
「パパ・・・お母さんを捨ててほかの女の人のところへ行くってことだけは、忘れないでね。パパは、本当に好きな人がいたにもかかわらず、お母さんに幸せな夢だけ見させたのよ・・・」
この言葉に、元夫は涙を流しながら出ていきました。
私は離婚以来、2人の男性に言い寄られましたが、恋人は作らないようにしています。
もっと正確にいうと、元夫以外には恋に落ちないのです。
恋をしようという気持ちにならないのです。
それなのに、うわべだけ、または身体だけの付き合いをしたら、お相手に失礼ですから。
それに、もう歳ですしね。
間もなく、娘が嫁ぎます。
そうしたら独り・・・でも、独身貴族も悪くありません。
お金に困っているわけでもありませんし、自由な時間がタップリあります。
ゆっくり、女の一人旅でもしようかと思っています。
元夫には幸せになって欲しいと願っています。
娘と違って、私は、元夫には22年間の幸せをもらったと思っています。
元夫には幸せになってもらわないと、離婚を告げられた時、元夫が出ていく背中を見送ったとき、私が深く深く傷つき、心を痛めた甲斐がありませんから・・・
だから、
「さようなら、あなた・・・元気でね。」