私はどこにでもいる、普通のサラリーマン、現在39才です。
妻祐希は36才、結婚してちょうど二年たったばかりです。
私は26才のとき、一度結婚しました。
同い年の彼女と四年付き合って結婚しました。
でも私、精神的にまだ子供だったんでしょう、古くからの付き合いの友人とか、会社の仲間からの誘いが楽しく、結構家を空けることが多かったんです。
女遊びしてるわけではなかったんですが、頻繁に友達や仲間と遊びに出ることを妻に咎められ、次第に喧嘩、わずか三年にも満たない結婚生活でした。
それからは適当に彼女作ったり、友達や仲間と遊んだりの生活でした。
35才になったあるとき、付き合ってた彼女と別れたばかりだったせいなのか、気弱になっていて、仕事から帰って、暗い部屋に入るのが、無性に寂しいなと思うようになったんです。
毎日、仕事から部屋に帰るのが嫌になるようになりました。
寂しい、寂しい、でも友達や仲間は毎日付き合ってくれるわけもない。
これではいかんと思い、婚活サークルへと足を運びました。
そこで知り合ったのが祐希でした。
はっきり言って祐希、かなりのポチャ、見る人からするとデブの部類に入るかも、顔だって人のこと言えない私ですが、過去付き合ってきた女性の中では、ダントツ最下位です。
でも話しをしてるとほがらかで明るくよく笑う、サークルでうまくいき、会ってるとき、すごく楽しいと思うようになりました。
でも男女の関係になるまで、半年ちょっとを要しました。
なかなか応じてこない祐希に聞いてみたんです。
身体を許すとそればっかり求めてこられて、そんな男性ばかりだったからと言われました。
私も精神的に大人になったんでしょうか、それならそうゆう気になるまで待つしかないなと、気長に待つことが出来ました。
サークルで知り合い、半年もたったあたりに、逆に聞かれました。
『何回か誘われて(Hに)から、誘ってこなくなったけど、諦めたの?』
『いや、祐希がそうゆう気になるまで、待とうかと思ってるだけ』
そう答えると笑っていました。
『こんなおデブちゃんだから、誘われなくなったのかなと思った』
ほがらかに笑っていました。
『その気がなかったらデートにすら誘わないさ』
『そっか、だよね』
嬉しそうな笑顔を見せていました。