若い職人に入って貰い家をリフォーム。還暦間近な妻の恵子だが、年齢より少しは若く職人には見えるらしい。
ある日に職人がトイレを使わずに裏で立ち小便をして居る所を見た。
職人の物は私などとは比べ物に成らない位に大きかった。
ここ数年、妻との性交は全く無くなり、職人の物を見て私は妻があんな物に突かれたらどう成るんだろうか?
等と在らぬ妄想に掻き立てられた。
何時も休憩や昼にお茶やお菓子を用意する妻も今では、すっかり職人とも打ち解け気軽に話をしてる。
「若いけど良い職人さんで安心だわ、良い人に来て貰った」妻も職人を気に入って居た。
最初は妄想だけだったが妻が、あまりにも職人を誉める度に私の中に嫉妬心が芽生えて来た。
私は意を決して妻が台所に居る時に職人に話し掛けた。
その内容に職人は、暫く呆気に取られた様子だったが
「本気で、そんな事を言ってるのですか」
と聞いてくる。
私は後には退けずに「もし妻が君の誘いに乗るなら私は構わない」
と答える。
ただ条件は私が覗き見をする事と付け加えた。
職人のスケベ心に火が点いたのか、ゴクッと唾を飲み込み頷く。
それから二人の共有した秘密が徐々に実行されて行く。
私は毎日の様に妻に対して職人の事を誉め、職人も更に妻に自分の事などを話し接近して行く。
私が居ない間に妻は、とうとう私とは既に性交は無くなってる、とまで話しをしていた。
職人の誉め言葉に妻も悪い気はしなく、逆に更に職人と親しく成って行った。
完成も間近に成り、他の業者の出入りも殆ど無くなった頃。新しい畳も入った和室で職人は妻に向かい
「奥さんとは、せっかく親しく成れたのに、後少しで仕事も終わりです、色々とありがとうございました」
等と、さも淋しげに言う。
妻も
「貴方が気持ちを込めて造って頂いた家だから遠慮しないで時々にでも様子を見に来て下さいね」
と話す。
職人が妻の両手を握る。
突然の事で一瞬驚いたような表情を浮かべる妻。
「優しい旦那さんが居るのに、俺は奥さんの事が…」
「えっ!何でそんな事を?」
「そうですね、すいません馬鹿な事を言って」
「何十年も、そんな事は言われた事が無いから、びっくりするじゃない」
職人の手を振り解く事なく妻は職人を見つめた。
「奥さん」
「駄目よ主人が居間に居るわ」
妻は私が覗いてる等とは思わず職人を見つめて居た。