私の初めての男性は主人です。
お読みいただく皆様には面白くないかもしれませんね。
でも本当のことです。
二十歳になる前、まだ学生の時でした。
私はアルバイトでデザインの仕事をしていて、主人も同じ仕事場でした。
仕事もよくできましたし、今みたいにお腹も出てなくて(笑)、スラッとし
ていて、何となく惹かれる人でした。
誘われるままに主人のアパートに行きました。
そうなることはわかっていたのに、ケーキなんか買って行ったりして。
暑い夏の日でした。
クーラーもないとこるで、主人に抱かれました。
私は古い家に育ったので、結婚するまで処女でいるのが当たり前だと思って
いました。
「結婚するから」と主人は一生懸命私を説得しました。
主人は私にキスしてくれて、そのまま私の前にひざまずいて、私の胸に顔を
うずめました。初めてで恥ずかしかったけれど、私、主人の頭を「いい子、
いい子」したのを覚えています。
ほんの数回ですが、主人に抱かれました。
でも、主人はその後、すぐに勉強のために遠くへ行ってしまったんです。
私、だまされたと思いました。
主人を恨みました。
ちょうどその時、同窓会で昔のクラスメートに会いました。
彼も私を一生懸命口説いてくれて、私、数回目のデートで彼に体を許しまし
た。
もうきれいな体じゃないし、どうなってもいいやという思いもありました。
二十歳になっていました。
二人とも若かったので、会うときはいつも彼から体を求められました。
体だけのお付き合いみたいでした。
しばらくして、突然、主人から手紙がきました。
「約束通り、迎えに行く」と書かれていました。
私、迷いました。どうしたら良いのかと。
困りました。もうきれいな体じゃないし。
でも、主人に再開しました。
言っちゃいけないと思いましたが、嘘はつけませんでした。
主人は、それでも、どうしても結婚したいと言ってくれました。
21の時に結婚しました。いや、してもらったといった方がいいですね。
主人は、毎日のように私を抱いてくれました。
でも、その頃の私は今とは違っていて、毎日主人に求められるたびに、
「この人も私の体ばかり求める」と思っていました。
だから不機嫌になったこともありました。
それでも主人は私を可愛がってくれました。
主人も駆け出しで、収入も少なく、夢中で生活していたので、あっという間
に10年が過ぎました。
だんだんと生活にも余裕ができるようになりました。
その頃から、主人は私の男性体験をいろいろ聞くようになりました。
男性といっても一人だけなんですけど。
私、思い出すのもイヤだったんで、黙っていたりすると、今度は主人が不機
嫌になって、あまりにしつこいから、ポツリポツリ言ったんです。
後ろからが多かったこととか、主人みたいなおっぱい星人じゃなかったこ
と、
終わった後は私がお口できれいにしてあげたこと(そうしろって言われてた
ので)などなど。
そしたら気が狂ったようになって、嫉妬してるみたいで、どんどん激しくな
りました。
そして、終わると「ごめんね」っていってくれて、主人、自己嫌悪に陥って
いるみたいになるのです。
そんなことが5年ぐらい続きました。
私も30代半ばで、いわゆるおばさんになってきて、たいていの事には驚か
なくなる年になってきたのと、そのころ40過ぎた主人が、まだ私の過去に
嫉妬している姿が、とても純情に見えて、ある日を境に主人が可愛くなって
きました。
そして、だんだん、主人を可愛がってあげる様になってきました。
そしたら、主人、また私に夢中になってくれて、ここ数年は本当にラブラブ
状態になることができました。
今でもときどき昔の話を聞き出したがるのですが、主人たら「おかずにする
だけだよ」なんて言って、一緒になってから20年も経つのに、夢中になっ
てくれるんです。
そして、今でも始まりは「もう離さないからね」と言ってくれて、私の中で
果てるときは「ごめんね」って言ってくれるのです。
変でしょ。夫婦なのに。
今でも毎日のように私を前に立たせて、座った主人が私の胸にむしゃぶりつ
いてきます。そんな時は薄くなってきた主人の頭を抱えて「いい子いい子」
してあげます。
20年以上昔に私の体を初めて抱いてくれた人が、今もこうして同じように
してくれているのは、とっても嬉しくて、主人に感謝しています。
長々と書いてしまい、ごめんなさい。
私、皆さんからいただいたメールとかにほとんどお返事できませんので、
たくさんご質問いただいたことをお答えさせていただきました。
お読みいただいてありがとうございました。