コロナ前の話。♂44♀42の国際カップル。ここ数年持病と加齢で夜の営みが苦痛。中折れにノーフィニッシュと
男としての自信を無くす→どんどん夫婦生活の間隔が開くの悪循環。ついに妻には浮気を疑われて夫婦仲も
かなり険悪に…色々試すも改善せず最後はキレ気味に「もう俺以外にBoyfriendを作ってくれ」と伝えると
妻からまんざらでもない返事に自分の中に眠っていた寝取られ願望に気付く。
移住地は性の乱れには厳しい国なので寝取られのパートナーは日本人で探すと相成りデートサイトで
二人で一緒にタップする不思議な時間。あっという間に三桁とマッチするも(やはり女性優位なんだと)
妻の希望で20代前半のA君一人に絞る。20歳近くも年下なので少し引いたがここは妻の意見と好みを尊重する。
当然A君と妻のやり取りは把握してA君からのメッセージが来るたびに頬を緩める妻の姿は最高に嫉妬心を煽る。
「やっぱり嬉しいんだ」「ソンナコトナイヨ」というもやはり返信をする姿はどこか恋をする少女の面影がある。
もちろんA君は妻が人妻であることは承知していて「旦那さんは大丈夫?気付いていない?」と聞いてくるも
「ウン、マイハズバンドシッテルヨ。ダカラダイジョウブ」と返信してもどうも要領を得ていない。そりゃそうだ。
マッチしてから約2か月、ついについに妻と日本に到着。
国際空港の歩くエスカレーターではしゃぐ妻の画像をA君に送ると「本当に来たんだ…」と意外な返信。
(お願いだからドタキャンはしないで)ある程度の日程は決めていたが、来日後に逢う日にちと
時間を決める。ただこの時点では逢うまでの約束は決めているが「どこまで致すか?」ははっきりせず
こちらとしては当然最後まで行って欲しい。ただそれは事前に伝えるべきなのか、当日逢ってから流れに任せる
べきなのかモヤモヤする。強引に行ってドタキャンされるのも不味いし、流れに任せてお茶だけで済まされるのも
不味い。結局A君にはお泊りは無理だけど夕方の6時くらいまでは一緒に居れると探りのメッセージを送ると
「じゃあホテルも行けるの?」と向こうから160㎞のストレートな返事。妻が返信に困ってこちらを見て来るが
もうこっちは興奮しすぎて頭がグルグル回る。単にOkだと味気ないし結局「Up to you(あなたに任せます)」と
一言で返信。
前日は寝る前に「パパホントウニイイノ?」「もう戻れないよ…仕方が無い」「オコラナイ?」「多分…」
と同じやり取りを何度も繰り返す。こんなに緊張したのは修学旅行でも初体験でも試験でも味わったことも無い。
ほとんど寝れずに朝を迎え、二人で無理やり朝食を掻きこんでいるとA君から「今日は〇〇に〇時で良いですか?」
と向こうから確認のメッセージ。もし折り返すならここが最後のチャンス。ただ我々はもう戻れない。
妻は東京の地理に疎いし、そもそも電車なるものに乗り慣れていないのでA君との待ち合わせ場所までは自分が
案内する。時折A君から「今ここまで来ました」と連絡が来ると、こちらもマップアプリで現在地のスクショをA君に
連絡する。電車の中、二人でずっと手を繋ぐが会話は一切ない。乗り慣れた路線の乗り慣れた車両なのにどこか
よそよそしい。とにかく喉が渇く。
待ち合わせ場所の交差点の対角から遠目に見るとA君はもう先に着いている。既に覚悟を決めていたはずのに
「もし夢であったら醒めてくれ」と一瞬思うが、限界点はとっくに突破している。「あれ、あの人分かる?」
「ウン…ジャアパパイッテクルネ」と小さい声で返事をする妻。人混みの中、一旦横断歩道を渡って小走りで一気に
彼に近付く妻。「お願いだからこっちを見て」と願うと妻も一瞬だけこちらを見た。その後A君と落ち合う妻。会話の
内容は一切分からないがお互い逢うのを楽しみにしていた雰囲気はひしひしを伝わってくる。「手でも繋ぐのか?」と
勘ぐるも結局そのまま商店街の中に二人は消えて行った。とにかく自分は喉が渇いていた。交差点のコーヒーショップに
入ってケーキ1つとコーヒーをオーダーする。席に座ると妻からマップアプリの現在地のスクショのメッセージが入っていて、
妻の居る現在地は常に分かる段取りである。「ああこのファミレスに入ったんだな」
20分すると今度は料理の写真を送って来て、現実を突き付けられる。「妻の前に座っているのは自分じゃない」
スマホを弄るも何も頭に入ってこなくて、結局ここ数か月の妻とのやり取りをスマホで確認する。A君との
出会いが始まる前は、ただの業務連絡みたいなやり取りだったのにA君と出会ってからは急にお互いの心の感情を
出しあう夫婦の会話に戻っている。スマホとクラウドにある妻の写真を見ていると会計を済ませるA君の画像が
届いた。「この後、どこに行くんだろう?」と考えるも「カラオケか買い物か?」「ひょっとして妻の生理が
始まってお帰りもあるかも?」と逃げの思考が浮かぶも現実は現実で妻が再び送って来た現在地のスクショを
自分のスマホで調べるとラブホテル街である。不思議なものでこの時点で何故か「これは夢に違いない」と
現実逃避的な考え。ただ妻からのスクショと自分のマップアプリを何度も照らし合わせてもラブホテル街である。
そうこうしていると妻から薄暗い部屋の画像が届いた。さっきコーヒーを飲んだはずなのに急に喉が渇く。
もう店中に聞こえるんじゃないくらいの音で唾をのみ込んだ。
「I will contact you when it is over」普段妻とは片言の日本語と現地語を混ぜて会話をするが英語でのメッセージ。
店で待つつもりだったが直ぐに氷だけのグラスとトレーを返して店外に出る。とにかく体を動かしたかった。あてもなく
河川敷の遊歩道を歩くもそう遠くは行けず、結局ベンチに座る。対岸を見るとコンビニの看板が見えたので勝手に足が
向く。さっきコーヒーを飲んだばかりなのに再びコーヒーと焼き菓子を袋に詰めて先ほど座っていたベンチに戻る。
とても長い時間が経った気になるがこの間わずか20分程度である。こちらから妻に連絡することは出来ず、ただ緩い
川の流れをひたすら眺める。「何でこんなことになっているんだ…」あれほど望んだ妻の貸出なのにいざ現実になると
後悔の念しか立たない。時間と川は流れているが、自分の周りだけはピタッと時間が止まった感覚で仕方なくスマホを
触るも何を見ても頭に入ってこない。1時間で終わるのか?3時間で終わるのか?と考えた所でそれは彼と妻次第である。
「とにかく早く終わってくれ!」まさかのこの時点で大後悔である。スマホのバイブが鳴るも知人からの連絡であったり、
仕事がらみの連絡で返信する気力もわかず、肝心の妻からの連絡は一切こない。結局1時間ほどベンチに座るも居ても
経ってもいられなくて、何故か行きに乗った電車に乗る。こういう時、大の大人でも不思議な行動を取るんだなと…
5駅ほど乗って一旦改札口を出て再度改札口に入って再び元の近くの駅に向かう。こんな謎な行動で4往復ほどすると
ついに妻からの連絡。「パパドコデスカ?」「I'm at the first intersection」「でもJust wait」とこちらが英語と
日本語のチャンポンの返信で返す。駅について扉が開いた瞬間ホームに飛び出し一気に改札に向かう。件の交差点に
着くももまだ妻の姿は見えない。ふとスマホを見ると妻の現在地のスクショが届いていて、こちらに向かっているのが
分かる。交差点で待っていると、A君と手を繋ぐ妻の姿を見てこの数時間に彼らに何が起きたのか色んなシーンが出てくる。
交差点の向こう側の地下鉄の入り口でA君が最後に妻の肩をポンと叩くとその手を上げたまま階段を降りて行った。
妻も右手を振って応える。端から見れば仲の良い二人の綺麗な別れ際だが、本来は非道徳的な行為の最後の仕上げである。
ただ妻の後ろ姿を見てただただほっとした。妻が無事に帰って来てくれたことに安堵した。信号が青に変わると二人して
走り始めて、交差点の真ん中でハグでもなく手を繋ぐでもなく、ただ手を妻の腰辺りに寄せて歩き始めた。
するとふと川からの風に乗って石鹸の香りが鼻を衝く。さっきまで無事に帰って来た妻に安堵していたのに石鹸の香りが
スイッチになって「この数時間、妻が一体何をされたか全てを知りたい」と猛々しい感覚が湧き上がる。今まで人生で
味わったことの無い感覚。ギュッと手は繋いでいるが、もう下半身はフル勃起である。「とにかく早く妻を抱きたい」
その一心で再び改札口を通って家路に付く。行きと同じで手は繋いで会話も無い。ただ頭の中はこれからどうやって妻を抱くか?
枯れたはずの妻への性的好奇心が再び泉の様に湧き上がって来ていた。