19時頃、男の家に泊まって帰ると妻から連絡があった。
『うれしい?』
以前とは別人のような、意地の悪い優しい口調で、罪人の私をいたぶる妻。
『いっぱいして帰るね。』
男とのセックスは、今日が9回目。
前回は、連休前の金曜日だった。
「そろそろ、許してほしい。」
『許す? いつもすごく喜んでるじゃない。』
怒っているのか、楽しんでいるのか、両方かもしれない。
すっかり立場が逆転した。
セックスも自由にさせてくれない。
先週、妻が男の家から帰宅した日に、何度も妻を犯した。
『ねぇどうして? ありえないよね?』
『すごい変態・・・わたしがあの人と仲良くするのが、そんなにいいんだ?』
それから一週間、何もさせてくれない。
私へのあてつけのために、我慢してしているのか。
あの醜い白豚は、自分から妻を手放すことはしないだろう。
屈辱と嫉妬で狂いそうになる。
朝、何時まで、男の家にいるつもりだろう。
男といるうちに電話したくない。
明日、職場の廊下で何度も妻に電話する自分の姿が目に浮かぶ。
明日もまた、わざと卑猥な下着をつけたまま帰ってくるのか。
『望み通りになって嬉しい?』
『もっと淫乱なほうがいい?』
何度言い訳しても、聞き入れてくれない。
本心からじゃなかった。
後悔してる。
なのに、妻が言う通り喜んでもいる。
あの豚を絞め殺したい。